Mr.Busーstop(バス運転士の日記)

大手バス会社勤務の路線バス運転士です。バス運転士の日常をお届けしたいと思います。

敢えて30秒から1分程度の遅れで運行させる余裕。

2024-10-17 21:08:34 | 日記
バス運転士は、安全運行のプロです。これは、乗客を目的地まで安全に輸送することのプロと云うことで、時間を摘めた運転のプロと云うわけではありません。

これは、路線バスにも貸切バスにも等しく適用される考え方で、道路の状況による遅延は、安全運行をするためには許容されるべきことです。

安全運行だけは等しく対応されます。 - Mr.Busーstop(バス運転士の日記)

昨日の記事で貸切バス(観光バス)と乗合バス(路線バス)の違いについて、解説をしました。高速バスは観光バスではない。-Mr.Busー...

goo blog


逆に許容されるべきでない、バス運行は早発です。これは定められた時刻の前にバス停を発車することを云います。

これは、道路の状況に関係なく、個々のバス運転士の心掛け一つで防止することが可能です。

そのため、早発が1つでもバス停であると、その便は運行していないことになります。

これは、会社側の業務怠慢となる運行事故で、回数が重なると営業停止などの行政処分の対象になり得るものです。

早発、ダメ絶対! - Mr.Busーstop(バス運転士の日記)

先般の記事で、バスの遅延はバス会社の力では実質的にどうすることもできないため、安全運行のためには遅延もやむを得ない旨を書きました。乗客である市民への配慮について...

goo blog


この事は、日常の運行管理者からの指導や入社研修で厳しく教育される事項で、バス運転士ならば全員知っていることです。

それでも、道が空いている時や土日祝のダイヤなどで、よく早発事故が絶えません。

道が空いていることから、惰性でついつい時間を確認せずにバス停を発車して、早発事故が起こります。

たまたま、乗客などから連絡がないだけで助かっているケースは、相当数あると思います。

こういった道が空いている時などは、30秒から1分遅れでダイヤを回す心の余裕が大切に感じます。

私の場合は、バスを転がすような緩いアクセルで走行すると、丁度よい遅れ運行が可能になります。

バス運転士になることは、禅寺に入門すること。 - Mr.Busーstop(バス運転士の日記)

バス運転士になって一番必要な能力と感じるものに、「平常心を保つこと。」があります。先ず、いかなる道路状況でも事故無く、無理無く走ればそれでいいことですし、会社側...

goo blog


乗客からいくら「アホ」と煽られても、ヘラヘラしている位でバス運転士は丁度よいのかの知れません。

※ 本日もご訪問頂き、有り難うございます。よろしければ、にほんブログ村のリンクをクリック頂けると、大変励みになります。


運転手・ドライバー日記 人気ブログランキングとブログ検索 - その他日記ブログ

運転手・ドライバー日記ブログの人気ブログランキング、ブログ検索、最新記事表示が大人気のブログ総合サイト。ランキング参加者募集中です(無料)。 - その他日記ブログ

にほんブログ村


※ 人気ブログランキングのリンクもクリック頂けると、大変嬉しく思います。