ようこそ!奈良大学国文学科へ!!

奈良大学文学部国文学科の日々の出来事を綴っています。
特色ある授業の様子や、学生や教員の活動ををご覧ください。

木田研究室へようこそ⑤

2009-07-06 21:57:01 | 木田研究室
ちなみに先生の研究室には、なにげなく写真のような本も置かれています。

これらはみんな昭和期に出版を禁止されたり弾圧を受けた本なのだそうです。
いわゆる「発禁本」ってやつですね。

木田先生曰く、これらの本からは昭和期の社会や法制、言論といったさまざまな問題が浮かび上がってくるんだそうです。

実は文学を考えることは、いろいろな問題を考えるところにつながっていくんですね。


木田研究室へようこそ④

2009-07-06 21:45:00 | 木田研究室
ついでに木田先生のかかわった本で、最近出版された本をもう一つ。

実はコレ、大学で小説を研究するための教科書として作ったものだそう。
それにしてはなんだかポップでキモかわいい表紙です(笑)

そのためか、残念(?)ながら教科書としてより一般の人が読書用として買うことが多いそうです。

ちなみにこの本は近代日本の小説を集めたアンソロジーだそうです。
ただ内容がちょっと変っていて、何かに打ち込みすぎて世間からズレてしまった人々を主人公にした小説をばかりが集められているそう。

表紙といい内容といい、一度は手にとって見たい気がします。

木田研究室へようこそ③

2009-07-06 21:34:01 | 木田研究室
コレは木田先生も執筆している武田泰淳の研究書『上海1944-1945 武田泰淳「上海の蛍」注釈』です。

武田泰淳の小説『上海の蛍』の内容を通じて、戦時下の上海で日本人が行ったさまざまな文化活動を解説・研究した本です。

小説の研究は歴史や文化の研究にもつながるんですね。

木田研究室へようこそ②

2009-07-06 21:14:38 | 木田研究室
本棚には、先生の専門である小説家・武田泰淳の初版本がずらり!

武田泰淳は昭和期を代表する小説家であり中国文学研究者。
戦争を挟んだ複雑な時代の中、常に日本と中国の関係を見つめ続けた作家でもありました。

その研究の関係で、木田先生は毎年のように中国に調査に行くそうです。

国文学って日本だけで収まる学問じゃないんですね。
奥が深い☆