眺めのいい部屋

人、映画、本・・・記憶の小箱の中身を文字に直す作業をしています。

『エール!』

2017-01-10 13:17:47 | 映画・本

とても温かいお話で、つい宣伝?したくなった「ひとこと感想」その7。

「エール」という言葉は、フランス語ではAir(曲)とAile(翼)、英語だともちろん「応援」のYell・・・とチラシにあった。(映画を最後まで観ると、フランス語の方の「エール」の意味も生きてくる)

 メモには「映画のあちこちで、文化の違い?を感じさせられたヒューマン・コメディー。高校生に歌わせる曲目として、ああいう「熱い愛」の歌が教師によって選ばれるのも、人々が相手のいうコトを最後までちゃんと聞こうとしないのも(笑)」

フランスのドラマや映画を観ていると、ああも自分の言いたいことしか言わないで、よくコミュニケーションが成り立つなあ・・・と、私なんかは感心してしまう(^^;。でも、それがフランス流のコミュニケーションの伝統なのかもしれない。

この映画では、耳の聞こえない家族の中で、唯一聞こえる少女に歌の才能があって・・・と言う設定なので、余計に「伝える」難しさを感じたけれど、大丈夫! 伝わるべきものは最終的にはちゃんと伝わって、「家族愛」ってこういうもの!というエンディングが待っていた。

主役の少女の初々しさや美しい声だけでなく、キャストのアンサンブルが良くて、あの情熱的なお母さんも、大らかなお父さんも、いかにもいそうな弟クンも、ちょっと変わった音楽教師も、み~んなそれぞれ、魅力的な「普通の人々」だったと思う。ハラハラしたり、一瞬呆気に取られたり(^^;もしたけれど、観た後はしばし幸福な気分になった1本。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『マネー・ショート 華麗なる... | トップ | 『MUD -マッド-』 »

コメントを投稿

映画・本」カテゴリの最新記事