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トチバニンジン(栃葉人参)
ウコギ科トチバニンジン属
登山道の脇の樹林下で
掌状複葉の葉を五枚輪生してつけて
一つの花を囲むように
地面の少し上に広げている葉の姿が目を引きます
そのほぼ中央から伸びる茎は 直立不動の姿勢で
その背高のっぽの先に散形花序をつけ
まるで塔のように蕾が天を仰いでいます
今回は、まだ開花していませんが 時期が来れば
淡黄緑色の花が咲きだします
花一つ一つは華やかさはありませんが
素朴な小さな花が無数丸くつきます
果実は赤く それこそ雪洞のようになりますが
果実の時期はまだ遠く
梅雨の季節から 晩夏の長い間花を咲かせてくれます
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名前は、葉が栃の木の葉に似ていることから栃の葉…トチバとなり、
チョウセンニンジンの薬効から名づけられたとも言われますが
姿が朝鮮人参に似ていることから二つあわせて
トチバニンジンと呼ばれるようになったとか…
日本固有種だそうですが その根は生薬として重宝されております
生薬の名前は竹節人参(ちくせつにんじん)と呼ぶそうです
体を冷やす作用があり、熱さまし、健胃、去痰薬としてもちいます。
そのほか育毛剤などにも使われたようです。
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