山に癒されて…♪

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リハビリ登山 紅山芍薬の出合は学能堂山

2016年06月15日 | 山登り 近畿
あじさいの花が目立つようになる頃に
ベニヤマシャクヤク恋しいと山に誘われるように足を運んだのは
まさに梅雨の合間の空の下

静かなお山を歩きたい気持ちもあり
今回は地図にも載らないお山へと向かいます


大洞山から4.7km
三峰山から5.2kmにある特徴のない山ですが
展望に優れ、山容はどっしりとした目立つお山です
そのお山の名前は 学能堂山 


名前の由来は…
その昔、学問の神様、文殊菩薩が山頂近くに祀られ、
学問の祈願成就に訪れる僧侶の山として崇められていたためだとか…
知恵を授かるためにの信仰があったことに由来するようです




山名も学の洞と書かれた時代があったようですが 
今では三重県の美杉村では 岳の洞と呼ばれるそうです
因みに 学能堂山奈良県側の呼び名のようです


途中で見かける道標には 学能堂山ではなく
学能堂と書かれているのが少し気になる私です






コースタイム

7:21 道の駅伊勢本街道 御杖 → 7:48 円山公園 7:55 → 8:00 岩坂峠 姫石明神 → 8:10 国道368号線の出合 → 
8:34  堂登山口 → 8:58 林道終点 → 9:41 杉平峠 → 10:19 学能堂山(学の洞)1021.6m 10:29 → 
10:41 東俣山 942m → 10:47 白土山 980m ~ 10:51 休憩 11:05 ~ 11:15 小須磨峠 820m → 
11:34 林道 → 11:48 神末上村 → 12:56 道の駅伊勢本街道 御杖



所要時間:5時間36分
総距離:13.3km




今回は周回目的と 下山後そのまま お風呂に入れるということから
姫石の湯のある道の駅に車を停めて出発をする事にしました


御杖村道の駅駐車場  368号線と369号線の交差点  国道368号線




季節はいつの間にか梅雨の時期になり
田植えの終えた田んぼが 田舎風景をより一層 風情を感じさせます


 ヒメジョオン  アカツメグサ


ヒメジョオンと田園風景



お花も春から夏へと繋ぐかのように
姿形を変えて 初夏の花が道端を飾っています

花を楽しみながら 国道を歩かず
伊勢街道を楽しみながら歩くことにします



 キリンソウ  アカバナユゲショウ  シモツケ


伊勢本街道



かつての地道であった街道も 
今は舗装されて 新しい国道と重なる所も…
 
馬ではなく 車の往来する 人々の生活の道路の一部として 
今も残されています…が ほとんど人も 車も見かけません

長閑な風景を見ながら伊勢本街道を進むと
T字の道に突き当りそれを左に曲がると
旧の伊勢本街道となり 姫石明神へと向かう事になります






本当に人に出会うことなく
公園に着いても 遊具ではなく、自然の遊具とでもいいましょうか…
子供の声ではなく 小鳥の囀りがにぎやかに聞こえてきます

丸山公園の入り口付近に おトイレ休憩場がありますが
そこには 大きな欅のオブジェが目に留まります



 丸山公園

石(意思)を抱いたケヤキの木 幸運の年輪



標識に書かれていた言葉


未来の君へ

石を抱いたケヤキの木

気味に夢を 希望を 幸せを…と
月の夜も光輝き願っている

ケヤキの木言葉 幸運 長寿 崇高



寄贈 真心



御利益を頂こうと手を伸ばしてみますが…
少しの所で届きません…

仕方なく諦めて…こちらでおトイレをお借りして
少し小鳥の囀りを楽しんでから
奥の駐車場の方面へと進んで行きます




 丸山公園外周道路 駐車場

旧伊勢街道 姫石明神への入り口



旧伊勢街道は 円山公園の駐車場の突き当りから
山道の街道へと入りますが… 
ここから時を越えて 景色が一変に変わったよう…


湿気と苔むした少し薄暗い坂道を下っていきます



 岩坂峠

姫石明神


傍に立札があり その立札には…

姫石明神
倭姫命が女性病を祈られたところから 姫石と言われるようになった
敷津七不思議の七である


…と 記されております



姫石明神の詳しい描写を引用

大字神末、敷津の名所の一つである。
旧伊勢本街道に沿うて、岩阪峠の山頂、字トリヤが尾の南方の下にある。
安山岩(別の記載には「花崗岩の自然石の御神体」となっています)の滑らかな岩盤があって
やや斜めになって、その末端に婦人が伏向き臀部を露出したような怪奇な形状をなしている。
南向き女陰の形の穴がある。この石を姫石という。
あたかも女性の性器の形そっくりである

