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■イエス・キリストの前に真の“救世主”がいた?
「紀元後(AD)」はイエス・キリストの生誕後という意味だが、これまでの研究でイエスは紀元前4年ごろに生まれ、磔にされて公開処刑されたのが紀元後30年から33年の間であるという説が有力になっている。
しかし、現在物議を醸している新説では、イエスが処刑される数十年も前に本物の“救世主”が処刑されて、その3日後に“復活”していることを主張している。イエスはその本物の“救世主”をまねたに過ぎないというのである。
その本物の救世主とは誰なのか。それはシモン(ペレアのシモン、ジョセフの息子シモン)である。シモンは紀元前4年から紀元後14年の間に、イエスと同じように時の権力者によって処刑されたのだが、その3日後に“復活”を果たしたことで、本物の“救世主(メシア)”であると民に信じられていたという。
しかしながら聖書にも登場しないこのシモンという人物が本物の“救世主”であるとはいったいどういうことなのか。
実はその根拠は2000年に死海付近で発見されたというジェセルソン石版(Jeselsohn Stone)にある。発見者の名が冠されたこのジェセルソン石版に刻まれた87行のヘブライ語の文章は、「ガブリエルの黙示録」とも呼ばれ、旧約聖書『ダニエル書』に登場する大天使ガブリエルの預言であるとされている。そのガブリエルの預言に、シモンを匂わせる記述があるというのだ。
ジェセルソン石版 画像は「Wikipedia」より
シモンの存在を最初に世に伝えたのは帝政ローマ期の政治家及び著述家で『ユダヤ戦記』の著者であるフラウィウス・ヨセフス(37-100頃)であるとされている。ヨセフスによれば、シモンは時の権力者であるローマ帝国・ヘロデ王の奴隷であったが、背は高く体格に恵まれていて人々からの信頼があつい人物であった。
フラウィウス・ヨセフス 画像は「Wikipedia」より
シモンは密かに反乱軍を組織して蜂起し、駐在ローマ軍を滅ぼす大勝利を収めるが、本国から派遣された強大な鎮圧軍によって谷底に追い込まれて、激しく抵抗したものの最後は斬首されて死亡したことがヨセフスの遺稿に記されている。
イスラエルの聖書学者であり歴史家のイスラエル・ノール氏は「ガブリエルの黙示録」の解読を試み、反乱軍のリーダーであったシモンは死後に救世主として“復活”を遂げたことを示唆する有力な証拠を発見したと主張している。
石版に刻まれた87行の文章はかすれて読めない部分も少なくないのだが、そのうちでもっとも注目すべき記述があるのは80行目であるという。ノール氏によれば大天使ガブリエルがこの最も偉大なリーダーであるシモンに対して、死後3日後に蘇るように命じた記述があるということだ。
ノール氏は80行目を「我、ガブリエルは汝に3日の間に生き返ることを命じる」と翻訳することができると主張している。しかしこの“生き返る”の部分は実際にはかすれていて判読はきわめて難しい。
ペレアのシモン(Simon of Peraea) 「Express」の記事より
はたしてイエスの磔刑から数十年も前に、このシモンが真の救世主として処刑された後に復活を果たしたのだろうか。とすればキリスト教の真の“神”はイエスではなく、驚くべきことにこのシモンである可能性もあることになる。
■キリスト教の教義が根底から覆される可能性
87行の「ガブリエルの黙示録」からは、ほかにも重要な記述があるという。
「Express」の記事より
文章には「糞」を意味するドミン(domin)という単語が出てくるのだが、ノール氏によればこのドミンを聖書的に解釈すると「腐敗した肉」を意味しているのだという。
ノール氏はこの「腐敗した肉」は、谷で斬首されそのまま放棄されたシモンの遺体が腐乱していく姿であると考えている。ローマ軍はこの反乱軍のリーダーを殺した後に埋葬するようなことはせずに、そのまま放置したというのだ。
ということはシモンは遺体の腐敗が進んでいた状態から“復活”を遂げたということになるのだろうか。オカルト的観点からの説明では、先進技術を持つ何らかの存在が、この腐敗したシモンの遺体の細胞から短時間でクローン人間を作り上げたという可能性もあり得そうだ。
そしてノール氏は、このシモンの生涯と“復活”の顛末をよく知っていたイエスが、後に自分が“救世主”として名を残すためにシモンの一件を参考にして繰り返した可能性にも触れている。“救世主シモン”の物語をイエスが“上書き”して神になったということになる。
「Express」の記事より
いずれにしてもイエスの前にシモンという真のキリストがいたということになれば、現在のキリスト教の教義が根底から覆されることになるだろう。この件が今後どのような展開を見せるのかまったくわからないが、興味深く注視していきたいトピックであることは間違いない。
参考:「Express」、ほか
文=仲田しんじ氏