kakaaの徒然な日記

日記がわりにときどき、ふと思いついたことをつぶやきます。

●隷属と云うぬるま湯 米国よりも早く沈むわらい話

2021-07-11 20:54:04 | 記事銘々・現代の世相

●隷属と云うぬるま湯 米国よりも早く沈むわらい話

●隷属と云うぬるま湯 米国よりも早く沈むわらい話

此処ここに至って、今さら、日本の経済を好転換するとか、更なる経済成長を目指すとか、そのような言辞に政治が明け暮れているようでは、根本的に自国の問題を捉えていない、いわば、為にするキャッチコピー政治なのである。


最近、コラムの執筆が途絶え気味なのは、激動の世界情勢から隔離された自民安倍のファンタジー政治が、善かれ悪しかれ、何の意味もない政治だと判っていながら、その政治に“NO”を突きつけない主権者が多数を占めていると現実を知った所為かもしれない。



安倍晋三が、どれほどの悪政を行おうと、或いは、善政に気づいたとしても、現在の日本の構造的根本問題に与える影響は軽微と見ている。そう思うと、今さら、安倍の悪口を書いても、徒労だと気づいたからである。



やはり、日本が変わるには、誰が何と言おうと、対米従属な濃密な不貞関係を清算しない限り、永遠に意味のない政治は繰り返されるだろう。



令和に入り、初の国賓として、日本のメディア界が大フィーバーして歓迎している米国大統領ドナルド・トランプ報道だ。共同声明も何もなく、ただ、宗主国の大統領が、支配国の象徴天皇に会いに来た、それだけのことに、あんな馬鹿げた警備を敷いたのである。



無論、第二次大戦の敗戦国から立ち直る方法として、米国追随は、歴史的に必然だった面が大きいのは事実だ。



東西冷戦という世界的構図においても、西側の一員として、対米従属には“理と利”があったと言えるだろう。



しかし、東西冷戦の崩壊と云うターニングポイントにおいて、日本では、東西冷戦の崩壊後の世界秩序などについて、本気で議論された痕跡が見られない。



つまり、東西冷戦時に出来上がった、日本国中に“隷米マインド”が充満していて、対米独立など、意味のない議論だと思い込まれてきたわけである。



しかし、世界全体を見まわしたとき、英国を含むEU諸国、ロシア、中国、アフリカ、中東、南米諸国では、米国追随に関して多くの議論が交わされていた。



韓国、北朝鮮、ASEAN諸国においても、対米関係に関して、それなりの議論がなされた。



しかし、唯一、日本と云う国だけは、対米関係の距離感など考える余地もなく追随した歴史的経緯がある。



政界も、官界、経済界も、国民の末端に至るまで、パックスアメリカが永遠と云う幻想の中で思考停止していた。



当然だが、そのような思考停止の中で、ポジションの獲得競争がなされていたわけだから、日本と云う国は、時間を追うごとに、病的なまでに“親米国家”の道まっしぐらになったわけである。



そんな中でも、対米従属関係に抵抗した政治家はいる。石橋湛山、鳩山一郎、田中角栄、鳩山由紀夫等々だが、田中角栄を除けば、明確な政治的足跡を残すことは出来なかった。



今の日本は、対米従属の中でのポジション争いが行われ、その勝者が、支配層に、然るべくポジションを得ているので、対米自立を目標にしても、何ひとつ得るものがない世界が出来上がっている。



つまり、政治における環境が、岩盤に近い強靭さがあるため、だれ一人、手も足も出せない状況になっている。



このような状況では、“嫌米主義”の筆者といえども、手も足も出せないのが現実だ。



おそらく、お利巧な国民の多くは、“嫌米”な態度を取ること自体、自分や自分の家族にマイナスな影響が及ぶと考え、仮にそのような気持ちがあっても、押しとどめているのだろう。



