山に癒されて…♪

ご訪問有難うございます 
自己世界の超ロ~ング日記です
気の長~い方 辛抱強~い方
笑って読んで頂けると嬉しいです

初詣 比叡山延暦寺東塔

2017年01月07日 | 山登り 近畿
2017年1月3日 比叡山延暦寺東塔



漸く、お正月気分で 初詣に出かける事になり
比較的ゆっくりとした時間で家を出ました


三が日の三日目という事もあり
いつもは満杯に溢れる駐車場は 
まだ余裕がある感じです


取りあえず 車を停めて
延暦寺の方へと向かう事にします


今回は坂本からの東坂ルートを歩くことにします




 閑散とした道路…
 延暦寺表参道(東坂)登山口    東坂入口の石段




東坂は…
近江側からの主要道で 比叡山延暦寺東塔に登る道でもあり 
比叡山の表参道として 親しまれていたようです

本坂・東塔坂の異名でも知られており
現在では 本坂と呼ばれている事が多い様です







本坂…東坂…
時が刻んだ歴史の重なる坂を 
ゆっくりと歩いて参りましょう



季節外れの忘れ形見



途中のサザンカの垣根に
何と 去りし季節の忘れ形見を発見します…

今年も来る夏には 賑わう事になるのでしょう…


b  大宮渓道



長い階段を登って行くと 上部の駐車場に出ます 
ここが 大宮渓道の分岐になります 

右方向大宮渓道ですが
崖崩れのため ゲートで通行止めになっております


素直に左側を進んで行きます
進んで行くと階段が正面に見えてきます


ここが  赤坂とも呼ばれる垢坂です





垢坂



垢坂はかつての浄刹結界跡地でもあったそうです、
ここから先は女性の通行が禁止されていたそうですが
今は自由に通っております

垢坂の石段の北側には
江戸時代前期の墓地・石仏が林立しております

そして、南善坊が創建されており
その横を登って行く事になります


垢坂は 52段の石段となっております
人が悟りを開くまでの段数が52段階だとか…


それでは…

左側には 垢坂の南側を迂回する道がありますが
まずは…垢坂を登って行く事にしましょう

 


 よく滑る石畳  鹿除けの入口



やはりではありません…

見た目と違って 歩きにくい…

特に登山靴では…濡れた石畳が 良くります
普段の山歩きより 緊張する52段 です…


そして…終盤の柵をとおりゃんせ




栗坂



鹿避けの策を通り抜けて
参道の山道に入って行きます


ここで メモ…

垢坂を過ぎると、椴木館という1間四方の休息所があったそうです
東坂にはこのような休息所が五ヶ所あり、「和労堂」もしくは「宿〈館〉(やどり)」と称していたそうです
和労堂は読んで字の如く、労を和ぐ堂であり、参詣者の疲労を和らげていたそうです

さらに登っていく 山道は栗坂と呼ばれています
栗坂は別名を垢離坂というように
垢坂の52段の石段で穢れを払い、その垢を脱す
…という事から付けられた名称と考えられるそうです






 荒れた参道 

東坂支道の花摘堂への分岐




花摘堂は最澄の母を祭る場所ともいい
また円珍が母を祀って勧請したともいわれるそうです

今回は素通りして
真直ぐ登って行きます



 広い山道  所々荒れた参道



表参道とは思えないほど
大きな溝ができ 石がごろつくなど
荒れた参道となっている所です

これも修行のひとつという事でしょうか…




 五智院跡に建つ聖尊院堂(亀堂)

船橋坂




ひっそりと建つ聖尊院堂(亀堂)
石段の上で ひっそりと佇んでいます

樹林に囲まれた薄暗いイメージがあるのですが
旧薬寿院跡に再建された聖尊院堂(亀堂)は 
信長の比叡山焼討ち後、
再興に努めた薬樹院全宗の行状を記した記念碑 だそうです

付近に銅碑があり、
比叡山の復興に尽力した全宗の功績を讃えているものです


その聖尊院堂からは コンクリート舗装の道となり
背高のっぽの植林の間を登っていきます




-メモ-
比叡山のふもと坂本の町に、ひっそりとたたずむ薬樹院には
秀吉が山門再興を認める判物を送ったといわれる全宗が
居住していたそうです

その薬樹院の庭園には太閤桜ともいわれる 桜の木があり
直接庭園には入れませんが
道路から眺める事ができます


比叡山の復興運動に、施薬院の再興運動






比叡山 延暦寺会館



東坂を登りきると、延暦寺会館が見えます
その前を通り過ぎ 更に 我が道を行く事にします




東坂 我が道を行く


 一隅会館前の広場

工事中の東塔の根本中堂




今までの静けさが嘘のように
参拝客でにぎわい
広場の中央のたき火で暖を取る人もおられます


一隅会館の真向かいにある下り坂の先に 
東塔の根本中堂があります

根本中堂は最大の仏堂であり、
延暦寺の総本堂とされておりますが
今回は工事中で その外観を見る事はできません

中に入って参拝する事は出来るようですが
外からそっと覗く程度で済ませる事にしました…



根本中堂の本尊は薬師如来です



延暦寺を開いた伝教大師最澄が延暦7年(788)に創建した一乗止観院が元であり、
その後何回も災害に遭いましたが、復興の度に規模も大きくなりました
ご本尊の前には、千二百年間灯り続けている「不滅の法灯」も安置されています。
建物は国宝に指定されています
(延暦寺HPより抜粋)




