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前回に引き続き、「アタシを弄んだんだから責任とってよ」の子です。
写真では真ん中。
これじゃあ何の植物なんだかも解らない状態。
責任も何も…(責任取る前に倒れそう) と思ったのですが、
死に水くらいはとってやるか。
・・・の心境です。
■ ■ ■
なんだか解らない子は、実はシンゴニウム。お店に居た時はこんな営業振り。
「一口グラスもハイドロを入れるとお洒落に植物を育てられますよ。」
とハイドロを売りつつ、食器も買って下さいネ、と抱き合わせさせる係でした。
愛称はシンゴ。
この子は本当に長く、枯れては新芽を出し、枯れては新芽を出し、で約2年。
写真は、一番華やかだった時のものです。
グラスは、人差指と親指を広げたより小さいサイズ。
これで315円、という値段設定が高すぎたのか全く売れず。
まあ内訳で、
植物100円、器100円、ハイドロ(製作費+養育費込)で100円。
というお値段設定が基本です。
この値段でも人気の子はガンガン売れるのですが、
シンゴは(当店では)それほど人気の子でもないので、
お買い得感ゼロ!という看板を背負ったまま、
ただひたすら七咲の手を焼かせただけ!という営業ぶりでした。
ひたすら手を焼いただけあって、職場での連帯感は強かったのですが、
思い入れが有るのと、引き取る意志があるのとは別の話。
シンゴには、七咲が退職する旨と、それに伴い
次の身請け先を責任もって探してやるからな、と言い聞かせる毎日。
身請け先を責任もって探す。…すなわち、売り飛ばす。
値段を210円に下げて、売り切る事に全力投球。
店を去るまでの3か月が勝負。いよいよとなればさらに半額処分で!!
さらにその先は、シンゴには言い辛かったのですが
それでもまだ売れ残っていれば引き取るしかあるまいよ。と覚悟し
(どれだけ売れないと思っているのかが露呈するのでシンゴには言い辛い)
様子を見ること1か月。
売れる売れない以前に、
あわや、シンゴ危篤の危機大発生!!
みるみる葉がおち、枯れて根が腐っていく。(これまたグラスだけによく見える…)
ハイドロを抜いて根を洗い、救命しても止まらない。
そんなにも店に居残りたかったのか。
それゆえに売り飛ばされる運命を嘆いたのか。
シンゴ全力の猛抗議!!
そんな事言ったって(いやシンゴは何も言ってない)、
七咲が居なくなったら誰もお水入れてくれないんですよ?
水がなかったらアンタ生きていられないでしょーが!!
はたまた、価値を下げられたことが不満だったのか。
そんな事言ったって(いやシンゴは何も言ってないって)、
だってアンタ、2年も売れなかったでしょーが!!
それとも無鉄砲に辞める七咲への意趣返しか。
そんな事言ったって(いやシンゴは)、
・・・これについては、ハイすみません、としか言いようがない・・・。
真相はわかりませんが、
とても売り物にはならない状態までストを起こしてくれたので、
仕方なく、210円で引き取ってきました。
「いくらストライキ運動とはいえ、加減ってもんを知らないのか、こいつめー!!」
という心の呪詛で210円です。
まあ内訳するなら、
シンゴ0円、グラス100円、ハイドロ(+慰謝料込)100円。
って感じでしょうか。
(価値を下げられて不満だろうが、315円に戻す気にはならなかったぜシンゴ!)
本当に最後の最後まで手を焼かせてくれたな、お前は。
というのが、今の心境です。
■ ■ ■
そして今もまだ七咲家で手を焼かせてくれているシンゴですが、
ちょっとだけ葉っぱが大きくなりました。
どうやら、まだ生きていてくれるらしいです。
これから冬になるっていうのに、なんで命を賭けてまで抗議したんだか。
虫の息で、本人が一番、後悔しているのではないか?と思わずにはいられない。
(そしてそうであったら、バカな子ほど可愛いので可愛がらずにはいられない)
無鉄砲、無計画なところまで、七咲に似てバカであります。
えー。
そんなシンゴの思い出話を一つ。
お店に植物が入荷した時、「必ず隣り合わせにする」という
七咲こだわりの組み合わせがいくつか、あります。
(サンデリアーナとミリオンバンブーとか、ガジュマルとゴムノキとか)
その中でも、七咲オススメ(?)の組み合わせが
シンゴニウムとシノブ。
なんの植物繋がりでもありません。
単に名前が、シンゴ(♂)とシノブ(♀)。
わ~お♪ラブラブカップル~v(勝手な言い草)
当人同士、もしかしたら仲が悪いのかもしれないのに、
一緒に入荷すれば必ず隣り合わせにさせられる運命にある両者。
そして対にしているのに、いつもシノブは速攻で売れ、
シンゴは無残なほど居残り組み。
つい、対にせずにはいられない、恐ろしい脳内劇場。
お嬢さんなシノブがあれよあれよとパトロンに見染められ、
うれない貧乏画家のシンゴが悄然と川面を見つめている。
どんな演劇?!身分違いの恋?!
みたいな光景を毎朝繰り広げられ(いやシンゴとシノブは何もしていない)
思わず、単調な水やり業務でさえも目頭が熱くなるのでした。
(T-T )( T-T)ウルウル←喜びの涙です∵ゞ(≧ε≦o)ぶっ
でも今日は晩酌が過ぎたみたいですしコメントを一回で入れるのも勿体無いので明日にします!
本当は少し酔ってるからです(o_ _)oポテッ!
σ( ̄∇ ̄;)PAPAもPAPAの友達もある意味では「つわもの」です!
(≧∇≦)ノ彡キャハ
( ̄ ~  ̄○;)ウーン・・・兵を「つわもの」と読める人も最近では少ないので・・
あなたも「つわもの」ですね!ヾ(〃థ ౪ థ)ノわぁい♪
OCNの日記もシモネタ連発ですから気にしないで無視して下さい!
では(T∇T)ノ~~
一方ウチのシンゴニウムは水切れにも過水にも全く動じず美しくスックと立ってるので、イメージは「大卒入社7年目。1人でレストラン入れます。クリスマスは仕事です。」って感じのキャリアな女性。
シノブは室内よりも過酷な真夏や真冬の室外がお好みのようで今も寒空の下で鉢から抜け出さんばかりに育ちまくってるので「こんなん寒いうちに入るか!!さぁお前ら!走れ走れ~!」とバット振り回しながら叫ぶ年中半袖の体育教師か?
さぁこの2人は出会えるのか…好きな環境違いすぎて鉢を並べる事なく5年経過。
2部作、というか・・・えー、もう少し続きます(笑)
タイトルは不遜に松尾芭蕉の方を拝借してます。
パソ子が一発変換してくれるので「つわもの」はパソ子の方ですネ♪
あ、追伸でリンクのご忠告ありがとうございます(笑)
真摯に受け止め華麗にスルーしますのでご安心ください。
おおう(笑)!
太陽堂サンとこのシノブは体育会系のおっちゃんですか!
そしてキャリア乙女なシンゴ。素敵。
お洒落レストランには一人で入れません。クリスマスは職安です。
の七咲は惚れてしまいます
太陽堂サンにあやかって(?)ウチの子もそうなってくれますように…。
七咲の脳内劇場より、お店を去ったその後の
彼らの運命が面白すぎですネ♪