2018年8月11日(土)~8月13日(月) 剱岳 2泊3日テン泊
2日目バリルート8月12日(日)☁/☂小 Ⅰ峰・Ⅱ峰
バリルートの登竜門へ1 落石遭遇からの続きです
落石とニアミスで助かった所で
再び気を引き締めて登り始めます
岩場とハイマツ沿いの2ルートに分かれる
露骨に出た岩肌は 戯れており
チチの足が止まった時点で
どちらを選択するのかをドキドキ待ちです
右側のザレた岩場を選択したとしても
私は左側のハイマツ帯を選ぶでしょう
チチは私の力量を考えて 左のハイマツ帯を選択!
後で知ったことですが
右を選択した場合 ザイルを出す事になると考えたそう…
良かったと安堵するも
左のコースも生半可なコースではありません
ハイマツが絡むように根を張り 行く手を阻む感じで
簡単には登らせてくれそうにありません
ハイマツコースを登る
一難去ってまた一難?
そんな岩場が続くけれど
岩自体はスタンスやホールドがあり まだ登りやすい
剣沢方面 登って来たルートを振り返る
高度感さえ怖がらなければ 何とかなりそう…
しかし…私にとっては 高い所は…
高所恐怖症との戦いは続きます
尾根歩きといっても ルーファイは必須!
源次郎尾根のようなバリルートには
標識や標布などありません
人の踏み跡があれば 万々歳…
微かな人の踏み跡であったり
岩の状態を見ながら コースを選択していきます
ベニバナイチゴ
正面の岩場…
ここは正面を登っていくと
途中で踏み跡が左右に分かれます
まずは右の踏み跡を確認
左の方が踏み跡は濃い…
左右の踏み跡を確認します
右の方は岩の陰を過ぎると薄くなり
難易度も高くなる感じです
左の方を偵察に行くと ガリーになったそこには
踏み跡がしっかりとついています
しかし 足元は崩れやすく 落石注意!
不安定な所はお助けビレーを♪
緩やかになってホッ!
振り返って…登って来たザレ場
しっかりとした岩ばかりではありません
ザレ場で 足元の不安定な所があり
何よりも落石が起こりやすい状態です
その上 八ツ峰の方からだったり
下の方からだったり…
ラク~
おぉ~
〇◇×※@*?~~~
などと大きな声が反響して聞こえると
背筋に冷たいものが走ります
…あっ 私は 石を落としていませんよ
ここからは 広い斜面を九十九折に登っていきます
すると 緊張が少し緩み 疲れがドッと出ます
少しここで休憩を取ります
その間に 譲ってくれた先行者のパーティーに追いつかれます
しんどいわ!
お互いに 汗で髪の毛は汗で濡れ…
顔は紅潮し 笑顔を見せても疲れ顔… そして
これが これから先の挨拶の言葉になりました
先行者を見送って…
8名の先行パーティーが過ぎたところで 後に続きます
こうして抜きつ抜かれつで歩きながら
しんどいわ!の挨拶を交わすうちに
次第に親しみを感じる様になります
1峰への登りは長い列
平坦な尾根になった所で
今度は先行パーティーが休憩をとり
我が家が追い越していきます
この時 先行パーティーの人たちが
1峰はもう少し先だけど 雷鳥が…そこに…と
教えて下さいます
おぉ~ ご立派!そのお姿!
少し回り込んでみると
何か…!
きゃぁ~ 雷鳥さんが覗いてるぅ~♪
年甲斐もなくギャル・バージョンの叫び
おチビちゃんは写真に収める事が出来ませんでしたが
親子連れの所を目撃した様です
今までの疲れがこの時だけは どこかに飛んでいました
1峰
何処が1峰のピークなのか…
多分この辺りが…?
標識も何もありませんから そう思う事に
それにしても 長い尾根…
周りは灰白色のベールに包まれ な~んにも見えません
Ⅰ・Ⅱ峰のコルへの下り点はどこ?
ごつごつ岩稜の1峰
あら…ゴゼンタチバナが…
おっ あそこがコル?
