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失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「BOY~If I'm 17」ビートたけし 1988年~8cmの歴史 

2005-03-30 | 8cm論
とうとう見つけてしまった。8cmシングルの正史。

ネットの世界では、ちょっとその気になって調べればすぐ正解が出てしまって面白くないこともある。先月から始めたブログだが、あえて物証に拘り、ひとつひとつの8cmシングルを検証することで歴史を紐解いていくというスタイルでやってきた。昨日、いろいろなサイトを眺めてたら、「日本レコード協会」という超基本っぽいサイトに行き当たってしまい、今までここでグダグダ言ってたことが簡潔な表になっていた。興味のある方はチェックを。

ディスク・テープ種類別生産数量の推移

この表を見ると、やはり8cmシングルは1988年が最初であった。87年ものは探しても出てこないわけである。前々回のカイリーでの私の推理は我ながら鋭かった。12cmCDは1984年に発売されているので8cmが出るまで4年の準備期間があったわけだ。4年あればかなりハードの買い替えは進んでいたはずで、実際に88年の時点でアナログ・シングルと8cmCDの生産数はほぼ同程度、翌89年に8cmCDが圧倒的シェアを占めるようになっていた。生産のピークは1997年で年間167,827,000枚。その後減少に転じ、以前指摘したとおり、2000年には12cmマキシ・シングルにその座を奪われている。意外だったのは2002年には年間800万枚まで8cmCDの生産は落ち込んだのに、03年は2000万枚、04年は1500万枚と盛り返している、という事実。どうしてだろう?何が増えてるの?どう見てもCD屋では8cmの扱いは小さくなる一方だと思うのだが・・・

CDシングル生産数量
このグラフをみると8cm vs 12cmシングルのシェアの動きがよく分かる。あと、洋楽のシェアがいかに少ないかにも驚かされる。

さて、今回のCDも1988年もの。
①「BOY~If I'm 17」ビートたけし withたけし軍団COUNT DOWN
作詞:阿久悠、作曲:馬場孝幸、編曲:奥慶一
②「東京子守唄」ビートたけし
作詞:阿久悠、作曲:ビートたけし、編曲:奥慶一
たけしの声っていいんだよね。特に高音域のかすれた声を聴くと、JBやロバート・パーマーに近い哀愁を感じる。たけし軍団はコーラス。

2曲入り定価1000円、渋谷レコファンで105円。ジャケットの下半分が分離していた。

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ぢ・大黒堂
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4 コメント

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追悼 阿久先生 (yoiko)
2007-08-08 23:09:49
こんな記事がっ。
>先月から始めたブログだが
新鮮!
>たけしの声っていいんだよね
ですねぇ、しかもビブラートあたり「自分で良さをわかってる?」って感じしないすか?そういえば…昔たけし軍団って、なぜかアイドル的人気で毎月「明星」に小洒落たカッコして載ってたんですよ~。付録の歌本でもいつも巻頭カラーにいたりして(浅香唯とかナンノに混じって…)。普通のアイドルが好きだったから、意味わかんなかった(笑)。
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遅くなりまして (nakamura8cm)
2007-08-16 13:52:51
こんな2年前の記事にようこそ。
まだフォーマットも固まらない時期ですね。
楽曲について何も情報がないな、コレ。

>自分で良さをわかってる
そうすね。あれだけセルフプロデュース力のある人だから。教授作の「TAKESHIの、たかをくくろうか」は名曲!
軍団ね。確かに意味不明の人気があったような記憶が…最近のお笑いの若手は歌わないんですかね?危険を察知してるのか。
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食玩のおまけCD (割也)
2021-04-29 19:39:42
8cmCDが2003年から2004年に盛り返した件ですが、これは当時ブームだった食玩のおまけCDとして8cmCDの需要があったためだと思われます。
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追記 (割也)
2021-04-29 19:49:53
(今はもうご存じかもしれませんが一応ということで)
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