作詞・作曲・編曲:山下達郎
タイトルの発表年が交錯しているが、オリジナルは鈴木雅之。
もともとはマーチンのためにタツローが1988年に書き下ろした曲。達郎はライブ音源をシングルとしてその翌年に発表。その後、マーチンがアルバムのオマケ8cmにライブ・ヴァージョンを収録した、という順序。
左上、『Radio Days』鈴木雅之(1988)。
オープニングが「“おやすみロージー”introduction」というラジオのノイズの中から曲が浮かび上がってくる30秒の導入。ラストの「おやすみロージー」以外にも竹内まりや作詞・達郎作曲の作品がふたつ収録されている。そのほかの注目曲は「雨に願いを」。作詞:直枝政太郎、作曲:松尾清憲というちょっと意外な取り合わせ。「ハンドルごしの防波堤では 波にうたれて」「泥だらけの靴の紐を 結びなおしている」など直枝ワーズが散りばめられてます。
スタジオ盤「おやすみロージー ―Angel Babyへのオマージュ―」はもちろん山下達郎プロデュース&アレンジ。ひとり多重コーラスはもちろん、すべての楽器演奏(ギターとドラムだけかな)も達郎。このヴァージョンでは最初からギターが鳴っている。
セルフカヴァーが短冊8cm。ライブアルバム『JOY』のリードシングル。
①おやすみロージー ―Angel Babyへのオマージュ―(LIVE VERSION)
1989年3月2日 中野サンプラザ・ホール
リード・ヴォーカルも達郎なので、全部、まるっと、なにもかも達郎。イントロからしばらくは、ひとり多重コーラス+指ぱっちん(フィンガー・スナップ)のみという『オン・ザ・ストリート・コーナー』スタイルで。「♪愛はもう~」の部分からギターとドラムが入る。カップリングがライブ音源てのは山ほどあるけど、タイトル曲(いわゆるA面曲)がライブってそんなに多くない。ま、全然ないってわけじゃないけど。
ところで、達郎ヴァージョンは一ヶ所歌詞が違っている。「泣きながら 君はささやいた」に続く部分、鈴木雅之は「『忘れないでね ずっと』」と歌い、達郎は「『忘れさせないわ』って」と、まったく異なるキャラのロージーが描かれている。達郎のねちっこい歌唱には「忘れさせないわ」という怨念系ロージーが似合う?
②素敵な午後は(LIVE VERSION)
作詞:吉田美奈子、作曲:山下達郎
アルバム未収録で、レコーディング・データ不明。
スタジオテイクは、アルバム『SPACY』(1977)に収録。個人的にはライブ盤『IT'S A POPPIN' TIME』(1978)のヴァージョンのほうをよく聴いた。大好きな「ウインディ・レイディ」と「ペイパー・ドール」の間に入ってたんだよな。前奏で「ちょうど、今ごろの時間の歌を」という達郎のMCが入る。「ペイパー・ドール」みたいなタイトで緊張感のあるのも大好きだけど、こういうミディアム・テンポでありふれた日常を描いた曲って、あとからジワジワくる。①ではほとんど感じられなかったライブならではのダイナミズムがこっちにはある。
定価不明(シールで見えない)、レンタル落ち100円。
暗がりに浮かび上がるハンドマイクの達郎。演歌系にありがちな構図のジャケかもしれない。
そして前々回に紹介した『CARNIVAL』(1997)のオマケ8cmの一曲目がロージー。
①おやすみロージー ―Angel Babyへのオマージュ―
Line at 代々木第一体育館 1996.4.28
達郎ヴァージョンでも聴けた指ぱっちんがずーっと鳴っていて、結局最後までドラム・ギターが入らない。バックで控えめなストリングスが鳴っているだけで、ほぼアカペラ。鈴木雅之の名唱。作者もお喜びのことでしょう。
で、②が「夢で逢えたら」。というわけで、夢の「大瀧・山下作品カップリング8cm」であった。
鈴木雅之の、ナイアガラに向けたラブレターのような8cmなんだな。ナイアガラーはマーチンがナイアガラ出身だってことは知ってるけど、マーチンファンがみんな知っているわけではない。まあ、ある種カミング・アウト的?
