ココヘッドさんと同意です!特に善悪、正邪という二元論のなかでのたうち回っているのを見ると、視野も思考も狭窄して梗塞を起こすのではないか?と心配になる。自分で己が首を絞めているのに・・・>国の言うことは、冷静かつ論理的に言い分を判断し、主張を検証し、その上で自分の価値観に基づいて評価することが国民主権、民主主義には不可欠だと思う
https://ameblo.jp/wake-up-japan/entry-12739207897.html
戦争の作り方:「2分の憎悪」の洗脳と「実体のない憎悪」・ロシア編
ウクライナ戦争の開戦からしばらく経って、私もブログなどにアンチな方からのコメントをいくつかいただいたところなので、前から気になっていたことをまとめました。
「コロナ入院患者数が多い国とロシア経済制裁発動国が同じな件★ミームまとめ」
などの、過去の記事の続きになります。主にぼやきです。
★「ロシアのプロパガンダ」というプロパガンダ
まず、ロシアによる「侵攻」直後、Facebookにまだロシアの国営放送RTのページがあった時の話。
ロシアからの公式発表を簡単にチェックできるRTは福島の頃から愛用していたのですが、やはりその時点でかなり「アンチ」なコメントが目立っていました。
どうでもよすぎるコメントですが、一つひっかかったのが、「俺はRTのような『ロシアのプロパガンダ』は読んだことないけど、コメントだけを見に来てるんだ」というコメント。
私はロシアと西側の言い分のどちらが一体、正しいのか、検閲も強化される中で両者の主張の正当性を確認するために、必死で第三者情報を探し求めていた時でしたので、「なんでこの人は、読んだこともないRTをそう簡単にプロパガンダなんて言いきれるんだろう」と不思議に思いました。
読んだこともない情報を、「プロパガンダ(政治的目的で意図的に特定の印象を市民に与える誤った、あるいは偏った情報、世論操作)」なんて断言できるなんて、その男性は(見るからに普通の男性でしたが)、
1. 読んだことのない情報の正誤も理解できる超能力の持ち主
2. 全知全能の神
のどちらかなのかな、と思いFacebookのプロフォールページを確認しました。しかしどう見ても、すごい能力がありそうもない、普通のカウボーイ風のアメリカ人の男性の様でした。
ということはつまり、彼がRTを「ロシアのプロパガンダ」と言い切ったのは、
3. 彼が日常的にチェックしているアメリカのテレビや新聞などが、「ロシアの情報は全部、ロシアのプロパガンダです」と繰り返す言葉(プロパガンダ)を、疑いもせずに無条件に信じ込んでいただけ、という可能性が考えられます。
情報の正誤を調べるなんて、とんでもなくめんどくさい作業ですよ。さんざん時間を使って調べた挙句、自分で実際に見た者でない限り、最終的に「こちらの主張の方が正しい可能性が高そうだ」程度しか言えないですし。
でもそういったことを簡単に言う人は、自国のメディアや政府を無条件に、宗教レベルで「信じている」んですよね。
なので大した証拠がなくても、非論理的で、一連の話に整合性が欠けていても「テレビ(新聞)がそういったから、それが正しい」と一切の疑いもなく信じ込めますし、後で反証されても「教義に反する者は異教徒だから、弾圧しろ」というプログラミングが作動して、(その反証の内容は完全にスルーしながらも)かなり攻撃的・感情的に「攻撃モード」に入るようです。
国を宗教のように「信じる」「信頼する」こと自体がこれまで過去の戦争を可能にしてきたことなんて考えもせず、「戦争反対!」なんて言いながら、聞くに堪えない汚い罵詈雑言を「敵」に浴びせて、その自分の中の矛盾に気がついていない様子。
感情的になりすぎているので、論理的な話など頭に入ってくるはずもなく。
あとコメントで、「私はウクライナを信じるから!」と言われたこともありました。戦争は政治的な問題で宗教の問題ではないので、どの国を信じる、信じないということではなく、どこの言い分が正しいかを「知る」ことが大事なのではないかと。
これまでの戦争でも、国民は無条件に自国を「信じ」て、疑問を持たないことがそもそもの条件になっていますし。どこの国でも、国なんて信じるものではなく、客観的、論理的に評価するべきものかと。いきなり政治に宗教的な考えを持ち込まれても、次元が違いすぎて話にならないというか・・・┐(´д`)┌ヤレヤレ
国の言うことは、冷静かつ論理的に言い分を判断し、主張を検証し、その上で自分の価値観に基づいて評価することが国民主権、民主主義には不可欠だと思うですけどね。
ちなみにコロナ時代は、こういった「不自然かつ不合理な憎悪」は反ワクチン、反コロナの人に向けられていましたよね。
★みんなが同じ敵に憎悪を持つ「2分の憎悪」
開戦当初に、それまでロシアのことなんてまったく興味を見せたこともなかった人たちが、いきなりみんな「ロシアは邪悪!」「プーチンを殺せ!」などと叫び始めていたのであまりにも不自然で、強い違和感を抱いた時に思い出したのは、小説「1984」の中にある「2分の憎悪」という洗脳プログラムでした。
小説「1984」の中の独裁政権は、政敵で思想家の人間への憎悪を市民に植え付け、維持する目的で毎日2分間、市民は政敵に対する憎悪を鼓舞する映像をスクリーンで見ることが義務付けられています。その場面がこちら。
破壊的で嫌悪や恐怖を呼び起こすような映像と共に、「政敵」の顔が繰り返し流される映像を見ながら、高揚している市民の群衆は立ち上がり、スローガンの言葉を叫び始めています。
