2017年8月12日(土)☁時々☀後☂ 編笠山~権現岳(八ヶ岳南部地域)
編笠山山頂からのつづきです
青い空 白い雲は夏のようでも
山頂の空気は涼しく やはり夏を忘れさせてくれます
阿弥陀岳・赤岳・東ギボシ・権現岳
左奥に 阿弥陀岳 赤岳が姿を現し
右手前に 東ギボシと権現岳が見えます
北八ヶ岳の全縦走はしましたが
南八ヶ岳の全縦走はまだしていません
南八ヶ岳の面々の姿を見ながら
繋がる稜線に心が大きく揺さぶられます
雲海の向こうの 見え隠れする南アルプスの姿
今回は見ることはできなくとも
この雲海と青い空のコラボは魅力的です
もう少しゆっくりしたい所ですが
どうも そうは問屋が卸さないようで…
後ろ髪惹かれる思いで 縦走道へと進みます
稜線の分岐標識
編笠山 山頂
賑わう編笠山の山頂に 再びお別れを告げます
灌木の中へと下っていきます 草臥れたゴゼンタチバナ
灌木が切れると 開けた向こうに
東ギボシと権現岳が見えます
その暗部の眼下に 青い屋根の建物も見えます
阿弥陀岳 2805m 赤岳 2899m
東ギボシの左側に ひょっこりと
とんがり帽子の赤岳が見えています
この夏も 南八ヶ岳は賑多くの人で
賑わっているのでしょうか…?
私的には 南八ヶ岳は…冬に登りたいと思うお山です…
青年小屋 別名:遠い飲み屋
岩塊の道は急な下り坂を必死で下っていると
足を止めたチチが振り向いて…
あそこまで行くんだよ
青い屋根の建物を指して言います
別名 遠い飲み屋だよ
???
飲み屋って…?
行ったらわかるよ
そう言ってチチは
含み笑いを見せて どんどん下っていきます
このときは何のこっちゃ?ぐらいで
チチの言葉を聞いていました
何せ ここからの道は…
勿体ないほどの急な下りで
稼いだ高度を失うような錯覚を
覚えておりましたから…
急坂の灌木の根っこ付近で発見 ギンリョウソウ
青年小屋が近づいてきます
岩のごろつく急坂は 道があるようでなさそうで…
青年小屋
山小屋らしい青年小屋 別名 遠い飲み屋
岩のごろつくコルで 存在を示して迎えてくれます
青年小屋の正面に回ってみます
何処が飲み屋?
…っん?
飲み屋と呼ばれる所以?の赤ちょうちん
あはは 本当に飲み屋です
赤ちょうちん最高~♪
小屋の中
中に入れば メニューが目にとまります
ここでお腹の虫が鳴き始める私
腹が減っては戦は出来ぬとばかりに
メニューを食い入るように見ます
カレーライス食べたい!
あっけにとられるチチ
苦笑いの顔でお付き合いして下さいます♪
証拠写真の朝カレー 撮る前に 食べかけてしまいました…
小屋の中も小屋らしい いい雰囲気
お天気も良く 早朝ということもあってでしょうか
小屋の中はとても静かな時が流れます
の~んびりと休憩が取れます
ちなみに このときはまだ 9時前
本当は カレーはまだ準備中だったようです
食い意地の張った私の勢いに 押されてしまったのでしょうか…
少々戸惑った顔をしながらも カレーの準備をして下さいました♪
小屋のお姉さま…ありがとうございました
お腹が満たされた所で まだ旅?の途中である事を思い出し
急いで小屋から出てみますと あら…
小屋の前の休憩場は いつの間にか登山者で
にぎわいを見せておりました
振り返って編笠山に最後の別れを告げて行きます
編笠山と下ってきたゴーロ
来た方向と逆に 小屋の前を通り過ぎると
テン場への道と縦走路への分岐が見えます
左がテン場 右が縦走路
テン場を覗いてみると… 1張りのみありました
小屋の周りに白い花
ママハハコ
テン場周辺には ママハハコの花が密集して咲いており
白い姿のママハハコがお見送り…
行ってきま~す♪
標識 右の縦走道 権現岳へと進みます
道は一旦五葉松に囲まれます
すぐに開けた斜面を登っていきます
コメツガ ゴヨウマツなどの樹林帯に入っていきます
だけど…
急な道は変わりなく どんどん厳しくなっていくよう
コバノイチヤクソウ オヤマリンドウ セリバシオガマ
お花が目にとまるけど
ゆっくり見る余裕が段々なくなっていきます
ここが八ヶ岳山域であることを思い知らされていきます
それと同時に…
あれほどお天気になった空も
気分を変えたのでしょうか…
灰色のベールを引いて
何やら怪しげな雰囲気に変わり始めます
ハイマツの稜線
周りは何も見えません
のろし場 2530m
見晴らしの良い所のはずですが
濃いガスに包まれ 視界は閉ざされてしまっています
足元に咲く小さな花だけが
しっかりと目に留まり 疲れを癒してくれます
この場は のろし場という名の通り
16世紀後半 ちょうど戦国時代の頃に
高坂弾正が狼煙台を置いた場所とされている場所だそうです
言われればのろしを上げるには良い場所かもしれませんが
そんな歴史の中の事など 何処か風化して
その跡を感じる事は出来ませんでした…
ちなみに 高坂弾正という人は
武田軍の兵糧係の頭領だった石和の豪農・春日大隈の子で
大変な美童だったそう
天正6年、5月7日病没 享年52歳
彼が再興したと伝えられる長野県松代町の明徳寺にお墓はあるそうです
ふと風林火山の大河ドラマを思い出します
そして明徳寺と言えば
硫黄島からの手紙の栗林忠道大将の事も思い出します
変な絡みの思いを胸に
ガスに追われるように先を急ぎます
ホソバヒメシャジン コバノコゴメグサ
少し下り気味に下る道を歩いていると
ガスはどんどん濃さを増し
今までとは違う様相を呈していきます
神秘な雰囲気とでもいいましょうか…
別の世界へ誘われていく感じを受けます
視界は閉ざされても 迷うことはありません
草の間からこっそりと覗くウメバチソウ
石のざれ場の尾根道も 微かな曲線を描きながら
白いガスの向こうに消えていきます
チチの姿も ガスに包まれていきます
そんな 何も見えない稜線で
山肌を飾る花たちが 唯一の癒しとなってくれます♪
ウメバチソウ タカネナデシコ イワオウギ
イブキジャコウソウ
今回一番目を惹いたのは イブキジャコウソウ
いたる所に咲いて 味気ない砂礫の肌に華を添えていました
岩ザレの稜線の向こうに ガスの中から
微かに何か山頂のように見える影が…
それに向かうチチの後ろ姿が 点となって見えるほど
チチから どんどん離されていくよう…
時折 足を止めてこちらを振り返るチチ
距離は保って歩いてくれているよう…
稜線上の岩ザレが岩壁のように立ちはだかります
ガスは不気味に流れ
覆いつくす勢いは止まりません
チチは どんどん登っていきます
それでもマイペースな私は
自身の歩くペースは変えません…
それどころか…
私はというと…足元から目が離せません…
お花たちの井戸端会議の仲間入りをして
どんどん遅くなります
後ろから 白いガスが押し寄せてきている事すら
気にならないほど 花に引きこまれていました…
今日のお空も怪しいものね と、ミネウスユキソウ
ほんと!朝から乾く間もないわ と、イワベンケイ
見て見て 私もずぶ濡れよ と、イワオウギ
うんざりだぜ!と、 ミヤマオトコヨモギ
諦め気分の イワツメグサ
静かに お空の様子を見る ウメバチソウ
逃げ隠れもできないお花たちは
自然の為せるままに任せるほかないのですね…
根強く 逞しく 美しく…
耐え忍ぶその姿に 頭が下がります…と…
はよ~来いよう~
とチチが呼ぶ
そこは危ないから気をつけろよ!
さすがのチチもしびれを切らしたのでしょうか…
声をかけてきます
前を見ると
あら~ 鎖付きの岩の壁!
ここが八ヶ岳山域だったのだと 現実に引き戻されます
気を付けて…とウメバチソウ
別れを告げて…鎖場の岩場を慎重に登っていきます…
もうひと踏ん張りと 西キボシの腹の斜面をヨッコラショ!
東ギボシと権現岳
おぉ~ 権現岳が見えてきました!
左側に東キボシ…さて…どうしましょう
またまた 腹を巻いて権現岳を目指しましょうか…
東キボシ
稜線上には アカネがとんでいます
お盆時期の赤トンボは
三箇日だけ仏様を乗せて里帰りをするそうな…
こんな高い稜線で
自由に飛び回るアカネの数に驚きながら
東キボシの方へと向かいます
チチはどんどん前を行きます
チチは東キボシの腹を巻きながら
どんどん進みます
そんな頃 私はというと…
イワベンケイ ミヤマウイキョウ ミヤママンネングサ
再び 花に捉まります
ふと我に戻って 前を見ると…
チチの姿は遥か向こう…
私の苦手なトラバースの斜面をさっさと通り過ぎ
点となって消えつつあります
ありゃ~!
チチ~ お待ちを~
トラバースの苦手な私…
しっかりした道がついていてもドキドキもの
足場を確認しながら歩きますが
決して斜面は見ないようにします…
と言っても 見えてしまいますが…
慎重にわたる私の姿を見守るチチ…
安全を確認すると さっさと登るチチ
まだまだつづくのでしょうか… この岩の斜面
花のことも一瞬忘れて チチの後を追うように登っていきます
見えていた稜線に近づくと…
稜線上にでて 目の前に建物が見えます
権現小屋
ここもまた 山小屋らしい山小屋
赤壁の青い屋根
殺風景だけどしっかりとしたその存在は十分過ぎます
ここで 暫し休憩を取らせて頂いてから 権現岳へとまいりましょう…
通ってきた稜線
小屋の前の小さな休憩場
ベンチとテーブルが置かれており
お天気さえ良ければ 展望は素晴らしいものでしょう
ベンチをお借りして どっこらしょ♪
腰を下ろして 来た道を振り返ってみますと
やはり、雲が落ち着きなく動いております
西と東のギボシも雲に追われるように隠され
その姿が 部分的にしか見えません
このまま 雨は落ちてこなければよいのですが…
天気予報では 昼からは回復傾向だったはず…
吹き付ける風に乗って蠢くガスが不気味に感じます
小屋の狭い横道を覗くと権現岳が見えます
近いような…
遠いような…
チチと権現岳の話をしていると
先に着いて休まれていた一人の登山者が
5分もかからないよ
本当ですか
本当だよ もうすぐそこだから
嬉しい言葉を聞いて
またまた力が湧いてくる 単純な私…
そんな私の心を覗いてみたのでしょうか
この時…雲がどこかに移動したよう…
西ギボシと東のボシが姿をド~ンと現れ
見送ってくれます♪
これはいい感じかも…♪
先ほど不安感は 吹っ飛びます♪
5分もかからない権現岳を目指して出発します
この時…
意気揚々と歩きだす私に向かって
少し強い風が吹き付けてきました
秋の空と女心…
そんな言葉が
何処からともなく
聞こえてきたような…ないような…
見え隠れする青空が
厚い雲に覆われ始めていた事を
私だけが 気にもしていなかったのかも…
つづく…
編笠山山頂からのつづきです
青い空 白い雲は夏のようでも
山頂の空気は涼しく やはり夏を忘れさせてくれます
阿弥陀岳・赤岳・東ギボシ・権現岳
左奥に 阿弥陀岳 赤岳が姿を現し
右手前に 東ギボシと権現岳が見えます
北八ヶ岳の全縦走はしましたが
南八ヶ岳の全縦走はまだしていません
南八ヶ岳の面々の姿を見ながら
繋がる稜線に心が大きく揺さぶられます
雲海の向こうの 見え隠れする南アルプスの姿
今回は見ることはできなくとも
この雲海と青い空のコラボは魅力的です
もう少しゆっくりしたい所ですが
どうも そうは問屋が卸さないようで…
後ろ髪惹かれる思いで 縦走道へと進みます
稜線の分岐標識
編笠山 山頂
賑わう編笠山の山頂に 再びお別れを告げます
灌木の中へと下っていきます 草臥れたゴゼンタチバナ
灌木が切れると 開けた向こうに
東ギボシと権現岳が見えます
その暗部の眼下に 青い屋根の建物も見えます
阿弥陀岳 2805m 赤岳 2899m
東ギボシの左側に ひょっこりと
とんがり帽子の赤岳が見えています
この夏も 南八ヶ岳は賑多くの人で
賑わっているのでしょうか…?
