「東京BABYLON-SINGLE-TRIPLE」 SEIKO他 1993年

短冊を3枚つないで3枚組。1993年リリース。

CLAMP作の漫画・アニメ「東京BABYLON」のキャラ盤。WHITEには昴流、PINKには北都、BLACKには星史郎をイメージしたSony Records所属アーティストの楽曲をCLAMPが2曲ずつセレクト。

では左から。

WHITE

①Who's That Boy　SEIKO　1990
(R. Goodrum/G. Ballard)
松田聖子が世界進出を賭け、全編英語で歌ったアルバム『Seiko』(1990)から。シングルでも出ているが、ここに収録されているのはアルバムヴァージョン。「和製マドンナ」的コンセプトで売り出そうとしていた制作サイドは、当然MADONNA「Who's That Girl」(1987)を意識していたのだろう。サウンドプロダクションは80年代のマドンナそのものだし、歌唱もかなりマドンナ寄りな印象。間奏で日本語の語りあり。聖子の本領とは違うとは思うけど、80'sサウンド好きとしては嫌いになれないチャラさがある。

②KISS KISS　松岡英明　1989
作詞・作曲・編曲：松岡英明
OVAのエンディングテーマとして使用されたらしい。こちらも英語詞。松岡英明ってほぼ聴いたことなかったけど、なんだかネオアコ感のあるいいシンガーじゃないか。曲は切なく、サウンドは浄化系で後味爽やか。詞はかなり薄味だけど、読まなければ気にならない。英語で助かった！


PINK

①Love Is Cash　REBECCA　1985
作詞：NOKKO・沢ちひろ、作曲：土橋安騎夫、編曲：レベッカ
レベッカの3rdシングル。これはもうあからさまに、清々しいほどにマドンナ「マテリアル・ガール」(1984)そのもの。タイトルも和製英語的にパクってるのが凄いと思う。「Everybody Love Is Cash！ときめきは現金のスリリング」いろいろ結構酷い歌詞。倫理的にとかじゃなくて、話の流れや語呂が悪すぎ。逆にこんな歌詞でもなんとか聴かせてしまうヴォーカリストNOKKOの力量に驚くべきかも。

②Rainbow Gossip　Chara　1991
作詞：Chara、作曲：Chara・平田みずほ、編曲：浅田祐介
デビューアルバム『Sweet』の1曲目。これはそれほど殿下度高くない（「SWEET」や「HEAVEN」に比べて）。それにしても初期チャラの鮮烈さよ。


BLACK

①My Lover　GRASS VALLEY　1988
作詞：出口雅之、作曲：本田恭之、編曲：GRASS VALLEY
グラスバレーの4thシングル。すみません、パス。

②君の住む街角（1992 "naive" version）　大沢誉志幸　1992
作詞：銀色夏生、作曲：大沢誉志幸、編曲：清水信之
大沢誉志幸の10thシングルとして1988年にリリースされたバラード。1992年のベスト盤『Y -naive collection-』に収録されたヴァージョンで。ムーディーに迫るハスキー。


3枚組で定価2400円、中古で100円。
ジャケはもちろん、CLAMP画。