未熟者武道記

空手徒然。
二つの戈を止める武を核とし、諸諸と調和して溶け込んで。(いけたらいいな)

誘い手

2019-04-06 18:05:14 | 稽古
先週と今週は少年部一般部共に受けの考察をしました。
普段便宜上言われている説明から一歩二歩踏み込んだ切り口であります。

上段揚げ受け、中段外受け、下段払い。
現在基本稽古で行うのはこの三種ですが視点を変えると面白いのです。

久々登場中々立たない使えない奴らです(笑)

さて、それぞれの受けには予備動作があります。こないな感じで。個人的には受けそのものより此処を大事にしてもらいたいので今回はそこの考察です。

誘い手というものがあります。
打ってほしい所に打たせるよう構える、と考えてもらえば結構です。上の三つはその誘い手となります。

即ち上段を打たせるように中段を固め(上段受)、中段を打たせるよう上段を固め(中段受)、より中段を打たせるよう上段と下段を固める(下段払)姿勢を取っている訳です。ですから受け終わりが構えではなく、実際は誘い手の状態こそがそれぞれの構えだと考えられるのです。
もっと言うと実は下段払いの下の手は下段払い若しくは掬い受けでもあり二段構えになっております。よく判らない人は直接私に聞いてくださいm(_ _)m

他にも手を中心に寄せて開く、或いは開いてから寄せる事で身体の伸縮を起こし胴体の力を使いやすくしているのです。受ける速度だけに目が行ってしまいこの中間部分を等閑にしてしまう人が結構居るのですが此処こそが受けの核だと思って取り組んでもらいたいのです。技に変化を起こすのはその誘い手の部分からなので。



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