ミャンマー視覚障害者医療マッサージトレーニングセンターの日々の記録 「未来に向かって」

NPO法人「ジャパンハート」が、ミャンマーの視覚障害者の社会的自立を目指して立ち上げた新たなプロジェクト

ヤンゴンにて盲学校オープンスクール

2013年01月31日 | 日記
「ヤンゴンにて盲学校オープンスクール」

ジャパンハートでは、「ミャンマー視覚障害者自立支援プロジェクト」の一環として、現地の盲学校と連携しながら、昨年より盲学校オープンスクールを行っている。

今年は、今月19日にヤンゴンのカウェイチャン盲学校で開催した。この学校は、全校生徒150名以上を数える私立の大規模校。同じくヤンゴンにある国立チンミンダイン盲学校と共に、ミャンマーを代表する盲学校の一つだ。
当日は、盲学校に関心のある視覚障害者とその家族が集まっておられた。
大多数が20~30歳代で、そのほとんどが盲学校の存在すら知らずに、これまで自宅で暮らしてきた方々だ。

会場は開会式前からにぎやかで、1日中、参加者同士、また参加者とカウェイチャン盲学校関係者との交流の会話が途絶えなかった。

授業見学の際には、本センター卒業生が教えている医療マッサージコースの教室にも行ってみた。参加者たちはその様子を見学しながら、授業をしている本センター卒業生や教育実習生に様々な質問をしていた。
点字のこと、医療マッサージのこと、小学校から高校までの基礎教育のこと、盲学校の学費のこと、日常生活のこと ・・・。次々に質問が出されていたが、自分の経験をもとにしっかり答え、「目が見えなくても、努力すれば必ず自立できる。
私も何もわからずにこの学校に来たが、今は教員として生徒を指導しています。ぜひ来年度はこの教室に来て下さい。待ってます。」と言う言葉は確信に満ち溢れていた。
また、昼食後には、ギター片手にカウェイチャン盲学校の生徒が歌を披露。後半では、参加者も飛び入りで歌う姿が見られた。
今回参加された方々が、これをきっかけに盲学校教育にアクセスし、自立に向けた1歩を踏み出してくれることを願っている。
    塩崎

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1 コメント

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視覚障がい児教育について (鈴木重男)
2020-08-27 09:52:12
私は、1970年に北海道札幌盲学校に奉職し、以来、視覚に障害のある児童生徒の教育にかかわってまいりました。現在は、北海道や日本の各県等の盲学校・視覚特別支援学校や大学、韓国、モンゴル、台湾、タイの盲学校の先生方に視覚障がい教育についての情報提供などをしてまいりました。そこで、「ビルマの竪琴」での水島上等兵の生きざまに深い関心がありますので、ミャンマーの盲学校の先生方にも、お役に立つことができる視覚障がい教育の専門的な知識等をお伝えすることができれば幸いと願っておりますので、ヤンゴンなどの国立盲学校の校長先生をご紹介いただければ幸いです。私の市道の実践は、「耳で見る 手で読む 頭で歩く」とインターネット検索していただければ読むことができます。何卒のご支援を頂ければ幸いです。
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