失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「ありがとう」井上陽水奥田民生 1997年

2005-04-21 | 陽水民生&安玉
井上陽水奥田民生で3枚。

左「月ひとしずく」1994年
中「アジアの純真」1996年
右「ありがとう」1997年

「月ひとしずく」小泉今日子
①月ひとしずく TBS系TV「僕が彼女に、借金をした理由。」主題歌
作詞:井上陽水・奥田民生・小泉今日子、作曲:井上陽水・奥田民生、編曲:白井良明
あれ、また白井良明だ。井上陽水奥田民生の最初のコラボレーション。ほとんど奥田曲に聴こえるが、「夜のとばりの・・・」の部分が陽水作なのだろう。ところで、改めて聴いて思ったが、なんでこんなにヴォーカルに強いエコーがかかってるんだろ?②に比べてもヴォーカルがかなり聴きづらい。アレンジもなぜか不安感を掻き立てる仕上がりに。
②ルナシーな気分にひかれてる
作詞:高木完、作・編曲:白井良明。
これは作曲も白井良明。白井らしいギターサウンドが聴ける。
③④カラオケ。定価1000円、中古で52円。

そしてコラボレーション第2弾は大ヒットになったコレ。
「アジアの純真」PUFFY
①アジアの純真 キリン”天然育ち”CMソング
作詞:井上陽水、作・編曲:奥田民生
小泉盤の94年はユニコーン解散後まだ不安定な時期であったと想像されるが、この頃(96年)は順調にヒットも飛ばし、お遊びの余裕を感じる。企画ものっぽい、やりすぎ感ほとばしるアレンジと、谷村新司の「昴」を思わせる大陸的な曲に、陽水お得意のシュールな歌詞がのっかる。そしてPUFFYの二人の脱力ヴォーカル(改めて聴くと、割と一生懸命歌っているのだが…)。何がヒットするか事前に当てるのは難しい。この曲も全くヒットせず、民生ファンのみが知る隠れた珍曲になっても不思議ではなかったと思う。が、実際は爆発的ヒットになった。
②Puffyなお昼寝
作詞:島武実、作・編曲:奥田民生
これは力の抜けまくった民生らしいギター・ブギー。①はほとんどユニゾンで歌っていたが、この曲では二人それぞれの個性を引き出そうとするかのように一人ずつ歌うパートが多い。ただ詞はちょっと…ルーズで意味のなさそうな詞を書くことがいかに難しいか、①での陽水の仕事がいかに優れているかが比較するとよく分かる。
③①のカラオケ。民生のコーラスがはっきり聴こえる。
定価1000円、確か5枚で100円とかで買った。ジャケット写真をみるとまだキャラが固まりきっていない素人の顔で写っている。

PUFFYがヒットしたこともおそらく大きなきっかけになったのだろう、97年に「井上陽水奥田民生」名義でアルバム・シングルを一枚ずつリリースした。
「ありがとう」井上陽水奥田民生 もちろん全ての詞・曲は二人による。
①ありがとう サッポロ<生>黒ラベルCMソング
二人のビートルマニアっぷりが発揮された一曲。民生は「これが私の生きる道」でやり切ったのかもしれないが。楽しげに歌う二人の声がいい。
②侘び助(ボツテイク)
アルバム「ショッピング」の一曲目の別テイク。①が初期~中期ビートルズとすれば、これはビリー・プレストンが加わったレット・イット・ビー・セッションの味、とでも言おうか。
③①のカラオケ。

定価1000円、中古で52円。手の長い異様なジャケットは、いがらしみきお「sink」とは多分関係ない。
アルバム「ショッピング」には「月ひとしずく」と「アジアの純真」のカヴァーが収録されている。
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1 コメント

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キッチンで使われていた (CFB48)
2016-03-26 18:15:56
「ありがとう」は杉浦太陽の「キッチンが走る!」で収穫物を貰うシーンでイントロとサビが使用されてます。知ってましたか?私は見ていて気がつきました。高橋克実のナレーションが大きすぎて気づけないかもしれません。今度気をつけてみてください。まあ、見ないかもしれませんが。
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