私的には 南八ヶ岳は…冬に登りたいと思うお山です…
青年小屋 別名:遠い飲み屋
岩塊の道は急な下り坂を必死で下っていると
足を止めたチチが振り向いて…
あそこまで行くんだよ
青い屋根の建物を指して言います
別名 遠い飲み屋だよ
???
飲み屋って…?
行ったらわかるよ
そう言ってチチは
含み笑いを見せて どんどん下っていきます
このときは何のこっちゃ?ぐらいで
チチの言葉を聞いていました
何せ ここからの道は…
勿体ないほどの急な下りで
稼いだ高度を失うような錯覚を
覚えておりましたから…
急坂の灌木の根っこ付近で発見 ギンリョウソウ
青年小屋が近づいてきます
岩のごろつく急坂は 道があるようでなさそうで…
青年小屋
山小屋らしい青年小屋 別名 遠い飲み屋
岩のごろつくコルで 存在を示して迎えてくれます
青年小屋の正面に回ってみます
何処が飲み屋?
…っん?
飲み屋と呼ばれる所以?の赤ちょうちん
あはは 本当に飲み屋です
赤ちょうちん最高~♪
小屋の中
中に入れば メニューが目にとまります
ここでお腹の虫が鳴き始める私
腹が減っては戦は出来ぬとばかりに
メニューを食い入るように見ます
カレーライス食べたい!
あっけにとられるチチ
苦笑いの顔でお付き合いして下さいます♪
証拠写真の朝カレー 撮る前に 食べかけてしまいました…
小屋の中も小屋らしい いい雰囲気
お天気も良く 早朝ということもあってでしょうか
小屋の中はとても静かな時が流れます
の~んびりと休憩が取れます
ちなみに このときはまだ 9時前
本当は カレーはまだ準備中だったようです
食い意地の張った私の勢いに 押されてしまったのでしょうか…
少々戸惑った顔をしながらも カレーの準備をして下さいました♪
小屋のお姉さま…ありがとうございました
お腹が満たされた所で まだ旅?の途中である事を思い出し
急いで小屋から出てみますと あら…
小屋の前の休憩場は いつの間にか登山者で
にぎわいを見せておりました
振り返って編笠山に最後の別れを告げて行きます
編笠山と下ってきたゴーロ
来た方向と逆に 小屋の前を通り過ぎると
テン場への道と縦走路への分岐が見えます
左がテン場 右が縦走路
テン場を覗いてみると… 1張りのみありました
小屋の周りに白い花
ママハハコ
テン場周辺には ママハハコの花が密集して咲いており
白い姿のママハハコがお見送り…
行ってきま~す♪
標識 右の縦走道 権現岳へと進みます
道は一旦五葉松に囲まれます
すぐに開けた斜面を登っていきます
コメツガ ゴヨウマツなどの樹林帯に入っていきます
だけど…
急な道は変わりなく どんどん厳しくなっていくよう
コバノイチヤクソウ オヤマリンドウ セリバシオガマ
お花が目にとまるけど
ゆっくり見る余裕が段々なくなっていきます
ここが八ヶ岳山域であることを思い知らされていきます
それと同時に…
あれほどお天気になった空も
気分を変えたのでしょうか…
灰色のベールを引いて
何やら怪しげな雰囲気に変わり始めます
ハイマツの稜線
周りは何も見えません
のろし場 2530m
見晴らしの良い所のはずですが
濃いガスに包まれ 視界は閉ざされてしまっています
