自由民主党 柏市議会議員・円谷のりひと 公式ブログ

千葉県柏市議会議員 円谷のりひとの議会・活動報告、政策提言など。記事には政治活動以外の内容(雑記)も含まれます。

創価大・大塚、最後の選手権に懸ける思い=全日本大学野球選手権・第3日

2009年06月12日 02時06分08秒 | 野球(ライター時代の記事)
【2回戦 創価大 4-1 東北福祉大】

 そのスケールは一回りも二回りも大きくなっていた。創価大(東京新大学)・大塚豊(4年=創価高)が東北の雄・東北福祉大(仙台六大学)を黙らせた。高校時代から磨きをかけ続けたフォークボールは、記者席から見ても「打てないな」と思わせるものだった。5安打1失点で前日の広島経済大(広島六大学)戦に続く無四球完投勝利。安定感抜群の投球は、まさにエースと呼ぶにふさわしかった。

「同じ相手に2度は負けられない」
 昨秋の神宮大会で敗れた相手に、リベンジを期してのマウンドだった。半年前に打たれた相手を抑えられたのは、冬場のハードなトレーニングのたまものだ。
「ケガを恐れずに投げこみました。あとはランニング中心の練習です」
 伝家の宝刀のフォークを生かすために、ストレートを磨くことに専念した。そして、「キレが増して、ストレートでも勝負できるように」なった。

 いくらフォークが良くても、それ以外の球種が並みのボールなら、全国では通用しない。しかし、今の大塚は打者の狙いによって決め球を変えることができる。それが「コントロール重視で、打たせて取るタイプ」と自ら語る大塚にもかかわらず、10奪三振を奪う快投につながった。

 この日の投球に岸雅司監督は「八木(智哉・現北海道日本ハム)を思い出した」と言う。2005年、この全日本選手権で5連投。1大会最多奪三振(49個)の記録もつくった創価大史上に残る大エースを引き合いにした最大級の賛辞である。さらに「(八木を)越えろと言っている」と更なる期待をかけている。
 
 1年生のときから投げ続けて、今回が4度目の全日本選手権。1、2年時にはいずれも4強まで進出した。だが、その頃は「結果を気にせずに全力でやればそれでよかった(大塚)」
 それでは、今は――。
「4年生になって、全員で戦ってる感じがする。今が一番楽しい。このチームで勝ちたい。日本一になりたい」
 
 悲願の日本一へ、「疲れたなんて言ってられない」と八木さながらの連投も辞さない構えの大塚。岸監督も「エースたるもの、疲れたなんて言ってられない。本人もいくつもりでしょう」と明日もマウンドを託すつもりだ。
 最後の全日本選手権、創価大が誇る背番号18が完全燃焼する。

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