不安…

お金が無くても
時間が無くても…

お山に行きたいという思いだけで
お山に　行ける幸せを
噛みしめた事が　どれほどあるでしょうか…






そう…　今がその時で…
一番恵まれていると言っても
過言ではないのかもしれません…


お金にも　時間にも恵まれなくても
まだ　動ける身体があるのですから…


…
…

なぜそんな事を考えるのでしょうか…
身体の事では
いつも思う所はありましたが…


ここ数カ月の間に…

私と同じ年代の知人が
次々に倒れていきます…



頭が痛いねん…

そう知っていた知人が一人
緊急入院となり手術をする事になりました…

病名は　脳動脈瘤…

幸い　敗れる寸前だったとの事で　後遺症も無く退院されてきました

…それから数週間後
退院後の定期受診で　再び　動脈瘤が発見されました…
手術が難しいと言われたとの事で
頭の中に爆弾を抱えたまま　日々を過ごすことに…




もう一人同年代の知人が
同じように　頭痛を訴えます…

似た様な症状で　本人も心配になって受診すると
またまた…緊急入院…

脳梗塞を起こしていたという…

ただ…初期だったという事で　手術をしてすぐに退院する事が出来ました


…それから数週間後
再度入院となりました…

物忘れがひどくなり
以前の様なしゃきしゃきと歩けなくなり…
水頭症と診断されたとか…


再び手術をする事になりますが…
今度は後遺症が残る可能性が高いと
指摘されてしまいました


そしてまた…一人…
緊急入院になったと連絡が入ります
その人は　肺梗塞で緊急手術となり
一命をとり止める事が出来ました


立て続けに私の周りで起こる悲劇…
それも同年代の人ばかり…


一人は職場復帰が可能となり　働いてはいますが
以前の様な活気はありません

一人は生活の為に　職場復帰していますが
爆弾を抱えたまま、日々不安を隠せません

そしてもう一人は…
職場復帰が危ぶまれております…

出来る職務に付かせてあげてほしい…
そう嘆願書を出してお願いするものの
手術の結果如何によっては　難しい事が明らかになっています


明日は我が身…

不安が過ります…





山に行きたいから　山に行く…

そんな　当たり前の事が
当たり前に出来なくなった時…
私はどうなるのでしょう…


自分の身にも起こりえる事実を
見つめて考える日々…


動けるうちに、行きたいお山に行っておきたい…
焦燥感にも似た気持ちが　私を急き立てます…






そう遠くない　いつの日か
ドクターストップがかかるであろう…その時まで　
登れる山に登っておきたい…


そんな気持ちが
不安が焦りとなって押し寄せてきます


大丈夫…
まだ…大丈夫…


そう言い聞かせながら
山の地図を広げてみる自分の矛盾さに
ふと　笑わずにはをられない…