気ままに

吉田雅夫のブログです。染色・版画・料理・パソコンなど、気ままに記録しています。

ジアゾ系感光乳剤のポットライフ

2015年02月16日 | 製版

ジアゾ系感光乳剤の保存には気を使います。感光剤添加後どのぐらい保管できるか、ポットライフについて調べてみました。

スクリーン印刷の資材・機械を販売している商社を経営しているたか坊さんのブログによれば、
「このタイプの感光乳剤は主剤だけでも感光する性質を持っています。但し、スクリーンの状態によって、十分な接着強度が保てない場合がある為に、補強的な意味で感光粉末を追加しています。
 感光粉末を混合しなければいつまでも大丈夫という事はありません。
ほとんどの感光乳剤は上記のような混合タイプです。」

製造メーカーのインフォメーションによれば、感光剤添加後、冷暗所に保存した場合のポットライフは
 SD-40(栗田化学研究所)ーー>1ヶ月
 NEW M コート D(ミノグループ)ーー>長期間の保存ができます
 ジアゾ感光乳剤 EX(新日本造形)ーー>造ハウ.com のサイトには「長期保存することはできません」とあります。

ジアゾ感光乳剤 EX について、造ハウ.com に問い合わせ、回答をいただきました。
「感光剤添加後、冷暗所に保存した場合の保管期間は、1週間から1ヶ月程度となります。(※保管状況により期間は異なります。)
感光剤添加前であれば、冷暗所に保存した場合、保管状況によっては、半年から長期間の保管も可能ですが、なるべくお早めにご使用頂くことをお勧め致します。」

また、「感光剤添加後の使用可、不可の判断と致しましては、色による判別が可能でございます。
感光剤添加直後の乳剤はカーキ色をしております。感光後は、乳剤が茶色を帯びてまいります。
保管後、乳剤が茶色を帯びております場合は、ご使用をいただけません。」
というアドヴァイスもいただきました。

ジアゾ感光乳剤について調べた結果からすると、造ハウ.com の見解、1週間から1ヶ月程度が妥当と思います。

これを目処に、乳剤の色を見ながら使い、失敗したらその時の色をしっかり覚えておこうと思います。

冷蔵庫に保存しますが、ポットライフが短いと感じたら、5℃以下か確認しようと思います。やや高価ですが冷蔵庫用隔測式温度計が便利かもしれません。