眺めのいい部屋

人、映画、本・・・記憶の小箱の中身を文字に直す作業をしています。

2018年に観た映画(劇場での日本映画編)& 2018年 マイ・ベストテン

2019-05-05 17:34:14 | 映画1年分の「ひとこと感想」2006~

『映画 中二病でも恋がしたい!~Take On Me~』(監督:石原立也 2018 アニメ制作:京都アニメーション)

若い友人に薦められて、TVアニメ版(1期)を観たことがある(らしい)。そのときの「若いって確かにこーゆーコトかも」というような、初々しさ、可愛らしさを、映画でもやはり感じたのを、たった今思い出した。チラシの謳い文句「さあ!一緒に旅に出よう」が似合う高校生キャラたちを観ているのは、「中二病って何??」だった私にとっても、楽しい時間だったのだ(あは)(^^)

『幼子われらに生まれ』(監督:三島有紀子 原作:重松清 映画脚本:荒井晴彦 2017)

血の繋がらない「家族」と血の繋がった「他人」が錯綜する?物語(^^; それぞれを演じるキャストの実力・好演と、ごく自然に見える演出のお蔭で、世の中にはこういう努力・苦労をしている親子・夫婦は多いかも・・・という、しみじみとした気持ちになった。日常的な風景が瑞々しい美しさで撮られていて、若い女優さんたちの上手さにも感心。久しぶりにスクリーンで見た宮藤官九郎の役柄も印象的だった。(私は俳優としてのこの人が割りと好きなのデス(^^))

『さよならの朝に約束の花をかざろう』(監督・脚本:岡田麿里 音楽:川井憲次 2018 アニメ制作:P.A.WORKS)

「あの花」「ここさけ」で有名なアニメーションの脚本家が「監督」もしたら、一体どんな作品が出来るか・・・そういうことを(コト改めて)想像させてしまう?岡田麿里という人に興味を持ち、若い友人に勧められるままに観にいった映画。
全くのファンタジー(架空の世界)という設定で、これまでに観たこの人のアニメ作品とは雰囲気もストーリーもかなり違って見えたけれど、もしかしたらここからまた、これまでになかった岡田麿里の物語世界が開けてくるのかもしれない・・・というような新しい土壌?の存在も感じた。(若い人の抱える「傷」について、ここまで深く丁寧な描写をしてくれる脚本家は貴重だと私個人は思っているので、この映画の監督をしたことであまり疲れてないといいけど・・・とか、余計な心配もしたりして(^^;)

☆『リズと青い鳥』(監督:山田尚子 脚本:吉田玲子 2018 アニメ制作:京都アニメーション)

 その後とうとうTV版アニメの「響け!ユーフォニアム」を最初から見始めました(^^)。

https://blog.goo.ne.jp/muma_may/e/99598a1ddf769e6a1bd9a9ac3cbac620

http://blog.livedoor.jp/hayasinonene/archives/51928946.html


『友罪』(監督・脚本:瀬々敬久 原作:薬丸岳 2018)

群像劇というのは俳優さんたちの「競演」になることが多いけれど、この作品もまさにそう。最初にチラシを見たとき、生田斗真と瑛太のどちらが「少年A」役なのだろうと一瞬考えた覚えがあるけれど、実際の各人の役柄は2人の外見以上に違ったもので、瑛太の演じた鈴木(かつての少年A)は、この映画の中でほとんど唯一、はっきり「フィクション」を感じさせる人物になっていて、観ている私などと地続きのリアルさで元ジャーナリストを演じている生田斗真とは対照的だった。
(観た次の日の朝刊コラムに、新美南吉の童話からの引用が載っていた。「わたしの せなかの からの なかには かなしみが いっぱい つまって いるのです」このままじゃもう生きていけないというでんでんむしに、友人たちは皆、「アナタばかりじゃありません」悲しみを抱えたまま労わってくれる彼らを見て、でんでんむしは「わたしは わたしの かなしみを こらえて いかなきゃ ならない」と心に決める・・・偶然とはいえ、なんだか言いようのない気持ちになったのを思い出す)

http://blog.livedoor.jp/hayasinonene/archives/52080086.html

『万引き家族』(原案・監督・脚本・編集;是枝裕和 2018)

