2018年8月11日(土)~8月13日(月) 剱岳 2泊3日テン泊
入山日8月11日(土)☂/☀
10日の金曜日 仕事を終えた足で そのままチチの職場にむかい合流
運転をチチに代わって立山へと向かいます
夜中の0時頃に立山駅に到着しましたが
駅前の駐車場は既に満車となっており
まだ余裕のあった川沿いの第二駐車場に駐車します
暗黒の空が広がり、星が見えないのが少し不安…
それでも 明日…いえ…今日の入山に備えて
車中で仮眠をとる事にしました…
しかし…やはり…
雨の音で目が覚めます
ケーブルの始発時間のため 準備をしなければなりません
しかし…無情にも夜明け前から
心折れる冷たい雨が落ちています
剱岳では何か起こる…登れるのかしら…
そう思う気持ちが強くなりますが
チチは淡々と準備を始めます
第二駐車場
こんなお天気でも 駐車場はすでに満車
人気のほどが知れますが 皆同じ気持ちなのでしょうか…
行ってみないと分からない…?
まずは行けるところまで行ってみよう…
そんな言葉を交わしながら 立山駅へ向かいます
駅の中は思いの外混雑しており
こんな雨の中 登ろうという人の多さに驚きます
物好きだな…
人の事は言えませんが…
そして 何とか2便目に間に合い乗車します
ケーブルからバスに乗り換え 立山道路を通って室堂に向かいます
室堂バスターミナルに着いた頃には 雨脚は強くなっており
雨の中に押し出されるように解き放たれます
山岳情報の掲示板
台風一過の後の好天を期待していましたが
今回の空模様は期待を大きく崩し 雨!
剱岳は このチャンスすら拒み続けるのでしょうか…
室堂バスターミナル
多いのか少ないのかはよくわかりませんが
色とりどりの登山者の花が雨の中に散らばり
それぞれに歩き始めます
覆い隠すような灰色の空を見ながら
簡単には歓迎されないことを実感します
今回は縦走装備の他に登攀道具も用意しているため
普段の荷より重く感じます
その上 この雨…
2泊3日分の装備の重さがずっしりと応えます
標識と掲示板
しかし 泣き言をいう気はありません
ゆっくりとみくりが池方面へと向かって歩き出します
今日はベースキャンプまでだ
急ぐことはない…ゆっくり歩こう…
チチの声に頷きながら 後をついて歩きます
出だしの雨は心が萎えてしまいそうになりますが
決してすべてを拒絶されている訳ではなさそうです
チングルマ
イワイチョウ
雷鳥の親子
愛らしい花が健気に咲いて迎えてくれます
雷鳥の親子が姿を露わして 折れた心を癒してくれます
もしかしたら…癒しの雨?になるかも…
ふと…単純にそう思えてきました
好天でなかったことが後々 私にとって救いのものとなる事を
この時 既に感じていたのかもしれません…
生憎の天気で 景色は望めませんが
石畳のような道を下るように進んでいくと
薄っすらと灰色のベールの隙間から
みくりが池温泉が浮かび上がってきます
それと同時に 硫黄の臭いも段々近づいてきます
みくりが池温泉
硫黄の臭いが一層強くなると登り坂になり みくりが池温泉の前に出ます
その前を通り過ぎ さらに登り切ると雷鳥荘の標識がみえ
前方に小屋のような建物を見て歩きます
雷鳥沢を目指して
火山ガス情報ステーション
前方の小屋はガス情報ステーションで その前を過ぎると
広場になった展望台へ出ます…が 生憎の空模様…
見えるはずの地獄谷は 灰色のベールの中に隠れてみることはできません
エンマ台標識
地獄谷だから エンマ台?
エンマ台の標識が地獄谷の存在を示すように置かれております…が
現実的には確認することはできません 雨と風が無情にも吹き付けてくるのみ
仕方なく そのまま通過して先を急ぎます
ここからも 石畳と石段の万里の長城が雷鳥平まで 延々と続きます
室堂の万里の長城
秋のような風景の先に…
雷鳥荘
雷鳥荘を過ぎ 再び下り…
眼下に雷鳥平のキャンプ場
雷鳥荘を左手に見ながら ノンストップで先を急ぎ
再び万里の長城を下って 雷鳥平キャンプ場を目指して歩きます
石畳の道は雨で滑りやすい感じです
景色もなく 足元ばかりを見つめながら 悶々と下っていきます
雷鳥沢ヒュッテの横を下っていく
雷鳥平キャンプ場の管理棟
雷鳥平キャンプ場
立山縦走や奥大日岳へ向かう登山者の拠点となるキャンプ場です
灰色の世界の中 色とりどりのテントの花は 意外に多く咲いていました
しかし テン場の後ろに見えるはずの別山乗越も立山も
ガスの中に消えて姿を見せてくれません
下りと言えど 重い荷物が堪えます
少しここで休もう…
私の様子を見ながら ペース配分を考えているチチ
休憩することを意識して声をかけてくれます
テン場に備え付けている木のベンチに腰かけて
素直に 少し休みを貰います
少し休んだ後は テン場を離れて河原へと降りていきます
ところで…帰り道…この下りは登り…ですよね…
まだ 歩き始めたばかりなのに 復路の事を気にする私…
称名川を渡る
浄土沢を渡って対岸に移ると
ここから剣御前小屋まで雷鳥坂の急坂を登っていきます
シナノキンバイ
モミジカラマツ
雷鳥沢沿いの雷鳥坂!
オンダテの群生で飾られ見事です♪
その合間に見える花々を愉しみつつも
急な登りに喘ぎます
クルマユリ
オヤマリンドウ
ミヤマアキノキリンソウ
あのスカイラインが 別山乗越でしょうか…
青い空が 憎らしいほど上に見えます
流れるガスで見え隠れする稜線へと続く
登山者の姿を追う様に登ります
雨が上がり…
濡れた体が蒸し器状態になりだし
途中で 雨具を抜いて体温調整を行います
チングルマの綿毛(果実)
ミヤマリンドウ
雷鳥坂から振り返って雷鳥平キャンプ場
この頃より空の様相が変わり
青い空が顔を出し始め 夏にもどります
いい感じ♪
しかし…この青空…
明るさを取り戻すかの様に射す陽の明るさが
後々 とんでもない事になるとは…
ガレ場の登り
雷鳥坂の急坂を頑張って登り返し
剣澤御前小舎のある別山乗越へ向かいます
風が止まると 汗が吹き出し
風が吹くと 汗が拭き取られる感じ…
それでも汗は止まる事が無く
水分補給が細目に必要となります
剱澤御前小舎
別山乗越
ここで休もう 後もうちょっとだ!
チチが振り返って声を掛けてきます
別山乗越から剣沢までは近い
後は下りを頑張ればいい…
小舎横のベンチをお借りして 休憩を取り水分補給もします
ザックを下ろすと 雨か汗か分からないほど
身体はぐっしょりと濡れています
風が吹くと急に体温を奪われる感じで寒さを感じます
今思えば この時すでに
私の体に変調が起こっていたのですが
この時は感じることはなく
別山乗越に辿り着いた事に 只々ホッとしていただけでした
夏を思い出したかの様に
陽は目覚めて強くなっていきます
それを抑えるように時折 雲が邪魔をしますが
陽が勝ち始めています
剣沢へと下る
イワツメクサ
ハクサンボウフウ
どんなに疲れていても
下りとなると気分的に楽になる感じがします
ここからは どんどん下っていきます
ミヤマキンシバイ
ヨツパシオカマ
ミヤマリンドウ
剱岳が近づいてきます
別山の分岐
ガレの広場に人が集まっています
ここが別山の分岐の様です
もうそこだ!頑張ろう!
はい…
分岐の標識
剱沢小屋目指して下っていく
剱沢キャンプ場がみえます
ザレとガレ場の下り坂にも お花たちが見られます
キャンプ場が見えてきたこともあり
少しお花に目を向ける余裕も出てきます
アオノツガザクラ
チングルマ
ウサギギク
ミヤマキンバイ
剱沢のテント場と剱御前岳
剣沢テント場と剱岳
青空が出てきたとはいえ 雲はまだ多く
剱岳は雲の中に隠れたままでした
取りあえず 設営する場所を探すことにし
私は受付をしに管理棟へと向かいます
大人二人 2泊3日 2000円
ザックを下ろすと 空中を歩いている感じ
ふわふわしながら歩く私は 酔っぱらいのよう?