このような状態になると、自力で、対米従属な日本の状況を変えることは不可能になってしまう。



どこかの国が、米国を滅ぼしてくれるか、連邦制が崩れて米国が消滅するか、米国にだけ隕石が落ちるなど、SFな想像の世界で愉しむしかなくなることになる。



我が国の三権が、対米従属を続け、重要な自己決定権を失っている限り、国民が、疑似主権者として、疑似的主権を行使しても、国の仕組みが変わらないことを自覚している国家では、選挙にどれ程の意味があるのか、甚だ疑問だ。



このように考えていくと、正直、身もふたもないのだが、本気で、自分の国を考えれば考えるほど、対米従属、隷属が、国を腐らせていると思わざるを得ないのだ。



無論、対米従属によって70点や80点と云う合格点を貰える世界情勢であれば、それも良いだろう。しかし、今後の対米従属・隷属はリスキーなものであり、30点、40点と落第点を取る可能性が濃厚になっているのだから、思考停止の呪縛から解き放たれて貰いたいものだが……。


腰抜けの売国マスコミと強盗ぼったくり男爵

2021-07-11 11:28:02 | 転載記事

バッハもですが、ポンコツスガもボクチン安倍も、果ては自公維新のすべてが、

図々しさと悪びれなさと無神経さがハンパない  

 

逝きし世の面影さまより転載です。

腰抜けの売国マスコミと強盗ぼったくり男爵

2021年07月11日 | 政治

今こそ尊王攘夷の時だ!

 

山崎 雅弘 

@mas__yamazaki

 

来日したバッハ氏が「日本国民は、選手の85%がワクチンを接種して来日したことに感謝すべき」と言ったという話、日本のメディアはどこか報じたのだろうか? 事実なら広島訪問どころではない大問題の暴言だと思うが。どこまでも日本人を愚弄するバッハ氏を歓待する日本政府。

 

マライ・メントライン@職業はドイツ人 

@marei_de_pon

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来てしまったのだ! 恥というものを知らない人間の強靭さを、改めて思い知らされる感が強い!


なんとバッハ会長、 「日本国民は、選手の85%がワクチンを接種して来日したことに感謝すべき!」と、報道陣を前に、鈍感王ならではの凄い発言をぶちかましてました。正気かお前は? ドイツ人記者もドン引きしていたぞ! #バッハ帰れ しかしドイツにも帰ってくるな。 ああ、危険廃棄物のようだ。

 

ちなみにその超鈍感発言時のバッハ会長ビジュアルはこんな感じで、あからさまにドヤってます。これはムカつくわー。なんというフィクションじみた光景! ドイツ第2公共放送ZDFテレビ東京支局のクルーが震撼したのはいうまでもない。 以上、現場からでした。

 

ちなみに「バッハ会長という生物の本質は一体なんなのか?」については、以下記事にインサイダー的な分析を書いてありますので、よろしければご参考まで。 【“ぼったくり男爵”バッハ会長に日本在住ドイツ人も「マジ迷惑してます」】

 

今回のバッハ会長発言、日本国内報道では内容が無害に丸められたようですが、以下ZDFニュース動画(1分10秒〜) https://zdf.de/nachrichten/heute-sendungen/japan-olympische-sommerspiele-video-100.html#xtor=CS5-95… にて、英語で「can appreciate」つまり「感謝せい」と明確に言ってます。全文は以下の通りで、担当記者が「この発言は絶対流す!」と断言していたのが印象的です。

 

画像

 

@HamiMelon_Water

 ·

 

この発言、昨日の夜に露語メディアで目にしてホントか?誤訳じゃなくて?と思って英語で検索したんだけど、発言からそれほど時間が経ってなかったためか見つからなかったのよね。マライさんの言うように日本メディアでは無害な表現になってた。 個人的には露語ですぐさま記事が出てたことに驚いた

 

★注、日本でテレビのニュースや新聞からしか情報を得ていないと、政府やマスコミ有識者などが見せたい内容(世論誘導や情報操作)だけで、一般市民が一番知りたい本当の真実が見えない典型例である。(日本のマスコミの場合、一応はアリバイ作りで報道するが中身が薄められていて善良な一般市民が見ても意味が不明になっている)

