誘い手

先週と今週は少年部一般部共に受けの考察をしました。
普段便宜上言われている説明から一歩二歩踏み込んだ切り口であります。

上段揚げ受け、中段外受け、下段払い。
現在基本稽古で行うのはこの三種ですが視点を変えると面白いのです。

久々登場中々立たない使えない奴らです(笑)

さて、それぞれの受けには予備動作があります。こないな感じで。個人的には受けそのものより此処を大事にしてもらいたいので今回はそこの考察です。

誘い手というものがあります。
打ってほしい所に打たせるよう構える、と考えてもらえば結構です。上の三つはその誘い手となります。

即ち上段を打たせるように中段を固め(上段受)、中段を打たせるよう上段を固め(中段受)、より中段を打たせるよう上段と下段を固める(下段払)姿勢を取っている訳です。ですから受け終わりが構えではなく、実際は誘い手の状態こそがそれぞれの構えだと考えられるのです。
もっと言うと実は下段払いの下の手は下段払い若しくは掬い受けでもあり二段構えになっております。よく判らない人は直接私に聞いてくださいm(_ _)m

他にも手を中心に寄せて開く、或いは開いてから寄せる事で身体の伸縮を起こし胴体の力を使いやすくしているのです。受ける速度だけに目が行ってしまいこの中間部分を等閑にしてしまう人が結構居るのですが此処こそが受けの核だと思って取り組んでもらいたいのです。技に変化を起こすのはその誘い手の部分からなので。



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映画撮影と熱と蕎麦

土曜日曜はシステマ後藤先生の伝手でとあるアクションコメディ映画の撮影にお呼ばれしてきました。4/29ドラゴン映画祭。

通行人Aとかそんな役かと思っていたら初日はアクション指導を受けながら11時間に及ぶ撮影。やられ方って奥が深いですね。役者は一番不向きな職業の一つだと思っていてこの経験を経てそれが確信へと変わりましたが今後の演武会等に活かせそうです。技が進むにつれ分かり難くなるのが武ですが、それを分かりやすく分かりやすく。確かに見る側の目線になると一番大事なことだなと。

さて。初日はやられ役100%です。この日は東支部の智加良と参加。彼も戸惑いながら女の子を追い回したりしております(笑)NHKの朝ドラにも出ていたらしい彼女。小学生かええとこ中1と思ったら四月から高校生ですって。

途中激しい雨が降り撮影が一時中断となる時間もありましたが日が暮れるとマズいので雨の中敢行。好天な日ばかりではない事を考えると過酷な仕事です。雨は止みましたが朝から停泊している船のライトが点きました。何時間バトルしとんねんという状況(笑)18時半頃撮影終了。11時間に及びました。コレを出突っ張りで連日繰り返す役者さん達を尊敬致します。

２日目は昼集合につきたっぷり9時間睡眠で挑みました。雨に長く打たれた中年の私は悪寒と震え、関節痛が止まりません。珍しく蕁麻疹まで(苦笑)智加良はケロっとしてます。私も10年前までは…

待ち時間の間に監督の希望で空手の稽古シーンの動きを考えることに。システマの皆さんに回し受けを伝授中。しかし中々揃わないのでボツに(笑)しかしこの使わせてもらってるお店、めっちゃ洒落ててイイ感じ。

東支部の駿希が欠席となった為松井先生も急遽スーツのボタンを飛ばしながら駆け付けました。女優さん達に正拳突きの指導中。格闘技経験は無いのにスッと動きを取り入れます。スイッチが凄い。目の色が明らかに変わります。

２日目はその訓練風景と何者かに倒されているシーン、厳つく歩くシーンのみ。撮影は1時間ほどで終了。左から松井先生、智加良、尊源。これを見た通りがかりのおばちゃん2人が最初めっちゃ驚いてました(笑)

そして解散。あとは公開を待つのみですが見るのはなんだかバツが悪いですね。どうしたものか。しかしとても良い経験になりました。やりたくてもそう機会に恵まれるものでもありませんので何か空手に活かせたらなと思います。

この後、放ったらかしだった息子への埋め合わせに紫雲出山の桜を見に連れて行く予定だったのですが体調的に不可能となり月曜に良い蕎麦屋さんへ連れて行く事で手打ちにしてもらいました。蕎麦だけに。いらんか。

日曜は帰宅した16時頃から嫁のイヤゴト言いにもめげず眠り続け、10時に目覚めた月曜は蕁麻疹だけを残してあとは割とスッキリ。漸く約束通り？息子を和泉府中の『そば草香』へ連れてでることができました。道場生でもある長谷川先生が勤める歯科医院の近所で何度かご馳走になったのですが絶品であります。私蕎麦は好んで食べませんが此処なら毎日食べたい。富豪ならば。

いつか東京でへぎ蕎麦を食べた時以来蕎麦茶大好き。会計の時レジでこの蕎麦茶買わされましたがな。

海鮮丼セットと煮魚御膳をオーダー。煮魚が思ってたよりデカすぎる。

美味でした。が、昨日は何も食べなかったので腹パンパンであります。出汁の幸福感に満たされて食後の珈琲は不要。息子は感激のあまりまた夕飯に焼魚を食べたいと言うので尼崎に帰ってきてからは塚口の『魚そら』で魚を調達。初めて行きましたが安くて良い魚が揃っていてお勧めです。今後魚買うときは此処にします。

濃い〜三日間となりましたが良い年度終わりと年度始めだったかなと思います。




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