何か冷たいものが欲しいと設営を終えてすぐ
売店の剣澤小屋まで行ってみる事にします
濡れたものを干して
剱澤小屋まで偵察?
テン場へ戻る
剱沢キャンプ場
剱澤小屋は 5~6ほど下ったところにあり
疲れた体を振り起して 冷たいビールかコーヒーかと
ワクワクしながら下っていきます
…しかし この生憎の天気で物資輸送のヘリが飛ばないとかで
物資不足で何もない…
空荷で天場へ戻る事になります
沈…
剱岳
そんな事があったためでしょうか…
テン場に着くと
吐き気 頭痛 めまい…に襲われ
動くことが出来なくなります
起きていることが出来ず
テントの中に倒れるように体を投げ出します
高度障害? いえ…
どちらかというと 熱中症にも似て…
雨が上がり 急に天気が回復して
夏を取り戻した時から 危険サインは出ていたよう…
細目に水分は摂っていました
細目に体温調整もしていた…つもり
しかし 急にお日様が出てからの気温の上昇は
予想意外に体に負担をかけたようです
現在の気温37度…
これまで 高山で経験した事はありません…
歳も歳で 自分が思うほど体は若くなく
体温調整が上手くいかなくなっているのも事実です
ですが…
命拾いしたのは ここは水が豊富であった事
冷たい沢水を汲んだボトルで
頸動脈を冷やし 腋窩動脈を冷やして凌ぎます
それでも症状が酷い時は 救助要請をしなければならなくなるかと思うほど…
只々冷やして 水分を補給してじっとします
結局何もできずに
テントの中でダウンしていた私
明日は大丈夫なのだろうかと不安が過ります…
薄目の味噌汁が…美味しかった…
明日の天気は…?
体調は大丈夫か…?
やはり ここで諦めなければならないのか…?
チチは 何を思う…
山は陰り 日は沈んで 眠りに入っていきました
コースタイム
7:00室堂ターミナル着8:00 → 8:50雷鳥平キャンプ場9:05 → 11:05剱澤小舎11:10 → 11:40剣沢テント場 (泊)
入山日8月11日(土)☂/☀
10日の金曜日 仕事を終えた足で そのままチチの職場にむかい合流
運転をチチに代わって立山へと向かいます
夜中の0時頃に立山駅に到着しましたが
駅前の駐車場は既に満車となっており
まだ余裕のあった川沿いの第二駐車場に駐車します
暗黒の空が広がり、星が見えないのが少し不安…
それでも 明日…いえ…今日の入山に備えて
車中で仮眠をとる事にしました…
しかし…やはり…
雨の音で目が覚めます
ケーブルの始発時間のため 準備をしなければなりません
しかし…無情にも夜明け前から
心折れる冷たい雨が落ちています
剱岳では何か起こる…登れるのかしら…
そう思う気持ちが強くなりますが
チチは淡々と準備を始めます
第二駐車場
こんなお天気でも 駐車場はすでに満車
人気のほどが知れますが 皆同じ気持ちなのでしょうか…
行ってみないと分からない…?
まずは行けるところまで行ってみよう…
そんな言葉を交わしながら 立山駅へ向かいます
駅の中は思いの外混雑しており
こんな雨の中 登ろうという人の多さに驚きます
物好きだな…
人の事は言えませんが…
そして 何とか2便目に間に合い乗車します
ケーブルからバスに乗り換え 立山道路を通って室堂に向かいます
室堂バスターミナルに着いた頃には 雨脚は強くなっており
雨の中に押し出されるように解き放たれます
山岳情報の掲示板
台風一過の後の好天を期待していましたが
今回の空模様は期待を大きく崩し 雨!