足元に咲く小さな花だけが
しっかりと目に留まり 疲れを癒してくれます
この場は のろし場という名の通り
16世紀後半 ちょうど戦国時代の頃に
高坂弾正が狼煙台を置いた場所とされている場所だそうです
言われればのろしを上げるには良い場所かもしれませんが
そんな歴史の中の事など 何処か風化して
その跡を感じる事は出来ませんでした…
ちなみに 高坂弾正という人は
武田軍の兵糧係の頭領だった石和の豪農・春日大隈の子で
大変な美童だったそう
天正6年、5月7日病没 享年52歳
彼が再興したと伝えられる長野県松代町の明徳寺にお墓はあるそうです
ふと風林火山の大河ドラマを思い出します
そして明徳寺と言えば
硫黄島からの手紙の栗林忠道大将の事も思い出します
変な絡みの思いを胸に
ガスに追われるように先を急ぎます
ホソバヒメシャジン コバノコゴメグサ
少し下り気味に下る道を歩いていると
ガスはどんどん濃さを増し
今までとは違う様相を呈していきます
神秘な雰囲気とでもいいましょうか…
別の世界へ誘われていく感じを受けます
視界は閉ざされても 迷うことはありません
草の間からこっそりと覗くウメバチソウ
石のざれ場の尾根道も 微かな曲線を描きながら
白いガスの向こうに消えていきます
チチの姿も ガスに包まれていきます
そんな 何も見えない稜線で
山肌を飾る花たちが 唯一の癒しとなってくれます♪
ウメバチソウ タカネナデシコ イワオウギ
イブキジャコウソウ
今回一番目を惹いたのは イブキジャコウソウ
いたる所に咲いて 味気ない砂礫の肌に華を添えていました
岩ザレの稜線の向こうに ガスの中から
微かに何か山頂のように見える影が…
それに向かうチチの後ろ姿が 点となって見えるほど
チチから どんどん離されていくよう…
時折 足を止めてこちらを振り返るチチ
距離は保って歩いてくれているよう…
稜線上の岩ザレが岩壁のように立ちはだかります
ガスは不気味に流れ
覆いつくす勢いは止まりません
チチは どんどん登っていきます
それでもマイペースな私は
自身の歩くペースは変えません…
それどころか…
私はというと…足元から目が離せません…
お花たちの井戸端会議の仲間入りをして
どんどん遅くなります
後ろから 白いガスが押し寄せてきている事すら
気にならないほど 花に引きこまれていました…
今日のお空も怪しいものね と、ミネウスユキソウ
ほんと!朝から乾く間もないわ と、イワベンケイ
見て見て 私もずぶ濡れよ と、イワオウギ
うんざりだぜ!と、 ミヤマオトコヨモギ
諦め気分の イワツメグサ
静かに お空の様子を見る ウメバチソウ
逃げ隠れもできないお花たちは
自然の為せるままに任せるほかないのですね…
根強く 逞しく 美しく…
耐え忍ぶその姿に 頭が下がります…と…
はよ~来いよう~
とチチが呼ぶ
そこは危ないから気をつけろよ!
さすがのチチもしびれを切らしたのでしょうか…
声をかけてきます
前を見ると
あら~ 鎖付きの岩の壁!
ここが八ヶ岳山域だったのだと 現実に引き戻されます
気を付けて…とウメバチソウ
別れを告げて…鎖場の岩場を慎重に登っていきます…
もうひと踏ん張りと 西キボシの腹の斜面をヨッコラショ!
