自分が書いたものを時間が経ってから読み返して、今これは書けないな~と思うことが時々ある。
そしてそれは、長らく文章を書いていない時に感じることだと思っていた。
でもどうやらそれは違うみたいだ。
ここのところ文章を書き続けているのに、日本に帰ってきてからブログの内容が薄くなったと感じる。
事実を淡々と述べている感じが特に。
タイにいるときは毎日同じことをしかしていない上に、静かに過ごせる時間が無尽蔵にあって、本当に様々なことを考えていたようだ。今はそこまで書けない。
どっちがいいとか、悪いとか、そういう話ではないのだが、単にその変化が面白い。
自分は同じ自分で、文章を書く力はそんなに変わっていないはずなのに、その時の過ごし方とか、まわりの環境によって、これだけ考えることや書く事に違いが出てくる。
言われてみたら当たり前かもしれないけど、これは割と重大なことだ。
自分さえしっかりしていれば大丈夫、こう生きたいというのがはっきりしているからオッケー、という考え方が通用しなくなるからだ。
いくら己を見失わず、ストレスなく生活していても、人は思った以上に環境に影響される。
こうありたいと思っていたことすら忘れるほどに。
就活しているあたりからそれを感じ始めたが、ここに来てそれがすごくはっきりした。
だからこそ、どう生きたいか考えて、どういう環境を選ぶのかはすごく重要だと思っている。
少なくとも、今どういう環境にいるのかを客観的に見ることができれば、それだけでだいぶ気持ちが楽になるし、今後が楽しみになってくるはずだ。
今回の旅でいうと、タイでは行動はほとんど人任せで、自分の時間を存分に持つことができ、内面的に充実していた期間。
逆に北海道では、ほとんどずっと人といて、先の計画を考え、慌ただしく刺激的に過ごす日々が続き、行動の面で充実していた期間だと言える。
どっちもすごく大事だし、両立することはできない。
なので、このバランスをとりながら、かつ楽しいと思えることをやりながら生きていければ、これ以上の幸せはないと思う。
そのためには絶対に他人が必要で、どういう人とどういう環境で生きていくかは永遠のテーマなのかもしれない。
とにかくこの北海道は今を全力で生きるフェーズ。
そのバタバタとした旅に少し考えるゆとりを与えてくれた、然別の町に感謝。
Q.E.D.
道中少し寄り道。幻の魚イトウがたくさんいて驚いた
順調すぎる到着。氷の町はもはや異国
夜は氷でできたバーへ
氷のグラス、テーブル、椅子でいただく山崎は格別だった