自由民主党 柏市議会議員・円谷のりひと 公式ブログ

千葉県柏市議会議員 円谷のりひとの議会・活動報告、政策提言など。記事には政治活動以外の内容(雑記)も含まれます。

ドラフト候補がセンス見せ付ける 「道は間違っていなかった」=全日本大学野球選手権・初日 

2009年06月10日 01時06分58秒 | 野球(ライター時代の記事)
【1回戦 九州国際大 3-1 東海大北海道キャンパス】

 九州国際大(九州六大学)が誇る安打製造機が、その非凡な打撃センスを見せ付けた。5回裏、2死一、二塁の場面で迎えた第3打席。東海大北海道キャンパスのエース・久保貴広(4年=前橋育英高)が投じた4球目を捕らえると、打球はあっという間にセンター前へ。絵に描いたようなクリーンヒットの球足の速さは、1-2というスタートが切りやすいカウントにもかかわらず、二塁ランナーが早々に本塁突入を諦めるほどだった。

 加藤政義(4年=東北高)。名門・東北高で1年夏からレギュラーを奪取した逸材で、甲子園出場は実に4度を数える。1学年上にはあのダルビッシュ有(北海道日本ハム)がいる。その東北高時の若生正広元監督が2005年、九州国際大付高の監督に就任すると、加藤もそれに追随するかのように九州国際大への進学を決めた。

 大学進学すると、1年春からいきなりレギュラーとなるも、「なかなか結果が出なかった(加藤)」。2年の春にはリーグ優勝を達成し、全日本選手権に出場。kのときのことを本人は「先輩に連れて来てもらったようなものだった」と振り返る。
 しかし、今回は違う。春のリーグ戦の成績は、打率4割6分3厘、本塁打3。首位打者と本最多本塁打の2冠を獲得した。もちろん、MVPにも選ばれた。「結果が出てうれしい。4年生になって、プレーで引っ張るという心がけが結果につながった。それが成長だと思う」と胸を張って全国の舞台に帰ってきた。
「東京に(有力選手が)集まる中、九州を選んで神宮に来れた。道は間違ってなかったと思う」
 感慨深げに語る姿が印象的だった。

 もちろん、加藤はこれで満足したわけではない。「勝ち進めば自分のいいプレーも自然と生まれる。チームの勝利が最優先です」と主将らしい言葉で必勝を誓う。2年前は、2回戦敗退。今年は「優勝が最終目標」と頂点を見据えている。

 目標とする選手は、東京ヤクルトの青木宣親だという。この秋のドラフトでは、おそらく加藤の獲得に名乗りを挙げる球団があるだろう。そして何年か後には、その類まれな野球センスを武器に、青木とリーディングヒッターを争う選手になっているかもしれない。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする