山に癒されて…♪

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自己世界の超ロ~ング日記です
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夢の剱岳 バリルートの登竜門へ 3 剱岳山頂

2018年08月18日 | 山登り 北アルプス
2018年8月11日(土)~8月13日(月) 剱岳 2泊3日テン泊


2日目バリルート8月12日(日)☁/☂小 剱岳



夢の剱岳バリルートの登竜門へ2 Ⅱ峰の懸垂からの続きです


大きなことをやり遂げた後の空虚感

しかし 先はある…最終の目的はまだ遠い…
そう…まだまだ登らなければならない
己に負けないように 奮い立たせようとする私が居ました

懸垂を終えて ただの縦走路を歩く程度に考えていました…

岩稜帯の尾根道であること…覚悟していたにも関わらず
予想以上に酷道であることは 想像していなかったというべきでしょう…





草付きの斜面を登って
再び岩稜帯の尾根に出ます





さらに登っていく…と





巨大岩壁が門の様に立はだかり
ルンゼ状のその間を登って行きます


 凹角状の 岩の間を登る…



岩稜というより ガレ場 ザレ場というべきでしょうか
浮石が多く 落石に注意して登らなければなりません


覚悟していた道はなんともはや… 
ガレとザレの嫌らしさをもって 人をしてきます




チングルマの綿毛(果実)



ガスは一層濃くなり 雨が降ったりやんだり
チングルマの綿毛も 雨に祟られ 濡れた姿が寂しそう…






暫く チングルマの綿毛に癒されながら
急斜面をゆっくりと登っていきます 

しかしここもまた 浮石が多く 
油断すると落石が起こりやすいのには変わりません

足元には 常に細心の注意が必要です


雨が大粒に変わってきます…

とうとう 降ってきましたか…

迷いながらも 風雨による体力消耗を避けるために
雨具を着る事にします しかし…

雨は気まぐれに降ったり止んだり…
微妙な動きで人を翻弄してくれます



 ガレ場は続く



Ⅱ峰から剱岳への登りは 
昔とイメージが違ってきているようです

チチが…ポツリと言います

昔は ゴーロのような…
大きな石や岩がゴロゴロした急坂を
いやっと言うほど歩いた記憶があるが…
こんなに崩れてはいなかった…


風化が始まり 昔と今では 少~しずつ
山の姿も変わってきているのかもしれません

チチの記憶の剱岳と今の剱岳の温度差は
どれほどのものかは私にははかり知れる所ではありませんが

ただ…縦走路と言えども このザレは
落石を起こさない用意注意して歩かなければならず
それが 本当にしんどい…と言う事

また 持った岩が取れたり 置いた岩が浮いていたり
必要以上に体力消耗が激しくなるように感じます

でも…
歩かねば 進まず
止まれば そこまで
引き返せば そこは地獄に変わります


暑さは感じませんが
汗が異常に吹き出し 自身の体が他人のもののよう…



 行く手を阻む岩壁
 巻いて通れば足場の悪いザレ場
 剱岳の頭はまだか…




重い足を前に送り
ガレの石を落とさないように慎重に足を置き
何も考えず何も見ないで ただ歩き続ける感じ

その時頭上から

祠が見えたぞ~

チチの声にハッとして上を見ます 
そして背中を押され 引っ張られるように登れば
そこには 夢にまで見た 剱岳の祠がありました


時は12時10分
予定に近い時間には着くことが出来たようです




剱岳 2999m



剱岳神社(須佐男尊)が祀られています祠の前に立ちます

チチ曰くは 
昔はもう少し祠は小さく 緑色の屋根だった…

リニューアルしたのかもしれません
頂に立った証として祠に手を合わせます
無事登って来られました ありがとうございます

祠は2008年の時にリニューアル計画で建設されたよう
詳しくは こちらのHPをご覧ください





少し休もう!

チチに促され 風を避ける様に岩の間に身を落とし
少し休憩をとる事にします

Ⅱ峰からの登りがこんなにしんどく感じるとは…

源次郎尾根は 技術も必要だが 
何よりも体力勝負なのだと実感します…



天候は曇りと雨… 酷暑ではない…

それでも…水分は普段以上に必要でした
そして これからも…

後は帰るだけ そう思って 立ち上がったのですが…
体力を使い果たしていた私には ここからの距離が
果てしないものに感じる事になろうとは…


甘い私の考えは 打ち砕かれます


入れ替わるように 先行パーティーの方たちが登って来られました

しんどいな!

笑顔で挨拶を交わしますが はやり疲れた顔をされています

私はというと やつれ切った顔をしていますが…


この方と途中会話した内容を思い出します


「今年で63(歳)になるんだ
40歳代の時に同じルートを登ったけど
こんなにしんどくはなかった…」



同じ年代の人の言葉は 身をもって理解できます

源次郎尾根は もっと若い時に登っておけば
もっと楽しめたでしょうに
…と
しかし縁がありませんでしたから…

でも こうして登ってこれたのですから
これは縁あって 恵まれたことに変わりありません
感謝しなければ…です


ここまで 抜きつ抜かれつで来られた 先行パーティーの方と
挨拶を交わして を後にします




つづく









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