これが御神体で高さ七寸、幅二寸、全く自然のくぼみである。
全くの自然で人工のあとはない。
穴の深さはわからないが、斜め上方に向かって狭まりつつトンネルの作っている幅一間、
高さ三尺ばかりの妙なふくらみをもった岩の中央に、この御神体が開いている。
小孔の長楕円形の上部に毛氈苔という水草と水苔が叢生して、
小孔の両脇に多く生じ、中央部よりは、チョロチョロと水が滴り、
さながら成熟した婦人の局部に似ている。
少し上の穴から赤い水が流れている。
その下に左右にながく溝があり、水がたまっている。
これを村人は赤い汁だという。月経の時が濃いという。
時期によって濃淡があるという。
この奥には一丈ばかりの大岩があり、
その岩のもとから雑木が生えていて、その枝に祈りの紙切れが沢山結び付けられている。
左の小指と親指とで白紙片を結び付ければ、良縁を得られ(特に婚期を逃した女性の縁談等)
また、相思の男女は直ちに思いがかなえられるという。婦人病にも利益があるといわれる。

木のもとに「姫石明神」と刻んだ碑がある。
その付近に金属製(鉄)の小鳥居が沢山うず高く積み重ねて奉納されている。
向かって右に奉納の手ぬぐいがかかっている。
「何才男、何某」と記名してあるのは、男女の祈願である。
婦人の下の病気、また縁結びの明神として、子供を欲求する女たちが、各地から奉納する。

高田十郎氏が「なら」(第二十八号、大正十三年五月)で姫石明神のことを詳しく報告されている中に
「十四、五年前ニハ、伊勢ノ国カラ、ハルバル郵便デ=イノリブミ=ガ、キタコトモアルト云フ」と書かれている。






旧伊勢本街道


岩や石に苔が付き
油断するとよく滑ります

決して歩きやすい道ではありませんが
昔の人は ワラジでこの道を歩いていたのでしょうか…



 すずみの水   月輪胎蔵界大日如来種子碑




旧伊勢本街道


歴史を織り込んだ どこか神秘さを残す伊勢本街道
整列した杉林の間をどんどん下っていきます




杉平の集落



樹林から解放されて 展望が開けると 
目の前に 杉平の集落が飛び込んできます

昔の人も 薄暗い山中から 集落の見える開けた地に出た時
この様な安堵した気持ちになったのでしょうか?



国道の出合

国道368号線



杉平の集落へと向かうべく 山道を下ると
国道368号線にでます

時を遡った街道筋から
現実に戻ってきた様な錯覚に陥ります

だけど…国道といえども
車は数台通ったでしょうか…
静かな…それでいて長閑な…
田舎風景が初夏の色を呈して広がっています





伊勢本街道の出合



国道をしばらく歩くと、杉平の集落に入り 
右手に伊勢本街道の出合に出ます

ブロック擁壁に標識があり 
左 いせみち ・ 右 しきずと表しています
隅に元は10メートルくらい坂上にあったとも 記されております 



 常夜灯(杉平)



出合から坂を登って行くと
見上げなければならない不自然な位置に常夜灯があります

常夜灯の隣りに立っている立札には
改修の為に道路は下がったが、昔からの位置や高さは不変である
と、記されております


これが 10メートルくらい坂上にあった伊勢街道を示すものです



常夜灯を見ながらそこを通り過ぎて なお進むと
道は二股に分かれます









左側の岳の洞登山口へと進み 
水谷林道へと入って行きます







長閑な林道を進むと
樹間から覗けるのは大洞山

以前 登った事がありますが
二度と登らない!…そう言わしめるほどの
急な階段の道が印象的なお山でした



 


そのお山も 今日は…
頭に 雲の帽子をかぶって
雄山も雌山も姿を隠しております

それでも ここからの展望が望めた 最後の場所でした
深い樹林帯の道へとはいって行く事になります




簡易水道前


簡易水道前に一台の車が止まっております
学能堂山へは ここに駐車してピストンされる方が多いようです
林道の道は この上に延びてはいるものの
車で進むには厄介な道となるようです