東ギボシと権現岳
おぉ~ 権現岳が見えてきました!
左側に東キボシ…さて…どうしましょう
またまた 腹を巻いて権現岳を目指しましょうか…
東キボシ
稜線上には アカネがとんでいます
お盆時期の赤トンボは
三箇日だけ仏様を乗せて里帰りをするそうな…
こんな高い稜線で
自由に飛び回るアカネの数に驚きながら
東キボシの方へと向かいます
チチはどんどん前を行きます
チチは東キボシの腹を巻きながら
どんどん進みます
そんな頃 私はというと…
イワベンケイ ミヤマウイキョウ ミヤママンネングサ
再び 花に捉まります
ふと我に戻って 前を見ると…
チチの姿は遥か向こう…
私の苦手なトラバースの斜面をさっさと通り過ぎ
点となって消えつつあります
ありゃ~!
チチ~ お待ちを~
トラバースの苦手な私…
しっかりした道がついていてもドキドキもの
足場を確認しながら歩きますが
決して斜面は見ないようにします…
と言っても 見えてしまいますが…
慎重にわたる私の姿を見守るチチ…
安全を確認すると さっさと登るチチ
まだまだつづくのでしょうか… この岩の斜面
花のことも一瞬忘れて チチの後を追うように登っていきます
見えていた稜線に近づくと…
稜線上にでて 目の前に建物が見えます
権現小屋
ここもまた 山小屋らしい山小屋
赤壁の青い屋根
殺風景だけどしっかりとしたその存在は十分過ぎます
ここで 暫し休憩を取らせて頂いてから 権現岳へとまいりましょう…
通ってきた稜線
小屋の前の小さな休憩場
ベンチとテーブルが置かれており
お天気さえ良ければ 展望は素晴らしいものでしょう
ベンチをお借りして どっこらしょ♪
腰を下ろして 来た道を振り返ってみますと
やはり、雲が落ち着きなく動いております
西と東のギボシも雲に追われるように隠され
その姿が 部分的にしか見えません
このまま 雨は落ちてこなければよいのですが…
天気予報では 昼からは回復傾向だったはず…
吹き付ける風に乗って蠢くガスが不気味に感じます
小屋の狭い横道を覗くと権現岳が見えます
近いような…
遠いような…
チチと権現岳の話をしていると
先に着いて休まれていた一人の登山者が
5分もかからないよ
本当ですか
本当だよ もうすぐそこだから
嬉しい言葉を聞いて
またまた力が湧いてくる 単純な私…
そんな私の心を覗いてみたのでしょうか
この時…雲がどこかに移動したよう…
西ギボシと東のボシが姿をド~ンと現れ
見送ってくれます♪
これはいい感じかも…♪
先ほど不安感は 吹っ飛びます♪
5分もかからない権現岳を目指して出発します
この時…
意気揚々と歩きだす私に向かって
少し強い風が吹き付けてきました
秋の空と女心…
そんな言葉が
何処からともなく
聞こえてきたような…ないような…
見え隠れする青空が
厚い雲に覆われ始めていた事を
私だけが 気にもしていなかったのかも…
つづく…
まずまずの天気のなか、編笠山から権現岳を歩かれ、眺望も得られ沢山の花々に出逢え、良かった
ですね。
編笠山からの赤岳などの眺望は本当に素晴らしく、
圧倒されますね。
以前、権現岳から青年小屋を経て観音平に戻った
ら大変でした。
今年の夏のお天気は 不安定な日が続き
その中でも青空が拝めたことは 感謝でした♪
この時期 たくさんのお花に出会えるので
山歩きが楽しいですね
逆コースをいかれたのでsね
今考えただけでも ぞっとします
あの登り…あの下り… 本当に大変でしたでしょう!
白馬のお花畑も素敵ですね
これから秋深まりもっとお花が楽しめそう~♪
お山は やはりいいですね♪
コメントをありがとうございます♪