失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「恋人が眠ったあとに唄う歌」ムーンライダーズ 1998年

2005-05-08 | 湾岸系
そして、ムーンライダーズに戻る。

①恋人が眠ったあとに唄う歌
作詞:曽我部恵一、作曲:鈴木慶一
以前紹介した「Sweet Bitter Candy」と同じく、アルバム「月面賛歌」からのカット。
サニーデイ・サービスの曽我部恵一の詞。プロデュースは斉藤和義。思い入れを拒絶するような、ライダーズらしいシングル曲、と言ったらいいのだろうか?

②酔いどれダンスミュージック
作詞・作曲:鈴木慶一
でも、このカップリングが異常にカッコいいのだ。順番からすると、こっちの方が「月夜のドライヴ1998」より先のリリース。ライダーズのルーツ回顧第一弾はファースト・アルバム(実際にはライダーズ以外の演奏もあり、鈴木慶一のソロというのが正しい)「火の玉ボーイ」収録曲の再演だった。曲自体は、はちみつぱい時代から演奏されていたものらしい。
2001年に再発された「火の玉ボーイ」にはボーナス・トラックとしてこの曲のOut takeが収められている。これが聴いてびっくり全く違う演奏。そりゃそうだ、プレイヤーが全く違う。Out takeは、TIN PAN ALLEY(林立夫、細野晴臣、佐藤博)+徳武弘文、駒沢裕城によるファンキーな演奏。実際にアルバムに入ったのはムーンライダーズによるバッキング。明らかにOut takeの方が質の高い演奏だが、アイデア詰め込み過ぎの感のあるライダーズ・ヴァージョンを採用するあたりが鈴木慶一。
このセルフ・カヴァーもいい演奏だと思うけどな。でもシングルのA面ではないな、やっぱり。

定価816円、もちろん定価で購入。
ジャケットはライダーズらしからぬ力の入ったアート・ディレクション。レコード会社移籍第一弾シングルなので、がんばってみた。

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