チチもここまで車を持ってこようかと思っていたようですが
周回して下山後にここまで登る事を考えると…
道の駅になったようです



 サワギク



道は杉の樹林帯の中へと入って行きます




学能堂山登山口



林道脇に ショットカットの道が合流しており
ここが登山口のようです






さて いよいよ本格的な山道へと変わります





森深く 夏の面差が 濃くなり始めています


 標識  ヒノキや杉の樹林帯  マタタビの蕾


林道終点


水谷林道を登ってきたのでしょうか
林道終点の広場に 一台のカブが停まっておりました

林道の方を覗いてみると
草で青くなった山道にしか見えません

その林道を カブで走ってきたのでしょうが…
凄い根性です…


林道から伸びる道の脇にマタタビが目を惹き
よく見ると 沢山の蕾が
今にも咲きそうに膨らんていました

この時わたしの頭には
またたび酒が浮かんでいましたが…
実になるのはまだ先の事です


さて…ここからの道…
復帰初日のお山にしては…
試練たっぷりの登りとなるのですが…


久々のお山に 胸高鳴る 私でした



つづく



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6 コメント

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Unknown (錫杖)
2016-06-15 18:43:55
岳の洞と書くのですね。
はじめて知りました。

それにして三重県方面でもマニアックなルートをよく歩かれてますね。 とくに毎回感じるのは人の少ない静寂なルートをセレクトされているように感じます。

それと杉の枝打ちされた美林がいいですね
返信する
錫杖様 お早うございます (nanekobi5963)
2016-06-16 08:09:48
今朝から雨が落ちてきました
やはり梅雨なのだと 恨めしくも空を見上げております

学能堂山は ほかにも呼び名があるようです
地元の人の見るお山が 色々なお名前を考えだすのでしょうか?

>とくに毎回感じるのは人の少ない静寂なルートをセレクトされているように感じます。

うふふ♪
やはりそう思われますか?
この頃…人を避けるように登っているように
私自身も思います
何故か…お山では 静かな空間を求めているように
思います(笑)

管理された美林は本当にいいですね
自然林とは違った美しさを感じます

いつもコメントをありがとうございます♪
返信する
こんばんわ (たか)
2016-06-16 21:15:39
しっとりとした景色から始まりましたね。
里の風景の何と美しい事
目が洗われる様です。

石を抱いた欅ですか
人間は何かに抱かれていると安心できますね。
そんな想いが最近、強くなりました。
そして、ちょっと恥ずかしい石神様
でも女性にとって
婦人病に掛かってしまったら人には言えないし切実な問題ですし
縁むすび、子宝(世が世ならば離縁)は人生を左右する事にもなりかねない問題ですし
そんな想いが込められていると思えば笑って通り過ぎる事は出来ないですよね。

「大同山」は何と呼びますか
こちらにも有りますが此方では「オウボラ山」と呼んでいます。
返信する
お早うございます (延岡の山歩人K)
2016-06-17 07:13:45
リハビリ登山にしては
少しロングの様ですが・・
適度な負荷で楽しい山歩きが出来たようですね
お疲れ様でした
もう マイペースの日常に戻られたでしょうか

 >ケヤキの木言葉 幸運 長寿 崇高
木言葉なるものが有ったのですね(@_@)
初めて知りました
返信する
たか様 お早うございます♪ (nanekobi5963)
2016-06-17 07:45:08
本当に素敵な里の風景を楽しませて頂いた日でした

人がこんなにいないものかと思うほど
静かな佇まいで、田植えの終えた田んぼが
長閑さを一層盛り立てていました

姫石明神様…名前とは裏腹に
チョッと恥ずかしいやら くすぐったいやら…
でも、その周りは、神秘な雰囲気で、女性にとっては
とても有難い新鮮な場所のように思えました

そちらにも オオボラヤマと呼ばれるお山が存在するのですね
こちらの 大洞山もオオボラヤマと呼びます
チョッとそちらの大洞山…気になりますね
同じ名前のお山って、日本全国津々浦々で
沢山ありますもの なんだか興味深々です♪

とても大変な時に
コメントも残して下さって いつもありがとうございます

でも、たか様のコメントが入っているのを見ると
ホッとして 心が休まります♪
返信する
延岡の山歩人K様 お早うございます♪ (nanekobi5963)
2016-06-17 07:54:34
>リハビリ登山にしては
少しロングの様ですが・・

ですよね・・・私もそう思います(^m^;)
伊勢街道をのんびり歩いていると
時間や距離を忘れてしまっていました

うふふ・・・どんなにしんどくても
なんだかお山に入っていると 忘れてしまうのは
私だけなのでしょうか?
元気の素をお山でもらってくる感じ…とでもいいましょうか…(笑)

日常生活のペースを取り戻しのには
もう少し時間が必要のようです
若いころとは違って、ぱっぱと物事を片付ける事が
本当に下手になりました…(笑)
それでも、それなりに過ごせるようになりました
ご心配おかけしてスミマセン
お心づかい、とても嬉しく思います

木言葉 花言葉 
昔の人は その姿から色々な思いを託していたのかもしれませんね


いつも コメントをありがとうございます
そして、さりげなく お気遣い頂けて、本当に嬉しく思います 
返信する

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