Ⅰ・Ⅱ峰のコルへの下り
1峰の端まで来たようです
下に見えるのがⅠ・Ⅱのコルのようです
ガスッているお陰で 高度感が薄れ
恐怖も迫力感も余り感じません
ただ 足元には注意して慎重に下っていきます
Ⅰ・Ⅱ峰のコル
Ⅰ峰からⅡ峰の登りは短い 頑張ろう
励ますように言うと チチは一気に登っていきます
Ⅱ峰はガスの中
一層濃くなるガスは Ⅱ峰を隠します
しかし 岩肌はしっかりとしています
自分の事は自分で確認しながら登っていきます
足元確認! ホールド確認!
灰白色のベールから透けて見える陰…
あれがⅡ峰のピークなのでしょうか…
チチはルートを確認しながら登っていきます
チチの登る姿を追う
漸くⅡ峰が姿を現してきました
あのゴジラの背のような尾根を進めば
Ⅱ峰のメインディッシュ…30mの懸垂が待っています
Ⅱ峰ピーク
Ⅱ峰のピークから 薄っすらと下降点が浮かび上がってきます
それはまるで
ガメラの頭の様にも 船の舳先のようにもみえ
このままどこかに旅立つ感じをうけます…
いえいえ…現実に戻って
あのあたりから 懸垂で下らねばならないのです
さぁ! 懸垂地点まで急ぎましょう
下降点に人が?
Ⅱ峰の下降点には7~8名の1パーティさんがおられ
下降中でした
なんでも 20人以上の渋滞があり
漸く順番が回って来たとか…
この狭い下降点でどれだけの時間待機していたのでしょう
それが捌けて 落ち着いた所に辿り着いた感じです
山では 特に危険な所では知らない人同士でも
仲間意識が生まれるものです
気付いた事や情報はすぐに交換し合います
私的には この瞬間が好きです
一期一会かもしれない
知り合いになるかもしれない
どちらにしても この瞬間だけは
山という共通の話題に一体感が生まれますから♪
動く石
黄色で囲んだ石… 岩というべき大きさですが
この石が動く石です
懸垂の時どうしても 当たる所です
触るとグラグラしているらしい…
いつかは落ちる可能性があるようですが
今は ダメです!
ビレーを取る時も 懸垂をするときも
支点の位置に注意
丁度 順番待ちをしている間に
先の先行パーティーさんも来られました
動く石の事を伝えると 一斉に え~っ!
そりゃそうですよね…
さて 私たちの番がやってきました
降下地点の問題で チチが先に下りる事になります
チチ 降下!
続いて 私…
ザイルは50m1本
ちょっと足りない長さを クライムダウンしなければなりません
残される身としては 覚悟はしておりましたが
不安が一杯で緊張しておりました
しかし、先行パーティーの方と順番が逆になったことで
1人ではなくなり 勇気づけられます
その上 その先行パーティーのリーダーさんが 岳連の指導者!
神は私にお助けを下さったようです
グラつく石を避けてビレーを取らなければならないアクシデントを
先行パーティーのリーダーさんが補助して下さり
私は迷わず懸垂下降をする事が出来ました
これで二度目のお助けとなり救われた私です
ありがとうございます
Ⅱ峰を振り返る
ザイルスケール30mの下降点を見上げます
黄色い囲み部分が ザイル50mでの着地点
そこから5mほどクライムダウンをしてコルに下ります
先行パーティーの1人が降りてきた時点で
お礼を言って 剱岳山頂へと向かいます
ここからは 長い急登が続く…頑張ろう
チチもここから先の思い出は余り良いものがないのでしょうか
しんどい登りが続くと知らせてくれます
私的には この懸垂下降が終わった時点で
やり遂げた気持ちでいました…
それが甘かったと知る事になります
つづく
2日目バリルート8月12日(日)☁/☂小 Ⅰ峰・Ⅱ峰
バリルートの登竜門へ1 落石遭遇からの続きです
落石とニアミスで助かった所で
再び気を引き締めて登り始めます
岩場とハイマツ沿いの2ルートに分かれる
露骨に出た岩肌は 戯れており
チチの足が止まった時点で
どちらを選択するのかをドキドキ待ちです
右側のザレた岩場を選択したとしても
私は左側のハイマツ帯を選ぶでしょう
チチは私の力量を考えて 左のハイマツ帯を選択!