強烈な憎悪に飲み込まれ、顔をゆがめ、高揚感に浸る市民の様子(「1984」)
これだけで十分、現在の状況とそっくりな感じがしますけど。
こちらの動画に、わかりやすい説明がありましたので、一部ご紹介します。
「ヘイト週間」:ロシア編
Hate Week: Russia | Public Occurrences, Ep. 74
<fieldset>世界で起きている事象や紛争について、大衆にはどう考えるべきかが「教えられ」、まるで多くの人の認識力に霧がかかったような状態になっています。
そういった感情や絶え間のないプロパガンダ、「ロシア侵攻」について、どう感情的に反応するべきかを教えようとするニュースから一歩引いたところから見てみましょう。
一歩引いてみることで、「誰が」あなたに考え方や感じ方、誰を憎むべきかを教えているのかがわかるからです。
ジョージ・オーウェル著の小説「1984」を読んだことのある方なら、現実との類似点にお気づきでしょう。
この小説のオセアニアという独裁国家では、夏に一週間「ヘイト週間」というイベントがあり、また、毎日2分間の憎悪キャンペーンの時間があります。そこで市民には、誰を憎むべきかが教えられます。そうすることで、国家と市民の結びつきを強固なものにしています。
市民と国家の結びつきを強めることで、市民の監視や統制、洗脳が簡単になります。
小説の中でヘイト週間における憎悪の対象は、ユーラシアとイースタシアという国家です。その週には行進やスピーチが行われ、新しい映像やスローガン、歌が流され、市民からの憎悪が作り出され、敵に対する憎悪に焦点が合わされています。
このように明らかな洗脳が小説に描かれていても、実際に見の周りの洗脳の実例に気がつく人は少ないものです。
実際の社会では、国の指導者たちは市民に「ロシア人を憎むべき」と言い、多くの市民たちがいきなりウクライナの旗の色の服を着始めています。テレビは、ロシアと戦うためにウクライナに我が国の市民を送り込むべきだと叫んでいます。
しかしそのような人たちや企業は同時に、コロナでロックダウンをし、ワクチンを受けてない人には仕事に就かせないようにするべきだと言っていた人たちです。あるいは世界的なデジタルIDを推進し、トランプを実質上追放した人たちです。
まるで国際的な政治的思想をコントロールしようとする政府と民間企業のグループがあるようです。ちなみにこれこそが、独裁主義と呼ばれるものです。
そして彼らは、よりよい未来を築こう!と言いながら、超インフレを作り出し、国を破壊し、崩壊させ、妨害している人たちです。</fieldset>
★「実体のない憎悪」:漫画ワンピースより
漫画「ワンピース」の魚人島編は、「人種問題」のベースになっている「ある種の憎悪」もテーマの一つになっています。
その魚人島で、人間との交流を堅く拒み、反乱を起こそうとしていたホーディという人物は、少年時代からスラム街に育ち、そこでずっと人間が魚人に行った酷い扱いの話を聞き、人間を憎みながら育ちました。
そして個人的には一切、人間から直接被害を受けたこともないままに、憎悪に溢れた情報や言葉を吸収し続け、すべての人間を支配下に置くことさえ願うような大人に育ちました。
Ⓒ尾田栄一郎氏
「そうしてそこまで人間を憎むのか?人間がお前に何をした!!」という問いかけに対し、
Ⓒ尾田栄一郎氏
ホーディは「(人間は私には)なにも(していない)」、と逆にもっとぞっとするような一言を返しました。
Ⓒ尾田栄一郎氏
それに対し、魚人島の王子は「恨みに『体験』と『意志』が欠如している、実体のない空っぽの敵(憎悪)」とその本質を暴いています。
現在の「ロシア憎し」という人たちの憎悪は、私にはこの「経験に基づかない、実体のない憎悪」のようにしか思えず、まともに反論する気にもなかなかなれません。一方的に空虚な憎悪を植え付けられて我を理性を失っている人と、どれだけ建設的な議論などできるものでしょうか。
★「テレビを信じている人には何を言っても通じない」のも当然
「予言が外れても脱退しないカルト信者の心理」:認知不協和説
開戦当時、ウクライナ政権と連携している西側メディアの多くは、ウクライナの圧倒的優勢を誇っており、それを見ていた人たちは今でも、「ウクライナの圧倒的優勢と勝利」を信じて疑わない人が多いようです。
しかし実際には、マリウポリはロシアの手によって陥落しました。
傍から見れば、彼らの予言が外れたことで市民の一部も目を覚ますのではないかとも思えそうですが、むしろ逆に「信仰」を強めている人も多い様子。
こういった現象は何も今回の件に始まったことではありません。
「予言がはずれるとき―この世の破滅を予知した現代のある集団を解明する」という本が指摘している通り、カルトが予言を外しても、それまでに自分のすべてを費やしてきたカルトへの信仰を今更拒否できない、とムキになって余計信仰ののめりこむ心理的なメカニズムが働くようです。
それを図解付きでわかりやすく説明しているのが、こちらです。
このようにメディアや新聞などを「狂信」している「カルトの信者」の人には、どれだけ論理的に話をしても通じないのは、このような脳の防衛機構が働いているからのようです。
こういった現象は何も新しいことではなく、過去の世界大戦時にも行われていた古臭い洗脳なのですが、ネットが普及して昔よりは自由に情報を探せるこの時代でも、十分に通用しているようですね。