剱岳は このチャンスすら拒み続けるのでしょうか…
室堂バスターミナル
多いのか少ないのかはよくわかりませんが
色とりどりの登山者の花が雨の中に散らばり
それぞれに歩き始めます
覆い隠すような灰色の空を見ながら
簡単には歓迎されないことを実感します
今回は縦走装備の他に登攀道具も用意しているため
普段の荷より重く感じます
その上 この雨…
2泊3日分の装備の重さがずっしりと応えます
標識と掲示板
しかし 泣き言をいう気はありません
ゆっくりとみくりが池方面へと向かって歩き出します
今日はベースキャンプまでだ
急ぐことはない…ゆっくり歩こう…
チチの声に頷きながら 後をついて歩きます
出だしの雨は心が萎えてしまいそうになりますが
決してすべてを拒絶されている訳ではなさそうです
チングルマ
イワイチョウ
雷鳥の親子
愛らしい花が健気に咲いて迎えてくれます
雷鳥の親子が姿を露わして 折れた心を癒してくれます
もしかしたら…癒しの雨?になるかも…
ふと…単純にそう思えてきました
好天でなかったことが後々 私にとって救いのものとなる事を
この時 既に感じていたのかもしれません…
生憎の天気で 景色は望めませんが
石畳のような道を下るように進んでいくと
薄っすらと灰色のベールの隙間から
みくりが池温泉が浮かび上がってきます
それと同時に 硫黄の臭いも段々近づいてきます
みくりが池温泉
硫黄の臭いが一層強くなると登り坂になり みくりが池温泉の前に出ます
その前を通り過ぎ さらに登り切ると雷鳥荘の標識がみえ
前方に小屋のような建物を見て歩きます
雷鳥沢を目指して
火山ガス情報ステーション
前方の小屋はガス情報ステーションで その前を過ぎると
広場になった展望台へ出ます…が 生憎の空模様…
見えるはずの地獄谷は 灰色のベールの中に隠れてみることはできません
エンマ台標識
地獄谷だから エンマ台?
エンマ台の標識が地獄谷の存在を示すように置かれております…が
現実的には確認することはできません 雨と風が無情にも吹き付けてくるのみ
仕方なく そのまま通過して先を急ぎます
ここからも 石畳と石段の万里の長城が雷鳥平まで 延々と続きます
室堂の万里の長城
秋のような風景の先に…
雷鳥荘
雷鳥荘を過ぎ 再び下り…
眼下に雷鳥平のキャンプ場
雷鳥荘を左手に見ながら ノンストップで先を急ぎ
再び万里の長城を下って 雷鳥平キャンプ場を目指して歩きます
石畳の道は雨で滑りやすい感じです
景色もなく 足元ばかりを見つめながら 悶々と下っていきます
雷鳥沢ヒュッテの横を下っていく
雷鳥平キャンプ場の管理棟
雷鳥平キャンプ場
立山縦走や奥大日岳へ向かう登山者の拠点となるキャンプ場です
灰色の世界の中 色とりどりのテントの花は 意外に多く咲いていました
しかし テン場の後ろに見えるはずの別山乗越も立山も
ガスの中に消えて姿を見せてくれません
下りと言えど 重い荷物が堪えます
少しここで休もう…
私の様子を見ながら ペース配分を考えているチチ
休憩することを意識して声をかけてくれます
テン場に備え付けている木のベンチに腰かけて
素直に 少し休みを貰います
少し休んだ後は テン場を離れて河原へと降りていきます
ところで…帰り道…この下りは登り…ですよね…
まだ 歩き始めたばかりなのに 復路の事を気にする私…
称名川を渡る
浄土沢を渡って対岸に移ると
ここから剣御前小屋まで雷鳥坂の急坂を登っていきます
シナノキンバイ
モミジカラマツ
雷鳥沢沿いの雷鳥坂!
オンダテの群生で飾られ見事です♪
その合間に見える花々を愉しみつつも
急な登りに喘ぎます
クルマユリ
オヤマリンドウ
ミヤマアキノキリンソウ
あのスカイラインが 別山乗越でしょうか…
青い空が 憎らしいほど上に見えます
流れるガスで見え隠れする稜線へと続く
登山者の姿を追う様に登ります
雨が上がり…
濡れた体が蒸し器状態になりだし
途中で 雨具を抜いて体温調整を行います
チングルマの綿毛(果実)
ミヤマリンドウ
雷鳥坂から振り返って雷鳥平キャンプ場
この頃より空の様相が変わり
青い空が顔を出し始め 夏にもどります
いい感じ♪
しかし…この青空…
明るさを取り戻すかの様に射す陽の明るさが
後々 とんでもない事になるとは…
ガレ場の登り
雷鳥坂の急坂を頑張って登り返し
剣澤御前小舎のある別山乗越へ向かいます
風が止まると 汗が吹き出し
風が吹くと 汗が拭き取られる感じ…
それでも汗は止まる事が無く
水分補給が細目に必要となります
剱澤御前小舎
別山乗越
ここで休もう 後もうちょっとだ!
