長くなった「ひとこと感想」その18。
メモには何も残っていない。(きっとウォンビンとキム・セロンだけ見てたんだろな~。)
物語はシンプルといえばシンプル。悪い奴らに拉致されちゃった「隣の幼い女の子」を、元特殊部隊の暗殺要員が取り返しに行く話。(ストーリーは『96時間』、2人の間柄は『レオン』にちょっと似てるかな?)。
悪役たちのやってることが麻薬に臓器売買、それも子どもを使って・・・という調子なので、後半アジトに乗り込む辺りから、話は相当エゲツナイ(というか陰惨な)感じになる。戦闘シーン以外にも残酷描写が結構あって、私なんて直視出来ない場面がゾロゾロ。
それでも、なんでコンナモノ観に来ちゃったんだろ・・・と後悔しなかったのは、一つは悪役たちが表情豊かで面白かった?こと。(しかもやってることはあまりにあくどいので、最後にどれほどやっつけられても可哀想と思わずに済む(笑)。)
もう一つは母親にも満足に面倒をみてもらえない、貧しく寂しい少女ソミを演じるキム・セロンの演技力に惚れ惚れしたから。『冬の小鳥』でも驚かされたけれど、そのときの少女ジニとこの映画のソミという、一見よく似た「可哀想な少女」を、全く別人格の2人として演じ分けていることに、私はとても驚いたのだ。
まだ幼い少女の見せる、洞察力と諦めの表情・・・。
「おじさん(アジョシ)、おじさんも私のこと恥ずかしかったから、あの時いなくなっちゃったんでしょ。」
「でも、私おじさんのこと嫌いにならないよ。だっておじさんのこと嫌いになったら、私好きな人この世に一人もいなくなっちゃう。」
あの思いつめた眼差しで真正面からそう言われたら、おじさんじゃなくても何も言えなくなるだろな。しかも、彼は昔、妻とおなかの赤ちゃんを事故で失っているのだから。
映画のラストは苦く切ない。おじさんの言った言葉に、少女の表情は曇る。それでも彼女は微かに頷く。そして・・・彼は居なくなる。
この先、少女はどうやって生きていくのだろう。それでも、自分のためにここまでの事をしてくれた大人がいたということが、彼女の支えになるといいな・・・そんなことを、ふと考えた。アクション・メインの娯楽作にそーゆーことを思うのは、もしかしたら邪道なのかもしれないけれど。
ええーー!?
王道だと思いますぅ(^_^)。
王道という言葉を聞いて、なんだか安心しました(^o^)。
少女のその後に触れてる感想を、私はあまり見た記憶が無くて。
ただ単に、見ても忘れてるだけの気もしますが(^_^;。