カンヌ映画際でパルム・ドール(最優秀作品賞)に選ばれたというのがちょっと不思議?な気がしましたが、パルム・ドールはそういう賞なのだと言われたら、確かにそうかも(^^; (一映画好きとして、やっぱり嬉しいニュースではありました)

http://blog.livedoor.jp/hayasinonene/archives/52211730.html


☆『劇場版  夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~ 』(総監督;大森貴弘 監督;伊藤秀樹 脚本;村井さだゆき アニメ制作;朱夏 原作;緑川ゆき「夏目友人帳」)

「ちっぽけな感想も書けなかった」と思っていたのに、探してみたら一応感想らしきものが(^^:(ホント私の言うコトはアテにならない。スミマセン)

http://blog.livedoor.jp/hayasinonene/archives/52520527.html

https://blog.goo.ne.jp/muma_may/e/a307721ec1c47287f64182e58b0ee7d4


『若おかみは小学生!』(監督;高坂希太郎 脚本;吉田玲子 原作;令丈ヒロ子・亜沙美(絵)「若おかみは小学生!」 アニメ制作;DLE マッドハウス)

輪郭がはっきりして、メリハリが利いていて、スピード感に溢れた表現が秀逸!という、「動画」としてもよく出来た、児童文学のアニメ化作品。「死」と「生」について考えさせるテーマの深みは原作の力だと思うけれど、それがとても上手く映像化されていて、大人・子どもを問わず、誰にでも勧められると思った1本。

http://blog.livedoor.jp/hayasinonene/archives/52563708.html

『ビブリア古書堂の事件手帖』(監督;三島有記子 原作;三上延)

最近、鎌倉が舞台の映画を何本か観たけれど、街の独特の風情がどの映画にも似合って見えて、「木製の本棚が並ぶ古書店」もその一例。店内の自然光を生かした空気感・・・逆光に浮かぶ細かいホコリまで、「鎌倉に行ってみたい」と思わせるから不思議。(イメージの力って大きいな~)

http://blog.livedoor.jp/hayasinonene/archives/52742323.html



(9本)



自主・外国:8  自主・日本:1     自主 9
劇場・外国:15  劇場・日本:9    劇場 24    合計33本



【2018年 ささやかなマイ・ベストテン】

去年スクリーンで観た映画は33本。映画は自宅で観るモノになってしまった感があります。

なので「ベストテン」というのもオコガマシイ(^^;のですが、それでも一応「自分にとって何か特別の意味・魅力があった作品」を10本選んでみました。(「ひとこと感想」のタイトルのアタマに☆マークをつけてあります)

映画の出来不出来は私には判らないので、あくまで私個人にとって・・・ということで、毎年選んでいます。(明日選んだら違う結果になるかもしれないのも毎年のことで・・・いつものことながらスミマセン)


『女神の見えざる手』
『怪物はささやく』
『ドリーム』
『夜明けの祈り』
『ローサは密告された』
『午後8時の訪問者』
『スリー・ビルボード』
『ボヘミアン・ラプソディー』
『リズと青い鳥』
『劇場版  夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~ 』   (順位なし)



もしスクリーンで観られていたら、『クボ 二本の弦の秘密』は必ず入れたと思います。
他には『アリー/ スター誕生』『ラッキー』『シェイプ・オブ・ウォーター』はたまた『友罪』『幼子われらに生まれ』などを考えました。
年間ベスト・キャラクターは『劇場版  夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~』の「鈴を落とした少女」ということに。

 

いや~ これでやっと、私の2018年(の宿題)が片付きました。
見に来て下さった皆さま、本当にありがとうございました。





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2 コメント

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アップ、おめでとうございます (お茶屋)
2019-05-19 18:29:46
ベストテン、アップできてよかったですね(拍手)。
「怪物はささやく」を自宅で見たのですが、子どもも感じることが大人と変わらないですね(ToT)。でも、重たくなくて救われました。
「クボ」、わたしもスクリーンで見たかったです。
返信する
ありがとうございます(^^) (ムーマ)
2019-05-19 21:18:24
お茶屋さんの記事見てから、私も書かなくちゃ~って思ってたんですが
なかなか進まなくてやっと・・・デス(^^;
「怪物はささやく」はスクリーンで観たら
怖かった~巨木の迫力ハンパ無くて(マジ)

でも、少ししか見てなくても、ベストテンって
選ぶのアレコレ迷いますね。
(いい映画ばっかりだったんだ・・・って
シミジミしました)
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