胃がん検診を、今年は胃カメラにしたところ、初期の食道がんが見つかりました。拡大内視鏡検査で、意外に表面積が大きいと言われ心配していましたが、CT検査で肺やリンパへの転移がみられず、内視鏡で切除することになりました。
内視鏡で、がんの範囲を特定するのに、ヨウ素液を使います。正常細胞はヨウ素で着色しますが、がん細胞は着色しません。内視鏡でがんを切除する時も、ヨウ素で着色して手術します。検査でヨウ素を使ったので、その色が消えるまでの4週間は、切除手術ができません。検査でヨウ素を使用したのは11月下旬でしたので、切除は年明けになりました。
切除後も経過観察が必要でしょうし、その後、前立腺がんの PSA の検査も待っています。前回、9.3 という高い値で2回目の生検を行いました。どのように変化しているか気がかりなところです。
まだ、体力のあるうちは、がんと闘います。でも、がんと闘うことができなくなったら、余命はがんに任せ自然死したい、これは、石飛幸三さんの「平穏死という選択」(幻冬社)を読んで考えたことです。この本の、107ページ「じいさん、もういいよな」には考えさせられました。
まだ、死生観を見つめてみたいと思います。仏教については、諸行無常と諸法無我 ぐらいしか知りませんが、多分、唯物論的な考えの私には、仏教に答えは見つからないような気がします。「利己的遺伝子」の考え方のように、人間の体は遺伝子の乗り物と考えた方が私には「死」が理解できるような気がします。
まだ60代半ばですが、もう60代半ばです。平均健康寿命は、男性70才です。この機に、「終活」を本気で考え初めてよいのではないがと思っています。