後で知ったことですが
右を選択した場合 ザイルを出す事になると考えたそう…
良かったと安堵するも
左のコースも生半可なコースではありません
ハイマツが絡むように根を張り 行く手を阻む感じで
簡単には登らせてくれそうにありません
ハイマツコースを登る
一難去ってまた一難?
そんな岩場が続くけれど
岩自体はスタンスやホールドがあり まだ登りやすい
剣沢方面 登って来たルートを振り返る
高度感さえ怖がらなければ 何とかなりそう…
しかし…私にとっては 高い所は…
高所恐怖症との戦いは続きます
尾根歩きといっても ルーファイは必須!
源次郎尾根のようなバリルートには
標識や標布などありません
人の踏み跡があれば 万々歳…
微かな人の踏み跡であったり
岩の状態を見ながら コースを選択していきます
ベニバナイチゴ
正面の岩場…
ここは正面を登っていくと
途中で踏み跡が左右に分かれます
まずは右の踏み跡を確認
左の方が踏み跡は濃い…
左右の踏み跡を確認します
右の方は岩の陰を過ぎると薄くなり
難易度も高くなる感じです
左の方を偵察に行くと ガリーになったそこには
踏み跡がしっかりとついています
しかし 足元は崩れやすく 落石注意!
不安定な所はお助けビレーを♪
緩やかになってホッ!
振り返って…登って来たザレ場
しっかりとした岩ばかりではありません
ザレ場で 足元の不安定な所があり
何よりも落石が起こりやすい状態です
その上 八ツ峰の方からだったり
下の方からだったり…
ラク~
おぉ~
〇◇×※@*?~~~
などと大きな声が反響して聞こえると
背筋に冷たいものが走ります
…あっ 私は 石を落としていませんよ
ここからは 広い斜面を九十九折に登っていきます
すると 緊張が少し緩み 疲れがドッと出ます
少しここで休憩を取ります
その間に 譲ってくれた先行者のパーティーに追いつかれます
しんどいわ!
お互いに 汗で髪の毛は汗で濡れ…
顔は紅潮し 笑顔を見せても疲れ顔… そして
これが これから先の挨拶の言葉になりました
先行者を見送って…
8名の先行パーティーが過ぎたところで 後に続きます
こうして抜きつ抜かれつで歩きながら
しんどいわ!の挨拶を交わすうちに
次第に親しみを感じる様になります
1峰への登りは長い列
平坦な尾根になった所で
今度は先行パーティーが休憩をとり
我が家が追い越していきます
この時 先行パーティーの人たちが
1峰はもう少し先だけど 雷鳥が…そこに…と
教えて下さいます
おぉ~ ご立派!そのお姿!
少し回り込んでみると
何か…!
きゃぁ~ 雷鳥さんが覗いてるぅ~♪
年甲斐もなくギャル・バージョンの叫び
おチビちゃんは写真に収める事が出来ませんでしたが
親子連れの所を目撃した様です
今までの疲れがこの時だけは どこかに飛んでいました
1峰
何処が1峰のピークなのか…
多分この辺りが…?
標識も何もありませんから そう思う事に
それにしても 長い尾根…
周りは灰白色のベールに包まれ な~んにも見えません
Ⅰ・Ⅱ峰のコルへの下り点はどこ?
ごつごつ岩稜の1峰
あら…ゴゼンタチバナが…
おっ あそこがコル?
