ちょっとだけ長くなった「ひとこと感想」その1。
車椅子の天才理論物理学者として有名なスティーヴン・ホーキング博士と、その(元)妻ジェーンの物語で、博士を演じたエディ・レドメインはアカデミー主演男優賞を受賞した。
でも、今も私の記憶に鮮やかなのは、夜空に咲く打ち上げ花火がそのまま「宇宙」へと繋がる美しさと、それを大きく眼を見開いて見つめるスティーヴンの表情。宇宙の起源を探りたい、すべてを説明する「理論」を発見したい・・・という、彼にとっての「永遠」を見つめているかのような。
原題(THE THEORY ob EVERYTHING)での「セオリー」は、その物理学上の「理論」を指しているのだと知ったとき、実はちょっと驚いた。
物語自体は夫婦の人生の軌跡(日々の現実)を描いたものなので、邦題はいい訳し方なのかもしれないけれど、私は夫婦の関係とかいった現実的なことよりも、「すべてを説明する理論」を追い求める科学者の憧憬(金銭や名誉といったこと以上に、元々は純粋な「好奇心」?)の方が、強く記憶に残ることだったのかもしれない・・・と思うと、それはそれで納得かも(^^;。
(今年の「高知のオフシアター・ベストテン選考会」では、最初の投票で第1位だった作品なのだけれど、私には「オフシアター」での1位というよりは、劇場で公開されて「県民が選ぶベストテン」(高知では年末にそういうのもあるのです)での10位以内に入るほうが相応しい作品に思えて・・・参加者の間でさまざまな意見が出された後「拒否権」3票が投じられ、結局7位に落ち着いたという「思い出」も作ってもらった作品(^^))
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