スパッツに泣いた日…

今日はお空もご機嫌になりそう…

まだ暗い早朝の道路を飛ばして
お山へと向かいます


薄っすらとあけてきた空には　暗い雲がどんよりと被って
何とも陰気な感じを漂わせております

しかし…天気図を確認すると、次第に雲は遠のき
青空の広がる雪山を楽しめそう…



少し眠気の残る瞼を
しっかりと見開きながら
サーチライトの明かりに浮かぶ道路を走らせ
目的のお山へと近づいていきます



近づくにつれて
心はウキウキとしてきます♪



今日のお山は　多分まだ、誰も登っていないはず…


人の少ないお山のはずだから
必然的に　ラッセルは　しなければならないはず…


何処まで行けるかわからないけど
新雪を楽しめそう…♪


心は既にお山の中…♪



…と　お山の装備が頭をよぎります



あっ～！



脳裏に　家の中で干されてあったスパッツが浮かびます



スパッツ　忘れた！



チチも



あっ！



　
一瞬　顔を見合わせます




帰るぞ！



えっ～！＼(◎o◎)／！




丁度　車一台　通れるほどの狭い林道を走っている時の事


そして、Uターンする事の出来る唯一の場所での事




この道でUターンできるのは　ここだけだから…と



即効　判断して対応をするチチ







スパッツを忘れた事を　思いだしてからの急展開…


チチ…判断早すぎ？



スパッツ無かったら駄目なのですか？　

目でチチに訴えます




この山は、ラッセルをしなければならないのに
スパッツ無ければちょっと無理だよ



オーバーズボンのすそを　紐でくくっても？



ダメです　雪山を甘く見てはいけないよ！


あきれ顔のチチ…



はい…やっぱり…



一気に心折れて　意欲消沈してしまいます





普段から　いつでも出かけられるように
必要なものは　既にザックに入れています

なのに…
干したままにしていたスパッツを　忘れてしまったのです


後で入れておきましょう…そう思っていました…


この歳になると　「後で」と思った時には
忘れると　思わなければなりません…


悔やまれるのは　気がついていたときに　入れておくべきでした…という事です


後悔先に立たずとはこの事です



行きは良いよい♪
帰りは　撃沈♪
撃沈ながらも　
と～お～りゃんせ　遠りゃんせ～♪



思わず　口ずさんでしまいます…


高速道路も　普段以上に長く感じます…





しかし…ただでは帰らず

今度は山のお店の縦走で気を紛らわします


ピッケルのカバーが欲しかったので
それを探しますが
古いピッケルに合うカバーが見つかりません
それであちらこちらと立寄って探すことになるのですが…


それが間違いのもとでした…


欲しかったザックが目にとまり
誘惑に負けた二人…



思わぬ出費に　財布の紐が緩んでしまいます…



スパッツを忘れた事から
違う縦走をする事になり
予定外の出費に　財布がカラッカラの脱水症状になりました



そんな財布の脱水に補うものもありませんのに
財布事情も気にせず


新しいザックを見つめて　呑気に考えるのは　お山の事…




来週は絶対お山に連れて行って下さいね！


あはは　そうだね


何処のお山にいきますか？


行くのだったら　今日のリベンジだろう？


うんうんそうですよね
ザックに荷物を入れ替えておかなければ…


そうだね




帰りの車の中では
明るい二人の会話が弾んでいました…？とさ



呆れたお話となりましたσ(^^；