タカイチ・エクスペンダブルズ

はい、昨日今日と、雨がジトジト降り続いたので――降ったり止んだり、どんよりですが――島根や九州の皆様には申し訳ありませんが、カラカラの太平洋側では、恵みの雨でした……ちょっぴり涼しくなったので、エアコンも使わずに過ごせました。
私はどこにも出かけずに、２４時間テレビもほとんど見ずに、読書で過ごしておりました。
お陰様で、読書が進むこと……明日あたり新しい本を買いにいかねば。

ディーン・クーンツさんの「オッド・トーマスの霊感」は、やっぱりクーンツ。面白かった。
クーンツさんの本は全部お奨めなのですが、問題はディーン・クーンツという作家が二人いること……
内容が飛行機のお話なら、別のクーンツさんです。たぶん、出版社も知ってて狙っている節が……なにせディーン・クーンツと言えば、世界に知られた「ベストセラーの巨匠」ですからね……飛行機オタクの方……何度か騙された――はよく知らないけれど
今までで一番面白かったクーンツさんの本は「ベストセラー小説の書き方」一応ハウツーもの、なのかな？　これを読むと、クーンツさんの小説の構造が良く分かります。
ごく普通の主人公が、次々と困難に直面しながら、努力してそれを乗り越えて、解決していく……それでも最後のどんでん返しに驚かされます。
「オッド……」の主人公は霊能者ですが、それを隠して生活しているダイナーのコック……その状況が、どんどん主人公を泥沼にからめとっていく……
いやたまりませんな。

で福島の汚染水ですが、由々しき状況だ。ってことだけは私にも分かります。海に垂れ流しが続くようじゃ、そのうち太平洋側の魚は食えなくなる。これは日本だけの問題じゃなくなってきますよね。
でも、テレビに出てくる評論家は、もうガタガタの東電なんかに任せてないで、国が責任持って……とかなんとかおっしゃってる。
でもね、国が……っていうと、想像するのは――困った時の自衛隊？――自衛隊はそういうことで使い捨てにするための組織じゃありませんよ。
組織はよく分からないけれど、隊員一人一人は、若くて未来の有る、有能な青年たちです。
――そういうことで使い捨てにしてはいけない。って思うのは私だけ？
そもそも、除染作業なんか、日当払われてない、っていうじゃない。作業員の日当を搾取している業者は、血税を横領しているわけだから、厳しく取り締まって欲しいところですが、こいつらが自民党に献金なんかしているもんだから、野放しですな。
国がやる、って言っても、結局そういうことの繰り返しになっちゃうわけだから、ガタガタでもボロボロでも、東電さんに頑張ってもらうしかありません、と思うのだけど。
ま、外野がガチャガチャ言ってもどうなるものじゃなし。
うーん、放射能に素人の私には解決策なんか思いつかないし…汚染水って、水が放射能を持ってるわけでしょ。それとも、放射性物質が混じってるだけ？　まあ、水そのものが無害なら、ろ過して流しちゃえばいいと思うけど、そうしないのは、出来ないから、なんだろうし。困ったもんだね。
誰か命も惜しくない青年。自殺するくらいなら、福島行って、自民党の高市先生――放射能で死んだ人はいない――と一緒に除染やってください。作業員の求人は、こちらにも来ているそうだから、絶対的に人手不足、ただし日当は出ない。食事と寝るところは有るみたいだけど。
頑張れ、未来に悲観した青年。福島の未来は消耗品としての君のただ働きにかかってるぞ。