 

News

2021.06.25

“ぼったくり男爵”バッハ会長に日本在住ドイツ人も「マジ迷惑してます」/マライ・メントライン

 

マライ・メントライン

 

 IOC(国際オリンピック委員会)が東京オリンピック開催をあきらめません、少なくともバッハ会長の発言はいつも強気。  コロナ禍が収束しない状況での開催が危ぶまれる中、マライ・メントラインさん(ドイツ公共テレビプロデューサー)は、日本で暮らすドイツ人として「マジで迷惑してます」と訴えます。ドイツのいかなる土壌から「ぼったくり男爵」が形成されたのか、解説します(以下、マライ・メントラインさんの寄稿)。

 

マライ・メントラインさん ドイツ公共テレビ プロデューサー

マライ・メントラインさん ドイツ公共テレビ プロデューサー

本質を的確に突いたあだ名「ぼったくり男爵」

 IOCのトーマス・バッハ会長は、そのあからさまな無神経発言によって、東京オリンピックの「公式悪役キャラ」の座をゲットしたといってもよい存在です。  彼はよりによってドイツ人であり、あの無神経さについては欧州あるある的な文脈から説明可能な面があったりするのですが、それを超えて、歴史的豆知識を恣意的(しいてき)に援用しつつ「これだからドイツ人って生物は信用ならんのだ!」みたくドイツ人全体に対する嫌悪感を煽るような疑似知識人がネットで跋扈(ばっこ)したりするんで、マジで迷惑してます

彼に付けられた「ぼったくり男爵」というあだ名、あれはワシントン・ポスト紙のコラムでの「Baron von Ripper-off」という呼称の直訳であり、とにかく秀逸です。ご存知の方も多いでしょうけど「von」フォンというのはドイツ貴族の伝統的称号で、ここで重要なのは、実際にはバッハ会長が男爵でも貴族でもないこと、そしてその上で、彼のキャラ的な本質を的確に突いていることです。欧州の社会的文脈を踏まえた見事なアメリカン皮肉と申せましょう。  バッハ会長の人生アウトラインについては日本語ウィキペディアに簡潔にまとまっています。端的に言えば上昇志向の強い成り上がり系で、そのカテゴリの人間としては文句なしの成功を収めた部類ですね。  さまざまな情報およびビジュアルから窺(うかが)える印象を総合するに、彼の人生の最大目的は上流階級への仲間入りで、上流といえば欧州の場合、領域によって濃淡があるとはいえ、今なお「伝統社会の貴族ネットワーク」の隠然たる影響力をベースにあれこれ蠢(うごめ)いているのがポイントです。  家柄的に貴族ではないけど貴族サークルに入りたい! そしてあわよくばその地位を活かして社会でブイブイいわせたい! というのがバッハ氏の人生の前半期のモチベーションであり、ゆえに「ぼったくり男爵」というのは、その内面のイタい虚飾性を見事に突いた表現なわけです。『Bild』のようなドイツのタブロイド大衆紙がこの表現を知ったら、即採用すること間違いなしでしょう。

ドイツで「学歴詐称」事案がやたら多い理由

 また、ドイツ人としての日常的視点から「あーやっぱりね」と感じるのは、彼の博士号取得とそれに続く産業界・政界への食い込み展開の鮮やかさです。  ドイツは「博士大国」であり、他の欧州諸国に比べても、博士号を持っているだけで支配的・権威的なポジションに就きやすいという特色があります。これはドイツ社会の学識偏重や権威主義的な伝統と深くかかわる部分で、本来はその人の知的精神的スキルの実績的な証明として機能するはずなのですが、実際には「支配的ポジションに就きやすくなるため、なるべく手っ取り早く博士号を得る」という本末転倒な事態がしばしば見られます。  日本のネットニュースの国際面の片隅に載ることもありますけど、ドイツ政界のスキャンダルで「学歴詐称」事案がやたら多い理由はズバリこれ、要するに博士号取得の際の不正なんですね。  ただしバッハ会長の場合、彼の法学博士号とそれに付随するスキルは、一応ちゃんとしたものだと思われます。でないとそのあとの野望の達成に支障をきたしますし。洋の東西を問わず、強力な知能と結合した欲求はそのへんぬかりないのです。

