こうしてあらためて見てみると
たしかに上方の花びらにだけ斑点がある.
小学生のころ、校庭に咲いていたツツジの花を
花ごとむしってはその根元をちゅうちゅう吸っていました
最初の一瞬だけ感じる甘い蜜の味.
そんな経験から、あの蜜は当然花の真ん中にあるもの
とばかり思っていたら
違いました..
しかも「ここにあるんだよ」というサインまで
花に表面にあったなんて..
虫媒介のこの花は主にマルハナバチがその役目を担っていますが
そのハチが蜜を吸っているところをよく見てみると
上方の花の根元にばかり口を寄せています
よくよく見てみると、ツツジの花は一番上の花びらだけ
付け根が少しくびれています
そして蜜はその花びらの根元にこそ備わってるんですね
マルハナバチは、まずツツジの上方の花びらにある
蜜標を見て接近し、その一番上にある花びら、
くびれた一点にだけ集中して蜜を採取する.
なんて効率的な奴なんだ、と感心していると
なんと、ツツジも採られっぱなしというわけではなく
数本ある雄しべの、一本だけ短い雄しべを
そのくびれの部分にそっと忍ばせ
まんまとマルハナバチの身体に自らの花粉をくっつける
すごい!
なんて手の込んだ、考え抜かれた仕掛けなんでしょう
マルハナバチはツツジを出し抜いているようで
実はツツジの思惑通りに誘導されていたんですね
それを知った上でこの花をもう一度見てみると
ちょっとだけ、空恐ろしいものを感じました..