
少し間が開きましたが『半導体アンプで真空管の音を出す事はできるのか?? vol.5』の続きです。
真空管アンプと半導体アンプの素子以外の違いを考察し、
「真空管アンプの音がする半導体アンプ」が実現しないかを考えてみたいとおもいます。
FETは2SK222を使用したバッファアンプの最終的な回路図です。

入力コンデンサーは1マイクロファラッドの積層セラミックコンデンサーを使用しました。
出力コンデンサーも47キロオームのインピーダンスで受ける前提で同じく1マイクロファラッドの積層セラミックとしました。
グリッド抵抗は1/4w100キロオームの金属皮膜抵抗、
ソース抵抗も1/4w2.2キロオームの金属皮膜抵抗です。
増幅部のパーツは片CHあたり5ケとなりました。
電源電圧は15vとしました。
この状態で最大出力電圧を測定すると、は8v(p-p)以上は確保できました。
CDでも出力は2v(p-p)ですので十分な値です。
高域特性も計測してみましたが100KHzでもフラットでした。
次に出力インピーダンスを計測しました。
計測方法ですが、
まず、バッファアンプの出力端子に何も接続しない状態(無負荷の状態)で出力電圧を測ります。

測定値は10v(p-p)でした。
これは無負荷の状態ですから、信号源の電圧と同じと考えることができます。
次に、負荷抵抗1キロオームを接続し、同様に計測すると・・・6.4v(p-p)でした。
つまりバッファアンプの内部抵抗Rxによって10vが6.4vに低下したと考えられますから
内部抵抗Rxでの電圧降下は10-6.4=3.6vです。
ところで、この回路に流れている電流はi=e/r=6.4/1000=0.0064です。
この値を代入します。
Rx=e/i=3.6/0.0064=562.5オームとなり
このバッファ回路の出力インピーダンスは562.5オームだということが分かります。
このバッファアンプを47キロオームのインピーダンスのオーディオ機器に接続する場合
インピーダンスは84倍ありますので電圧降下はほとんど発生しないことが分かります。
ということで、真空管回路を半導体に置き換えて
仕様上はとても優秀なバッファアンプを作ることができました・・・次回に続きます。
≪お知らせ1≫
Ibuki4シリーズの発売にあったって2種のセットを発売します。

『はじめてのアナログプレーヤーセット』¥44800

『はじめてのHigh Quality Audio Set』¥39800
≪お知らせ2≫
おまたせしました!毎年恒例の『オーディオ居酒屋』を8月10日(土) 18:00から開催します。

オーディオ&音楽大好き人間がお酒を呑みながらワイワイガヤガヤする会です。
会場は当社試聴室のログハウス。お酒と軽食がでます。会費は500円です。
イベント後はログハウスで朝まで仮眠OK。詳しくはこちらから。
≪お知らせ3≫
お盆中の試聴室公開について

8月15日(木)~8月17日(土)10:00~12:00、13:00~16:00は試聴室公開が行われます。
上記の時間は担当者が交代で詰め、オーディオ機器の試聴とログハウス見学、アウトレット品や軍用時計の販売を行います。
名神高速・関ケ原ICから10分です。帰省の途中にお寄りいただければと思います。お待ちしています!
≪お知らせ4≫
50年前のシーメンスのフルレンジスピーカーが8月17日まで置いてあります。


価格は56000円(ペア・税込)です。ご興味のある方はぜひお越しください。
≪お知らせ5≫
当社試聴室(ログハウス)のオーディオ試聴とログハウス見学の混雑状況です。
7月
29日
10:00~12:00 ◎
13:00~15:00 ◎
15:00~17:00 ◎
30日
10:00~12:00 ◎
13:00~15:00 ◎
15:00~17:00 ◎
31日
10:00~12:00 ◎
13:00~15:00 ◎
15:00~17:00 ×
◎すいています。ご連絡なしで試聴・見学OKです。
〇ご連絡なしで試聴・見学OKですが、念のためお出かけになる前にお電話でご連絡下さい。
×お電話(0584-51-6232)・お問い合わせフォームでお問い合わせください。
当社は土・日・祝日は休業ですが、試聴をご希望の方はお問い合わせフォームでご相談ください。