山に癒されて…♪

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最後の最後にやられちゃった! 編笠山と権現岳  編笠山編

2017年08月15日 | 山登り 八ヶ岳 蓼科
2017年8月12日(土)☁時々☀後☂ 編笠山~権現岳(八ヶ岳南部地域)





観音平から編笠山へ入山からの続きです


夜が明けて間もない
まだ醒めきれぬ森の中の遊歩道を 歩いていきます

夜中に降った雨にぬれた笹が
ズボンの裾を容赦なく濡らし
湿気の多い空気が爽やかさとは無縁の雰囲気ですが
静寂な朝は 心地よく感じます







笹床に覆われた薄暗い樹林帯の道は 
次第に角度を変え 
濡れた道に張り出す木の根が
不気味な様相で迎えてくれます

地面とのにらめっこは ここから始まります…


ふと前を見上げると 大きな岩のお出迎え…
どこか人の面影を持つこの岩… 
山の門番?でしょうか…それとも
神の化身?でしょうか…

こっそりと 気付かれないように
少し離れて通って 登っていきます








道はさらにとなりだします
2000メートル級のお山を登るのであれば 
この角度…高度を稼ぐために… 覚悟しなければ



 道は岩肌が見える急坂に…  大きな岩が目立ちだします…

大きな岩の門




と~りゃんせ 通りゃんせ♪
こ~こはど~この細道じゃ~♪
編笠山の 細道じゃ~♪
ちょ~っと通してくだしゃんせ~♪



八ヶ岳の森が育てた自然林

静寂さと神秘さを持ち 
やさしい雰囲気も併せ持つ森の中…

それに魅了されながら歩いて行くと
道はどんどん険しさを増していくよう…

ここはまだ序の口 踏み入れたばかりの森の中
この先 森の魔物も潜んでいそう…



こ~こは ど~この 細道じゃ~♪

編笠~山の …





ここが八ヶ岳の山麓地域であることを 
れてはなりません


この岩門の向こうにつづく道
どんな道が待っているのでしょう…





 赤いペンキの矢印に従って 岩の門を通ります




岩門を過ぎて間もなく
開けた明るい所が見えてきます♪

薄暗い世界に差す光は どこか人に
安心を与えてくれるように感じます



 自然林の一角が明るく開けます

雲海



ここが雲海展望台なのでしょう
標識で雲海と確認しますが
周りは樹林帯…
すっきりと見渡せる感じではありません…



 受付嬢のようなツリガネニンジンがポツリとお出迎え?
 ベンチに座って少し休憩していかれませんか?…と誘われて…
 見れば いい感じのベンチ付きの休憩所 その向こうには…





樹林の向こうに少し雲海が見えます
あれほど暗かった空に 青空が覗け始めています
風も心なし さわやかさを持って慰めてくれます







風が流れ
雲が動き
青い空と共に
山が目覚めていくようです




 樹林のトンネルからどんどん人が現れます
 人が増えてきた所で 明るさを取り戻した緑の中を歩き始めます

クマザサと原生林




登り始めたばかり…
先はまだまだい…


深い自然林の中には 光が届きにくく
ひと時戻った明るさも どこかに消えてしまいます

再び薄暗い 笹に覆われた樹林帯の道がつづきます


しかし 決して不快な感じではありません
それどころか 夏の厳しさから逃避し
心地よい空間に包まれた感じです




 倒木も森では 素敵なオブジェ



八ヶ岳特有の雰囲気に酔いながら歩きます
でも 道はやさしくはありません


急な坂道 ホッチラコ
濡れた岩と根っこ…用心用心!
笹の道で足元ビチョビチョ
噴き出た汗で 服もビチョビチョ!


ガンバ!ガンバ!
まだ見えぬ稜線を求めます

そんな私を 
草花が癒してくれます




 さぁ~頑張ってと キバナノヤマオダマキ
 ファイトファイトと揺れる ソバナ

行ってらっしゃいと見送る ヤマホタルブクロは 水も滴るいいお花♪




励まされ 癒され 急な坂道 ホッチラコ!
大きな岩も何のその
木の根も足場になって助けてくれる

ガンバ ガンバと 登りは続く…


さぁ~ ファイトでございます♪








目の前に立ちはだかる大きな岩
その岩を包み込むような木の根っこ

自然の織りなす姿に驚かされます

まだまだ序の口といえども
道が急な登りには変わりありません…
チチの後ろ姿を追います



 時に 間伐が散乱している横を…
 大きな苔付きの石や岩の上をヨッコラショ!
 標識確認して ホッとして…




限りなく薄暗い自然林を 悶々と登っていきます




暗い山道に映えるコキンンレイカ(ハクサンオミナエシ)

 大きな岩も道標のお役目 矢印に沿って進みます
 暗い登りはいつまで続く…?
 お日様の光がありがたい…森が急に明るくなります

良いタイミングで現れるベンチ




日差しを浴びたベンチが 柔らかな雰囲気を漂わせています


ちょっと 一休憩したくなりそう…







あ…
私の気持ちとは裏腹に 
チチはどんどん先に進んでいきます…

あらら…残念…

振り返ってみると
ベンチが まだ誘っているよう…
後ろ髪惹かれる思いで チチを追います




 八ヶ岳独特の樹林帯の道かと思うと…
 八ヶ岳らしい 苔生した樹林の苔床の間を…
 心拍数の上がる 岩のゴロつく道の急坂…





奥深いどっしりと佇む鎮守の森

どこか…人の存在さえ打ち消すかのよう…





 チチが足を止めた 薄暗い広場のようなそこは…?
 
小渕沢またの名を押手川!

 

水はなし! 詳しくは看板を見よ!