チチが振り返って声を掛けてきます
別山乗越から剣沢までは近い
後は下りを頑張ればいい…
小舎横のベンチをお借りして 休憩を取り水分補給もします
ザックを下ろすと 雨か汗か分からないほど
身体はぐっしょりと濡れています
風が吹くと急に体温を奪われる感じで寒さを感じます
今思えば この時すでに
私の体に変調が起こっていたのですが
この時は感じることはなく
別山乗越に辿り着いた事に 只々ホッとしていただけでした
夏を思い出したかの様に
陽は目覚めて強くなっていきます
それを抑えるように時折 雲が邪魔をしますが
陽が勝ち始めています
剣沢へと下る
イワツメクサ
ハクサンボウフウ
どんなに疲れていても
下りとなると気分的に楽になる感じがします
ここからは どんどん下っていきます
ミヤマキンシバイ
ヨツパシオカマ
ミヤマリンドウ
剱岳が近づいてきます
別山の分岐
ガレの広場に人が集まっています
ここが別山の分岐の様です
もうそこだ!頑張ろう!
はい…
分岐の標識
剱沢小屋目指して下っていく
剱沢キャンプ場がみえます
ザレとガレ場の下り坂にも お花たちが見られます
キャンプ場が見えてきたこともあり
少しお花に目を向ける余裕も出てきます
アオノツガザクラ
チングルマ
ウサギギク
ミヤマキンバイ
剱沢のテント場と剱御前岳
剣沢テント場と剱岳
青空が出てきたとはいえ 雲はまだ多く
剱岳は雲の中に隠れたままでした
取りあえず 設営する場所を探すことにし
私は受付をしに管理棟へと向かいます
大人二人 2泊3日 2000円
ザックを下ろすと 空中を歩いている感じ
ふわふわしながら歩く私は 酔っぱらいのよう?
何か冷たいものが欲しいと設営を終えてすぐ
売店の剣澤小屋まで行ってみる事にします
濡れたものを干して
剱澤小屋まで偵察?
テン場へ戻る
剱沢キャンプ場
剱澤小屋は 5~6ほど下ったところにあり
疲れた体を振り起して 冷たいビールかコーヒーかと
ワクワクしながら下っていきます
…しかし この生憎の天気で物資輸送のヘリが飛ばないとかで
物資不足で何もない…
空荷で天場へ戻る事になります
沈…
剱岳
そんな事があったためでしょうか…
テン場に着くと
吐き気 頭痛 めまい…に襲われ
動くことが出来なくなります
起きていることが出来ず
テントの中に倒れるように体を投げ出します
高度障害? いえ…
どちらかというと 熱中症にも似て…
雨が上がり 急に天気が回復して
夏を取り戻した時から 危険サインは出ていたよう…
細目に水分は摂っていました
細目に体温調整もしていた…つもり
しかし 急にお日様が出てからの気温の上昇は
予想意外に体に負担をかけたようです
現在の気温37度…
これまで 高山で経験した事はありません…
歳も歳で 自分が思うほど体は若くなく
体温調整が上手くいかなくなっているのも事実です
ですが…
命拾いしたのは ここは水が豊富であった事
冷たい沢水を汲んだボトルで
頸動脈を冷やし 腋窩動脈を冷やして凌ぎます
それでも症状が酷い時は 救助要請をしなければならなくなるかと思うほど…
只々冷やして 水分を補給してじっとします
結局何もできずに
テントの中でダウンしていた私
明日は大丈夫なのだろうかと不安が過ります…
薄目の味噌汁が…美味しかった…
明日の天気は…?
体調は大丈夫か…?
やはり ここで諦めなければならないのか…?
チチは 何を思う…
山は陰り 日は沈んで 眠りに入っていきました
コースタイム
7:00室堂ターミナル着8:00 → 8:50雷鳥平キャンプ場9:05 → 11:05剱澤小舎11:10 → 11:40剣沢テント場 (泊)
入山日 終
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