未熟者武道記

空手徒然。
二つの戈を止める武を核とし、諸諸と調和して溶け込んで。(いけたらいいな)

受けさせる

2018-12-13 23:47:11 | 稽古
少年部も一般部も回り込みの稽古をしています。
回り込む、と言っても簡単に出来るもんではありません。相手も回り込まれたくないし回り込みたいので動きますからね。

ここでポイントになるのは相手を固めてしまうということ。虚の状態にしてしまうのです。方法は様々ですが一つ面白いのが一般部で練習した相手に自分の攻撃を受けさせて止めてしまうパターン。

誰しも受けられない、当たる攻撃を色々試行錯誤すると思いますがそんな眉唾な練習を繰り返すより単純な突き一本で相手は止まります。但しそれを出すタイミングはかなり重要ですけどね。下手に打つとカウンターの餌食になってしまいます。

タイミングは兎に角修練を積むとして、わざと受けさせるのです。その瞬間、タイミングの質が高ければ高いほど相手は虚の状態になっているので此方は次の動作に進みやすいとそういう訳です。私は受けにきた手を制して次に移ります。無理に急がず力まず。
ただ相手が大きかったりやたらマッチョだったりすると自分が始めから虚になってたりするので強張ってしまって上手い具合に中々運べませんけどね(苦笑)

突き蹴りの基本動作はその絶妙な一本の為に繰り返されるのだと考えると堪りませんな。やはり身も心も最後の方は単純なところに還って落ち着くのでしょうか。




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