ドイツでお得な定番学位は歯科博士号

 余談ながら、ドイツで「とりあえず何でもいいから博士号が欲しい!」という場合、伝統的に狙い目なのは歯科系です。ドイツで真面目に歯科を志している学生や医師や研究者にとっては風評的に迷惑な話ですが、実際、歯科の博士論文は誰かの研究の手伝いをやりながら集めたデータから生成しやすいので、「取れるなら取っていたほうが一応お得」な定番学位だったりします。  歴史を紐解けば第二次世界大戦時、たとえばドイツ国防軍やナチス武装親衛隊の、それも前線で死闘を繰り返す重戦車大隊の指揮官クラスでもなぜか「歯科博士号」を持っている人が妙に散見されるのが興味深い。学徒動員みたく人材払底で学者さん起用! という話ではないのがポイントですね。  その背景には戦前の深刻な就職難とか、ナチス親衛隊の社会的権威化プロセスとのシンクロとかいろいろ興味深い問題との絡(から)みとかあるのですが、たとえば「ベーケ重戦車大隊」の大隊長だったフランツ・ベーケ(最終階級:陸軍少将兼ナチス突撃隊大佐)のように、戦前戦後、実際に歯科医として開業して成功を収めているケースもあったりするので、まあ、実力・実質の有無は人によりけりと言えるでしょう。

図々しさと悪びれなさと無神経さがハンパない

 ということでドイツ人から見て、バッハ会長というかその手の人たちは、「ああ、あのタイプね」と類型キャラ的に認識される存在なのです。基本的に身内以外からは愛されにくいタチなのよねというか。  そして彼のようなライフコースを目指す人間は、おそらくあとを断たない。なぜかといえば、上層階級への仲間入りというのはすなわち「質の良いコネの大量獲得とその連鎖」を意味しているから。トーマス・バッハの人生でいえば、1985年以降の人生快進撃は要するにその恩恵以外の何物でもないわけです。

ドイツではこの現象を「ビタミンBによるパワーアップ」と呼びます。この「B」はドイツ語のBeziehungen「関係」、意訳すればつまり「コネ」のことですね。しかもいったんそれをゲットすれば、その有利さを世襲的に引き継げる可能性も高い。おいしすぎるぞ俺! 的な展開ここにあり。もちろん日本社会でも同様の現象はあるでしょうけど、こっちは数百年にわたる強固な伝統的実績を踏まえているだけに、図々しさと悪びれなさと無神経さがハンパないのですよ。ぐぬぬ。  というか逆に、彼らは「図々しさと悪びれなさと無神経さを武器に、道理を手前勝手に歪(ゆが)めながらここまで社会を仕切ってきた」とも言えるわけです。  そして現時点でそういう伝統的構造を倒すベクトルで動こうとしているのが、理性軽視のいわゆるポピュリズム勢力しか目立っていない、という点が、またぞろシン・理性的な悩みを深めてくれるのです。嗚呼。 <文/マライ・メントライン>

 

 

マライ・メントライン

 

翻訳(日→独、独→日)・通訳・よろず物書き業。ドイツ最北部、Uボート基地の町キール出身。実家から半日で北欧ミステリの傑作『ヴァランダー警部』シリーズの舞台、イースタに行けるのに気づいたことをきっかけにミステリ業界に入る。ドイツミステリ案内人として紹介されたりするが、自国の身贔屓はしない主義。というか、エンタメ作品は英米の精鋭作品のコンセプト性をベースに評価することが多いので「エンタメ途上国」ドイツへの視線は自然に厳しくなるとも言える。好きなもの:猫&犬。コーヒー。カメラ。昭和のあれこれ。牛。QJWebなどでコラムを執筆。