 大講堂前の道 

大講堂




昭和39年(1964)に山麓坂本の讃仏堂を移築したものです

本尊は大日如来です

その左右には
比叡山で修行した各宗派の宗祖の木像が祀られています。


比較的賑やかな大講堂の前も通り過ぎ
その先の阿弥陀堂へと進んでいきます



 阿弥陀堂の正面階段

阿弥陀堂




昭和12年(1937)に建立された、檀信徒の先祖回向の道場です

本尊は丈六の阿弥陀如来です


ここはいつも静かで
参拝客も 大講堂に比べるとはるかに少ないようです

その静けさもあってでしょうか
御堂の前にある水琴窟の美しい響きは
心に響くものがあります


阿弥陀堂の左手に並ぶのは東塔です



法華総持院東塔



昭和55年に阿弥陀堂の横に再興されました。
伝教大師最澄は日本全国に6か所の宝塔を建て、
日本を護る計画をされましたが、
その中心の役割をするのがこの東塔になります。

本尊は大日如来をはじめとする五智如来が祀られており、
塔の上層部には仏舎利と法華経が安置されています。
(延暦寺HPより)



紅い東塔と阿弥陀堂の間を通り
回廊の下をくぐり裏手に回ります





  裏手の取りつき  法華塔の前




裏から灌頂堂の方向に 階段あり
その階段を上っていきます

すると大きな碑が並んであり ここが法華塔のようです

その法華塔の前を通り過ぎ
正面に見える階段をまた登ります

また広場に出ると
そこから比叡山の取りつきが
左わきから延びています



 比叡山取り付き  階段 
 
森の番人 長老




取り付きの階段を上っていきますが
この辺りは ミズタビラコの群生地で 階段を登りながら
小さな紫の花を楽しんだことを思い出します


さて…ここから本格的な山道となり
大きくジグザグに登っていきます

大きな木々に囲まれ
展望は望めませんが 静かな佇まいに
心癒されながら歩きます








木の根の張った登山道も
いつしか参道の道のように 緩やかな広い道になります

すると…前方に建物らしきものが見えてきます



   朝日放送と関西テレビ 比叡山中継基地

朝日放送と関西テレビの中継アンテナ




アンテナの前方に 貯水槽のコンクリート壁が見え
それを回り込んだ奥に 
こんもりした森が見えます

そのこんもりとした森こそ 比叡山山頂です



 こんもりした森の入り口 

比叡山 848m




展望も何もない山頂ですが
何やら森の聖者たちが 輪を作って何や語らい 
政の話でもしていそうな雰囲気です


ゆっくりとしたい所ですが
出だしも遅く 時間もすぎており 早々に引き返す事にします



 法華塔

法華総持院東塔 潅頂堂を裏から見る




来た道を再び下って
東塔まで一気に下っていきます



 東塔への階段入口  回廊の下


少し賑やかになっている 阿弥陀堂を
足早に通り過ぎて 大講堂まで下っていきます



世界平和の鐘 鐘楼


相変わらずにぎやかな大講堂にある 鐘堂には
まだ鐘突きを楽しむ参拝者がおられます

ゴ~ンと響く鐘の音…
今年は除夜の鐘も聞けなかったので
今、 新年清めの鐘の音を聞きながら 
帰り道を急ぎます



 山道に入れば 静かなもの…  悪路もなんのその!さぁ~帰りましょう♪ 




垢坂の南側を迂回する道へと下っていく事にします
垢坂の石段の滑りを考えると
こちらの方が 安心して歩けそうです…


悟りを開けない私です…





琵琶湖


迂回道からは 琵琶湖の景色が望めました
碧い空と白い雲
湖と空が繋がって 青さが日時は目立ちます



 帰ってきました♪




甘味処で お茶タイム
やはり、下ってくると 甘いものが欲しくなります♪

食いしん坊の私は いつもの甘味処で御所望♪


これ堪らなく 美味しい~


至福の時でございます♪


 無料駐車場



何やカンやとありながらも
良き年末年始を迎えられて 
今年も頑張らねばと思う年の始まりでした


相変わらず 長文になる自己世界のブログですが
今年もよろしくお願い致します♪







最後までお付き合い下さって
ありがとうございます♪





最新の画像もっと見る

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは (山帽子)
2017-01-07 18:42:04
>漸く、お正月気分で 初詣に出かける事になり~
何でも早合点の自分はごくごく普通の初詣だと記事読み始めたら、これは御宅様の初詣スタイルなんですね!

