ふと…アルバムの向こうで…

日が沈み
月がおぼろげに空を支配する
静かな闇夜が広がる




とある夜の空



日が登り
空に明るさが戻る時
様々な　表情を見せてくれる




とある夜明けの空




無限に繰り返され　時は止まらず
歳を重ねる自身の身体も　また
老いと共に　気づくものがある




ふと…



昔を懐かしむ心が湧いてくる…




アルバムを開いてみると
その足跡に懐かしさが沸々と戻り
年月の流れを感じます








まだ　子供たちが傍にいた頃…







まだ　わんこ達と行動を共にしていた頃…



何処に行くにも
子どもとワンコがついてきて
カルガモ親子と言われていた頃…








まだ　西大台ヶ原に　規制がかかる前の頃…








苔むした幻想的な西大台ヶ原を…







家族全員で歩いた事…



　渡渉する子供たち　　橋を渡る長男とワンコ

チチと背が変わらなくなった長男　




その二人の背を　微笑ましく見つめる私…








ガスの中の西大台ヶ原を歩く親子連れ＋ワンコ








本当に何処行くのも　家族全員




　私も居たわよ！　　僕もいるよ！　　僕もだよ！♪



うふふ♪　そうだったわね♪









お山の上から眺める景色も
次第に変わるように…








一人また　一人と子供たちは巣立っていき…
行動を共にしてくれるのは　ワンコだけになりました…

賑やかだった家の中が　静かになって行きます…








まぁ～仕方ないね
それもまた　人生…







それからも　子供たちの代わりの様に
ワンコ達が　変わらずお供してくれます




　何処行く時も…
　傍にいてくれます




だけど…




一匹…また一匹…
歳というものには勝てず
虹の橋を渡って　行ってしまいます…



残ったワンコももう　歳を重ね
山歩きも難しい…

それでも　家でのんびりと過ごし
まだ傍にいてくれています


…
…


家の中はさびしくなっても
家族が消えて無くなったわけでは無く
休みの時には　帰って来てくれます


まだ　身体が動ける事は　幸せな事…


山があり　受け入れてくれるところがある限り
チチと共に歩んで行けそう




残りの人生が始まっています











今年もまた　雪の降る季節が来ました

時は…繰り返し止まる事はありません







今年も…来年も…
チチと二人で　どのお山に登りましょう…