未熟者武道記

空手徒然。
二つの戈を止める武を核とし、諸諸と調和して溶け込んで。(いけたらいいな)

得意技

2015-09-29 19:52:35 | 雑感
少年部は得意技を磨く組手稽古を行いました。得意技の定義は人に依りけりでしょうが、私の中では試験に置き換えるといつも確実に90点以上という認識です。

平均点が50点だとしてその内70点の科目を得意科目認定する人が居ますがそれは違います(笑)それ寧ろ全部苦手。

それはさて置き。
得意技と聞かれて受け技を挙げる人に出会った事がありません。全日本パンフでもそうですね。下段回し蹴り、下段回し蹴り、下段回し蹴りetc...

空手に先手無し、とは言いますが此処までみな攻撃精神旺盛では軽い言葉になってしまうように思います。

競技の特性上致し方ないのかもしれませんが、受け技を磨き抜けば誰も傷つかず争いの形跡も残らない。即ち武道の本懐ですね。

そんな私の得意技は内腿への蹴り等(苦笑)ですが、それと並行して受けの名前がパッと出せるような技術を身につけねばなと考えるものがありました。




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一転

2015-09-28 22:00:49 | 稽古
本日の川西教室はとても良かったです。先週の反省を皆んなが意識しているのか始めの整列の時から声が生きていました(^ ^)

声を届かせるのはとても大事です。聞こえているだけではそれは単なる音。

準備運動の時に一緒になって競争も何年ぶりかに試みましたがそれも子供達のテンションを上げる要因になったのかな?
やはり此方からも動かないと…私の声もまた音だったのかもしれません。

未だ未だ指導も発展途上であります。




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親が言っても先生が言っても聞かんもんは聞かん

2015-09-27 00:18:50 | 雑感
武道ですから礼節が第一義。ですが敷居を跨ぐ時に神棚の方への一礼(フルコンの場合は十字をきる)をしなかったり、組で稽古する時にも碌な挨拶をしなかったりという子も間々居ます。

しかしシバき倒してでも挨拶をさせたところで其処に意味は無いわけで。これはタイトル通り誰が言おうと聞きません。挨拶をするなと育てる親御さんは居ないでしょうし、ご家庭でも口酸っぱく言ってることと思います。

私は小学一年生の三者面談で、いつも怒ると恐ろしい母が年下であろう担任に敬語を遣い、私の生活態度を神妙に聞いている姿(笑)をみて感じるものがあったのを憶えております。
本当に身につけるのは本人が気付くのが一番。思い返せば何かと大事な事は親以外から学んでいることも多い気がします。

うちの息子。これが中々人の話を聞きませんし意地でも実行しないゴンタクレな面にしょっちゅう手を焼くのです。
仏壇や神棚に手を合わせるよう教えて、促しても頑として聞かない→叱られる が帰省や親戚を訪ねた時の王道パターンでした(苦笑)挨拶は元気にするのに不思議な…

しかし彼の価値観を覆す出来事が先日京都の八坂神社で起きたのです。
鳥居をくぐる前の一礼。息子は気分によりけり。が、入る直前に御年配の男性がそれは見事な二拍手と一礼をして神社を後にしました。
それを見た息子もこの通り(笑)↓
帰りもきっちり。境内では狛犬や果ては灯篭にまで頭を垂れ(^_^;)、その日はキノコを沢山発見したのですが、神様に挨拶をしたご褒美だと真剣に語っておりました(笑)

それ以来寺社仏閣は勿論、お地蔵さんや道祖神にも二拍手一礼(笑)余程お爺さんの本気に当てられたのでしょう。
言うより本気の背中を見せる。此方も口先だけで形骸化したものばかりを見せているから子供の琴線に触れないのでしょうね。

言って伝わる事なんてどれ程だけのことなんだろう?
と思う今日この頃です。





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稽古の後のお楽しみ

2015-09-26 23:03:02 | 雑感
稽古の後は道場生の方々と時間を忘れて話こんでしまう事もしばしば。

今日は最終3人で色んな話をしていたのですが年齢は其々40代半ば、30代半ば、10代半ば。

これで会話が成り立つのが面白いところですね。不特定多数の出入りがありますから年代は勿論職業もバラバラ。

他支部もそうですし私もそうでしたが、若い子が普通に倍以上年の離れている大人とでも話せています。これは結構な武器だと思うのです。

最近は新入社員は勿論若い部下と話が出来ないという上司、逆に年長者と話が出来ない若者が多くお互い腫れ物に触るかのような接し具合だと耳にすることもありますが道場に限っては何処吹く風。

対人スキルを向上させる場としても道場という場所は活かせるのかもしれませんね。そして対人という処で考えると会話のキャッチボールに長けている人は武道としての技量も高いのかもしれません。



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アメ車の如し

2015-09-26 22:36:32 | 稽古
県大会も再来週という処に来ましたのでそろそろガッツリ稽古も最終段階。

今日は組手を多くこなす代わりに頭をフル回転させて動けるように技を限定した組手を延々繰り返しました。

試合に出る去年の重量級覇者の択実も参加していましたが彼にとっては難題。力む癖が長年抜けません。相手が私となると一層力んで熊の如く襲いかかってくるからさあ大変。痛い…。こうなると斃して解らすしかありません(笑)

スタミナは十分あるはずですが、100あったとしても彼は150使おうとするのでそのスタイルではスタミナを極めていく他ありません。けどスタミナを200に上げたら今度は300使うような気もします(笑)

入門してきた10年前からこんな感じですが癖を活かすか無くすか、この選択は非常に難しい。アメ車のエンジンをホンダのエンジンに生まれ変わらせることは可能なのか??

一筋縄で行かないのはこの10年で証明されていますがもしアメ車仕様でなくなった時、彼に勝つのは誰であろうと至難になるに違いありません。



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