人間も山も奥深い!

延暦寺・・我々が見聞きするあの延暦寺のことなんでしょうか、またまたとぼけた自分がここにですが・・
琵琶湖が見渡せるってありますからきっとそうなのですよね。

最近は自分もこの 甘味処に立ち寄る機会が多くなりました、つい数年ぐらい前までどちらかと言うと 多少辛いほうがお気に入りでもありましたが・・・

そう言う目でいると登山口周辺には00円ぜんざいなるものも結構あるのですよね
今まで目に入らなかっただけですが。
そんなこんなで今年も楽しい記事待っております。


返信する
山帽子様 (nanekobi5963)
2017-01-08 02:00:34
こんばんわ♪

本当は着物を着て きちんとお参りをしたいところですが
我が家では こんなスタイルになってしまっています(笑)

延暦寺は 山帽子様が御想像されているお寺です♪

毎年延暦寺に初詣に出かけますが
毎年 雪が少なくなっています
本当なら 雪景色の延暦寺が見られる所なのですが…

山帽子様と もし お山でお会いする事がありましたら
甘味処で御供させて頂けそうですね
よい情報を知りました~♪

こんな拙いブログ記事を待って下さるなんて
嬉しいお言葉
単純な私 心から喜んでしまいます♪

いつも、温かなそして 楽しいコメントをありがとうございます♪

今年もどうぞよろしくお願い致します♪
返信する
Unknown (hanasakuoka)
2017-01-08 23:12:28
比叡山延暦寺とは、あの有名な延暦寺さんなのですね。
歴史教科で学習した、織田信長さんの。

此処も、大きなお山なんですね。
となれば、山やさんは着飾るのではなく、
山スタイルは当然のことですね。(*´∇`*)

私も、1/3に高尾山薬王院に参拝する予定で、
陣馬山→高尾山コースで参るという全くの山登山でございました。

結果的には、参拝者が多すぎて、
並んで待っているのがおっくうになって
お参りせずに下山してしまいましたが。

結局お参りはほかの所で済ませました(^^;)

今年も、どうぞよろしくおねがいします!
返信する
今年もよろしくお願いいたしますm(__)m (雀(から))
2017-01-09 17:58:51
比叡山は一度だけ、高校の修学旅行で行っただけですが、バスで根本中堂に横付けだったかと思うので、途中の山がこんなに深いとは思いませんでした(*_*) 今生は無理ですが、生まれ変われたら下から歩いてみたいです!
素晴らしいレポートを有難うございます(^^)/
返信する
おめでとうございます (hide-san)
2017-01-10 11:55:07
おめでとうございます。

比叡山にも行きましたが、観光バスで行きましたので、
途中の参道は全く知らずに根本中道まで行きました。

歩くのが一番ですね。

今年も山登りブログ、楽しみにしております。

よろしくお願いします。
返信する
hanasakuoka様 (nanekobi5963)
2017-01-10 12:53:05
こんにちわ♪
レスが遅くなってスミマセン(汗)

ハイ♪ その通りです
比叡山延暦寺は 織田信長による悲惨な歴史が残るお寺です
今では観光地でもあり 参拝者で賑わう平和なお寺ですが…

hanaskuoka様もですか?
私もついつい 山歩きになってしまいます
人混みがどうも苦手で…避けているのかもです(笑)

こちらこそよろしくお願い致します♪

コメントをありがとうございます♪
返信する
hide-san様 (nanekobi5963)
2017-01-10 13:01:26
おはようございます♪
レスが遅くなって申し訳ございません

歩いて登ると ちょっと修行をした気持ちになって
少しは不浄な心が改められるかしら…なんて考えてみたりしますが
余り 期待はできない私です(笑)

今年1年平穏無事に過ごせるといいですね

どうぞ 今年もよろしくお願い致します


コメントをありがとうございます♪

返信する
(雀(から)様 (nanekobi5963)
2017-01-11 07:29:09
おはようございます

なんと私のおっちょこちょいが
大変な失礼をしてしまいました
コメントを頂いていたのに
レスを忘れてしまっており
本当に申し訳ございません…(超汗!)

いつもこの拙いブログにご訪問頂いており
なんと感謝したらよいやら…なのに…
ごめんなさい
修学旅行で来られたのですか・・・?
歴史上でも有名な所ですし
織田信長や秀吉公などの関連性も含めて
奥深いお寺ですから 修学旅行には訪れる事になるのでしょうね

こちらこそ
こんな天然なおっちょこちょいのブログですが
宜しくお願い致します

コメントをありがとうございます♪
返信する

コメントを投稿