Ⅰ・Ⅱ峰のコルへの下り
1峰の端まで来たようです
下に見えるのがⅠ・Ⅱのコルのようです
ガスッているお陰で 高度感が薄れ
恐怖も迫力感も余り感じません
ただ 足元には注意して慎重に下っていきます
Ⅰ・Ⅱ峰のコル
Ⅰ峰からⅡ峰の登りは短い 頑張ろう
励ますように言うと チチは一気に登っていきます
Ⅱ峰はガスの中
一層濃くなるガスは Ⅱ峰を隠します
しかし 岩肌はしっかりとしています
自分の事は自分で確認しながら登っていきます
足元確認! ホールド確認!
灰白色のベールから透けて見える陰…
あれがⅡ峰のピークなのでしょうか…
チチはルートを確認しながら登っていきます
チチの登る姿を追う
漸くⅡ峰が姿を現してきました
あのゴジラの背のような尾根を進めば
Ⅱ峰のメインディッシュ…30mの懸垂が待っています
Ⅱ峰ピーク
Ⅱ峰のピークから 薄っすらと下降点が浮かび上がってきます
それはまるで
ガメラの頭の様にも 船の舳先のようにもみえ
このままどこかに旅立つ感じをうけます…
いえいえ…現実に戻って
あのあたりから 懸垂で下らねばならないのです
さぁ! 懸垂地点まで急ぎましょう
下降点に人が?
Ⅱ峰の下降点には7~8名の1パーティさんがおられ
下降中でした
なんでも 20人以上の渋滞があり
漸く順番が回って来たとか…
この狭い下降点でどれだけの時間待機していたのでしょう
それが捌けて 落ち着いた所に辿り着いた感じです
山では 特に危険な所では知らない人同士でも
仲間意識が生まれるものです
気付いた事や情報はすぐに交換し合います
私的には この瞬間が好きです
一期一会かもしれない
知り合いになるかもしれない
どちらにしても この瞬間だけは
山という共通の話題に一体感が生まれますから♪
動く石
黄色で囲んだ石… 岩というべき大きさですが
この石が動く石です
懸垂の時どうしても 当たる所です
触るとグラグラしているらしい…
いつかは落ちる可能性があるようですが
今は ダメです!
ビレーを取る時も 懸垂をするときも
支点の位置に注意
丁度 順番待ちをしている間に
先の先行パーティーさんも来られました
動く石の事を伝えると 一斉に え~っ!
そりゃそうですよね…
さて 私たちの番がやってきました
降下地点の問題で チチが先に下りる事になります
チチ 降下!
続いて 私…
ザイルは50m1本
ちょっと足りない長さを クライムダウンしなければなりません
残される身としては 覚悟はしておりましたが
不安が一杯で緊張しておりました
しかし、先行パーティーの方と順番が逆になったことで
1人ではなくなり 勇気づけられます
その上 その先行パーティーのリーダーさんが 岳連の指導者!
神は私にお助けを下さったようです
グラつく石を避けてビレーを取らなければならないアクシデントを
先行パーティーのリーダーさんが補助して下さり
私は迷わず懸垂下降をする事が出来ました
これで二度目のお助けとなり救われた私です
ありがとうございます
Ⅱ峰を振り返る
ザイルスケール30mの下降点を見上げます
黄色い囲み部分が ザイル50mでの着地点
そこから5mほどクライムダウンをしてコルに下ります
先行パーティーの1人が降りてきた時点で
お礼を言って 剱岳山頂へと向かいます
ここからは 長い急登が続く…頑張ろう
チチもここから先の思い出は余り良いものがないのでしょうか
しんどい登りが続くと知らせてくれます
私的には この懸垂下降が終わった時点で
やり遂げた気持ちでいました…
それが甘かったと知る事になります
つづく
こんな記事は初めて見ました。ハラハラドキドキ
続きが楽しみです。
憧れていたお山でして やっと念願かなって登れました
実は 写真は 休む口実で撮るので
意外に沢山撮れました(笑)
自身の登った軌跡を
しっかり残したいという思いのブログですが
どうしても こんなダラダラと長いブログになってしまいます
そんな拙ブログにご訪問下さったことに
感謝いたします
コメントも残してくださってありがとうございます