控えめ予算の旅の記録

男ひとり旅ならではの少々過酷な旅。いっぱい旅したいので1つ1つの旅は低予算。それでいて充実した旅を目指します。

トンネルのド真ん中にある、日本一のモグラ駅

2017-01-15 13:46:00 | 青春18きっぷの旅・冬の上越&上州編

7:10高崎→(上越線・普通)→8:14水上

群馬県と新潟県の県境、いわゆる 上越国境 への入口 水上駅 に到着。

東京と新潟を結ぶ 主要幹線でありながら、水上駅から先、国境(県境)を越える定期列車は、1日にわずか 5本 というから驚き。

まさに、在来線での県境越えは “国境”と呼ぶにふさわしいくらいの険しさである。

何度も通った事あるけど、このように 著しく列車の本数が少ない区間って、列車で旅をする者としては、そそられますな。

そんな 1日に5本しかない「長岡行き」の一番列車(8:24発)は・・・

ナント!新型車両! じゃ ありませんか!

とうとう、この区間にも新車が投入されたか。

車内は、半分がロングシート、もう半分がボックスシートという JR東日本の3ドア車としては、初めてのパターンのような気がする。

鉄道で旅する者同士、ボックスシートの争奪戦が 一段と激しくなりそうだな。
今回は2駅先で下車するから、かまわないけど。


水上駅を出発後、しばらくは 地上を“利根川”に沿って走るものの、次の「湯檜曽(ゆびそ)駅」直前からトンネルに突入。
下り線は、トンネルを入って スグの所に駅がある。

このトンネルこそが、群馬県と新潟県とを結ぶ、全長13.5kmの 新清水トンネル である。
そして、このトンネルのド真ん中にあるのが、次の「土合駅」である。


それにしても、この手の車両に、この手のシート・・
まるで 首都圏を走る列車の様。

車内アナウンスも、当然 自動放送。
しかも、山手線等でお馴染みの、あの声に あの口調。
もちろん、日本語の後は 英語でのアナウンスもしっかりある。

なんだか、上越の山越えをしている感じが薄れ、首都圏を移動しているかのようだ。


8:24水上→(上越線・普通)→8:34土合

湯檜曽駅から トンネルを抜ける事なく、次の「土合駅」に到着。


意外と下車する人がいるが、そそくさと出口の方へと 歩いて行ってしまう。

珍しい駅だというのに、写真とか 撮らないんだ?

まぁ、こちらとしては、他に人がいない方が都合がいいんだけどさ。


山を貫くトンネルの中にあるだけあって、都市部にある 地下鉄の駅とは ひと味違う。

洒落っ気もなく、地味。
まさに、トンネルの中って感じ。

かつては、端にあるホームだけだったが、今 立っているホームが増設され、不思議な光景に。

13km以上あるトンネルの真ん中辺りにある駅だけあって、山の地下 奥深くにある。
はたして、地上に出るまで どのくらいかかるのか?

ホーム中央に、出口に向かうであろう階段が見える。


階段の手前まで進み、上を見上げてみると・・・

これはこれは・・

絶望的な光景が広がっている ではないか!

これを見て、心が折れた人も 数多くいた事だろう。
だが、引き返そうにも、次の下り列車がやって来るまで、平均で3時間4分もある。(計算しました)

いやいやいやいや、
上り列車もあるではないか!と思うかもしれないが、このホームに上り列車は やって来ない。 

この区間は、単線ではなく、複線区間。 
上り列車がやって来るホームは、階段を上がった先、地上にあるという 素晴らしき嫌がらせ。



階段の手前には、日本一のモグラ駅 と言うだけあって、意地悪そうなモグラの絵が書かれた案内板もある。

改札口までは、合計 500段 近い階段と、500m 近い距離を進まなくてはならない。

所要時間10分とあるけど、相当 元気良く行かないと 難しいと思う。

そもそも、ターミナル駅でもないのに、ホームから改札口まで 10分以上かかる駅って 何やねん!って話。


ご丁寧にも、階段の端には、今 何段目かを表す 数字も書かれている。

それにしても、ホームなどの写真を撮っていた 5分くらいの間に、一緒に列車を降りた方々の姿が 階段のはるか上なんですけど・・・

皆さん、元気ですね☆

では、地上へと続く 462段 の階段を上り始めるとしやしょう!

階段は、5段上っては 間隔が空き、を繰り返す。
一定のリズムで上る事ができるように工夫がされている?




そして・・


462段のうち、265段目まで上ると、一息つく為のものか?ベンチが設置されている。

そもそも、ホームから改札口へ行くのに、休憩が必要な駅って 何やねん!って話。


では、一息つくとしましょう!
ブログも。



つづく


























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