タイトルの発表年が交錯しているが、オリジナルは鈴木雅之。
もともとはマーチンのためにタツローが1988年に書き下ろした曲。達郎はライブ音源をシングルとしてその翌年に発表。その後、マーチンがアルバムのオマケ8cmにライブ・ヴァージョンを収録した、という順序。
左上、『Radio Days』鈴木雅之(1988)。
オープニングが「“おやすみロージー”introduction」というラジオのノイズの中から曲が浮かび上がってくる30秒の導入。ラストの「おやすみロージー」以外にも竹内まりや作詞・達郎作曲の作品がふたつ収録されている。そのほかの注目曲は「雨に願いを」。作詞:直枝政太郎、作曲:松尾清憲というちょっと意外な取り合わせ。「ハンドルごしの防波堤では 波にうたれて」「泥だらけの靴の紐を 結びなおしている」など直枝ワーズが散りばめられてます。
スタジオ盤「おやすみロージー ―Angel Babyへのオマージュ―」はもちろん山下達郎プロデュース&アレンジ。ひとり多重コーラスはもちろん、すべての楽器演奏(ギターとドラムだけかな)も達郎。このヴァージョンでは最初からギターが鳴っている。
セルフカヴァーが短冊8cm。ライブアルバム『JOY』のリードシングル。
①おやすみロージー ―Angel Babyへのオマージュ―(LIVE VERSION)
1989年3月2日 中野サンプラザ・ホール
リード・ヴォーカルも達郎なので、全部、まるっと、なにもかも達郎。イントロからしばらくは、ひとり多重コーラス+指ぱっちん(フィンガー・スナップ)のみという『オン・ザ・ストリート・コーナー』スタイルで。「♪愛はもう~」の部分からギターとドラムが入る。カップリングがライブ音源てのは山ほどあるけど、タイトル曲(いわゆるA面曲)がライブってそんなに多くない。ま、全然ないってわけじゃないけど。
ところで、達郎ヴァージョンは一ヶ所歌詞が違っている。「泣きながら 君はささやいた」に続く部分、鈴木雅之は「『忘れないでね ずっと』」と歌い、達郎は「『忘れさせないわ』って」と、まったく異なるキャラのロージーが描かれている。達郎のねちっこい歌唱には「忘れさせないわ」という怨念系ロージーが似合う?
②素敵な午後は(LIVE VERSION)
作詞:吉田美奈子、作曲:山下達郎
アルバム未収録で、レコーディング・データ不明。
スタジオテイクは、アルバム『SPACY』(1977)に収録。個人的にはライブ盤『IT'S A POPPIN' TIME』(1978)のヴァージョンのほうをよく聴いた。大好きな「ウインディ・レイディ」と「ペイパー・ドール」の間に入ってたんだよな。前奏で「ちょうど、今ごろの時間の歌を」という達郎のMCが入る。「ペイパー・ドール」みたいなタイトで緊張感のあるのも大好きだけど、こういうミディアム・テンポでありふれた日常を描いた曲って、あとからジワジワくる。①ではほとんど感じられなかったライブならではのダイナミズムがこっちにはある。
定価不明(シールで見えない)、レンタル落ち100円。
暗がりに浮かび上がるハンドマイクの達郎。演歌系にありがちな構図のジャケかもしれない。
そして前々回に紹介した『CARNIVAL』(1997)のオマケ8cmの一曲目がロージー。
①おやすみロージー ―Angel Babyへのオマージュ―
Line at 代々木第一体育館 1996.4.28
達郎ヴァージョンでも聴けた指ぱっちんがずーっと鳴っていて、結局最後までドラム・ギターが入らない。バックで控えめなストリングスが鳴っているだけで、ほぼアカペラ。鈴木雅之の名唱。作者もお喜びのことでしょう。
で、②が「夢で逢えたら」。というわけで、夢の「大瀧・山下作品カップリング8cm」であった。
鈴木雅之の、ナイアガラに向けたラブレターのような8cmなんだな。ナイアガラーはマーチンがナイアガラ出身だってことは知ってるけど、マーチンファンがみんな知っているわけではない。まあ、ある種カミング・アウト的?
買って持ってるんだけど、そうか~
直枝×松尾の曲が入ってるなんてぜんぜん忘れてた!
後で聴いてみようっと。そういえば
松尾さんのサードアルバムに入ってる「渚にて」という曲も
直枝×松尾ですよね。これも後で聴いてみよっと!
で、このタツローさんの「ロージー」の中野サンプラザ、
私観てるんだなーというのもわかった
最近1989年を振り返ったばかりの私でした…。
私は『Radio Days』、昨年買いました。レンタル落ちで、写真をよく見ると「190円」というシールがはってあります。直枝作品が入っているので探していて、買ってみたら「ロージー」が入ってた。
サンプラザ、見てたんですかー。この青いジャケット着てたのかな。
87年頃の松尾さんのライヴに直枝さんがレギュラーで参加されていたからでしょうね。
(その時期、ベースの中原信雄さんとドラムの宮田繁男さんもレギュラーでした)
そんなことがあったんですね。知りませんでした。
どーでもいい情報ですが、私はムーンライダーズのライブに行くと、必ずと言っていいほど松尾さんとすれ違います。好きなポジションが近いのかな。