狩りの時 スティーブン・ハンター著 公手成幸訳 扶桑社ミステリー
「極大射程」から始まった、長ーいスワガーサーガの最後の一冊です。
時系列的には前作「ブラックライト」の前になるのかな、じゃなくって、「47人目の男」「黄昏の狙撃手」の前だ。最新刊は「黄昏の…」ですが、個人的に読んだ順番で、この本が最後になるので――ひょっとしたらまだ続くかも……
「黄昏の…」も良かったけれど、対戦車ライフルって、第一次大戦の遺物かと思っていたので、べつにスワガーがそれでヘリコプターを撃ち落としたって、ふ~ん、って感じでした。まあ、読んでいて、展開が解ったし。
この「狩りの時」は、ストーリーが入り組んでいて、冷戦やベトナム戦争、といった過去の出来事がリアルタイムで語られるので、ちょっとした歴史絵巻です。人によっては読むのが辛いかも。
「極大射程」で、このシリーズにはまった人なら、多分面白い。
ロシアの狙撃手との雪山での一騎打ちは、映画版の「極大射程」は、これを意識して作られたのかな、と思わせる面白さです。
そしてクライマックスでボブが放つ最後の一発は、読んでいて震えました。
筆者のハンターさんが後書きにしつこく史実と違う点や、ハンターさんは海兵隊員じゃなく陸軍の儀仗兵だったので、実戦経験もない、ということを言い訳していますが、どうせこれを読む、大半のミステリーファンも私も、兵隊の生活なんぞ知りませんし、なんとなく雰囲気が楽しめれば良いんですから。細かいことを気にせずに、ボブ・リー・スワガーという天才狙撃手の冒険譚を楽しみましょう。
個人的には、超オススメの一冊です。
「極大射程」から始まった、長ーいスワガーサーガの最後の一冊です。
時系列的には前作「ブラックライト」の前になるのかな、じゃなくって、「47人目の男」「黄昏の狙撃手」の前だ。最新刊は「黄昏の…」ですが、個人的に読んだ順番で、この本が最後になるので――ひょっとしたらまだ続くかも……
「黄昏の…」も良かったけれど、対戦車ライフルって、第一次大戦の遺物かと思っていたので、べつにスワガーがそれでヘリコプターを撃ち落としたって、ふ~ん、って感じでした。まあ、読んでいて、展開が解ったし。
この「狩りの時」は、ストーリーが入り組んでいて、冷戦やベトナム戦争、といった過去の出来事がリアルタイムで語られるので、ちょっとした歴史絵巻です。人によっては読むのが辛いかも。
「極大射程」で、このシリーズにはまった人なら、多分面白い。
ロシアの狙撃手との雪山での一騎打ちは、映画版の「極大射程」は、これを意識して作られたのかな、と思わせる面白さです。
そしてクライマックスでボブが放つ最後の一発は、読んでいて震えました。
筆者のハンターさんが後書きにしつこく史実と違う点や、ハンターさんは海兵隊員じゃなく陸軍の儀仗兵だったので、実戦経験もない、ということを言い訳していますが、どうせこれを読む、大半のミステリーファンも私も、兵隊の生活なんぞ知りませんし、なんとなく雰囲気が楽しめれば良いんですから。細かいことを気にせずに、ボブ・リー・スワガーという天才狙撃手の冒険譚を楽しみましょう。
個人的には、超オススメの一冊です。