 押手川の説明板
 



ここは 小渕沢 押手川の上流でもある
心して通れよ…
ゴミは持ち帰れ



何処からか
姿なき声がしてきそう…


はっ…はいかしこまりました
登山者の喉を潤した川を汚しません





 開けた薄暗い小渕沢を後にします 
 道は薄暗い樹林帯の中へとつづきます





段々…見上げた空が
近づいてくるように感じ始めます


それでも変わらぬは 急な道


木の根が階段となり
大きな石が高度を稼ぐ手助けとなります


だけど…しんどい…



乱れる呼吸と汗を時折落ち着かせるように 
足元に落とした目は 癒しを求めます




シナノオトギリ



濡れてもなお 凛と上を見上げるその姿
とても魅力的で 勇気を貰います



 上の方にあった日差しが 木の根に届き始めます




青い空が木の間から見えます
あの 厚い雲はどこに行ったのでしょうね



 大きな岩の急な登り 違うのか岩の色 



日差しが届くようになって 雰囲気がグッと変わります 

空気が軽くなり 爽やかな風が吹いてきます


木々の背丈が低くなってきて 空が近づいてきて…
チチの声が声を掛けてきます


もうすぐ森林限界に出るよ
後ろを見てごらん…



チチの声に振り向くと別世界!


今までのしんどさは この時 吹き飛んで行きます








しんどい時に 山の神様が見せてくれるご褒美
馬の目の前に ぶら下げられたニンジンと同じ…


これでまた がんばれます 

この先の稜線歩きが楽しみになるほど
期待が湧いてくるのがわかります




 再び樹林の中に入るけど 空を近くに感じます

このルートの唯一の梯子





大きな壁となる所には
しっかりと鉄の梯子が付けられています

疲れた体は重いけど
安心して登れるのは 大変助かります




 慎重に確実に登る梯子




梯子の上は 相変わらずの急登


大きな岩がゴ~ロゴロ
息が切れそうだけど 急な登りは切れず 
何処までも何処までも 天に向かって伸びていくよう

道の向こうに見えるお空が近い♪

お空が こっちだよ~
明るい世界へと誘います


だけど 斜度は緩むことなく
天国?山頂への道は険しさを増すよう…




  イタドリ?オンダテ?葉の形がイタドリのよう…
 ここにもシナノオトギリの群生
 
濡れたオトギリソウも 輝くほどに美しい




明るくなると花も生き生きとしてくるよう
振り返ると 青い空の下で蠢く雲海お見事~









迫力ある雲の動きが目の前に広がります
その雲の合間に 見える稜線…





仙丈岳と甲斐駒岳



雲の動きは早く 見え隠れしながらも
雲海の中に 仙丈岳甲斐駒岳の姿が見えます


朝の空から期待できないと諦めていただけに
この風景は この上ないご褒美です





 ミヤマアキノキリンソウ  ミネウスユキソウ  ヤマハハコ

森林限界




大きな岩のごろつく急な斜面には 無数の花たちが
日光浴を楽しんでいるよう


勝手なもの…
開けた稜線に出ると解放感が半端なく
空まで飛んでいける気持ちになる私

だけど 一歩踏み出すと やはり重力に阻まれ
重いからだが足に堪えます…


ハイマツ帯に入ると
傾斜はますます強くなり 高度を稼いて行くことに…


それでも もうすぐ もうすぐと 
心は先に 編笠山山頂へと向かって行きます



 ハイマツが目立つ岩ざれの道を チチはどんどん登っていきます
 スカイラインの頂点でチチの足が止まります




あれが…
 
あれが

あそこが






編笠山 2524m


南八ヶ岳の雄姿の面々を目の前に添えて
岩のごろつく広~い
 

そこが 編笠山


青い空が広がり 朝のお天気が嘘のよう…


山の女神様は こんなサプライズをされるのですね
嬉しいご褒美に 言葉もありません…


しばらく時の流れを忘れて
ご褒美を堪能することにします



あぁ~ 来てよかった~
登れてよかった~♪




辿り着いた嬉しさで
広い山頂をキョロキョロしていると



チチが…







編笠山に登ると聞いていましたが
権現岳に登るとは聞いていなかった私…


ここで チチの本命が権現岳であり
ここは 通過点の一つだと知ります…


確かに チチが これだけで終わるはずはありません…が…
日帰り登山と安易に考えていましたから…
油断した感じです


ようやく今回のルートを把握した単純な私
お花に目を奪われている暇などないことを改めて感じます


ここまで来たのです ついていきましょう!


今日はどうしたことか 体調がいい感じ
最近 白山に登ったことで 高度障害対応ができているよう…



チチ!
何処までも ついて参りますわよ!




南八ヶ岳の主峰たちを見ながら
グッと気を引き締める私…


その姿を見て 苦笑いのチチ



このときの澄み切った青い青い空が 
何かを錯覚させるものがあったのでしょう…

初の権現岳が楽しみになってきます





つづく




 コース図









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2 コメント

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楽しそう (hide-san)
2017-08-17 10:52:20
楽しそうな雰囲気が伝わってきます。

ボクは旧中山道を歩いて和田峠を越したのが、
標高で一番高い山越えでした、1500mはあったと思います。
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hide-san様 (nanekob5963)
2017-08-17 11:43:39
こんにちわ

今回は 体調が良くて とても楽しい山歩きでした
それが伝わったのでしたら
とてもうれしいです♪

和田宿から下諏訪迄歩かれたのですか!
中山道は一度歩いてみたいと思っておりますが
難所の和田峠…どんな感じだったのでしょう
できる事でしたら お話をお伺いしたいところです

1500mはしんどいですね
私が初めて登った1500メートル級のお山は 由布岳でした♪

いつも コメントをありがとうございます♪
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