ようこそ!奈良大学国文学科へ!!

奈良大学文学部国文学科の日々の出来事を綴っています。
特色ある授業の様子や、学生や教員の活動ををご覧ください。

実地見学・踏査 in 明日香

2009-12-23 20:21:53 | 授業をのぞいてみた
12月13日(日曜日)、奈良大学国文学科名物の「実地見学・踏査」が行われました。

この授業は、古典や近・現代文学にあらわれる故地を実際に訪ねたり、伝統芸能にふれるなどの体験を通じて、文学や芸術・芸能に関する観賞眼を養い、感性を研くことを目的として創設されたものです。

今回の目的地は、明日香村一帯。

上野先生の引率・解説のもと、約30名の参加者がそれぞれの万葉の世界を描いていました。

これぞ「奈良で学ぶ贅沢」です。



【写真左上】
まずは雷丘からスタート。
遺跡の位置関係をしっかり確認すべく、大和三山と明日香・藤原の位置を地図で把握する参加者たち。

【写真右上】
伝飛鳥板蓋宮での1コマ。
遺構を前に、古代に思いをはせる一同。

【写真左下】
明日香といえばココ!石舞台古墳です。
石舞台古墳と島庄遺跡との位置関係からは、さて何が考えられるでしょうか。

【写真右下】
酒船石にて。
斉明天皇の話を熱弁する上野先生。


学外研修in山の辺の道

2009-12-19 16:02:56 | 光石研究室
12月13日(日)
3年生のゼミの学外研修で、山の辺の道を歩きました。
総勢14人。

JR三輪駅出発~山の辺の道~長谷寺というコース。

天気はくもり。しかし、歩くにはちょうどいい天候でした。

途中、ごはん休憩をとり、長谷寺へと黙々と歩く歩く歩く。

長谷寺の一歩手前、与喜神社でのこと。
まっすくに続く階段を見て、青春映画さながら、みんなでダッシュ!
ようやく頂上だと思ったら、倍以上の階段がまだあり、
さすがに、ギブアップ。しかし、さすが体育会系のMさん、Kさん。
ブーツで猛ダッシュ。お見事でした。

与喜神社の階段のあとだったので、長谷寺の回廊階段は楽々のぼることができました。
(文責・光)

留学生座談会in奈良

2009-12-19 15:54:43 | 学生生活
11月29日(日)
なら・シルクロード博記念国際交流財団の主催で、「なら・国際フェスティバル」が奈良県文化会館で開かれました。

そのイベントのひとつが「留学生座談会」。
「留学生から見た奈良・日本」というテーマで奈良県内に留学中の学生さんの座談会です。

この座談会に、国文学科に留学生として在籍中のキム・ミンギュさんが出席しました。

自己紹介や、奈良・日本のこと、しゃべる内容を事前に用意し、観客にうけるネタまで考えて、本番に臨みました。

本人いわく、うまくしゃべれたとのこと。

国際交流に一役かったキムさんに拍手。

(文責・光)

永井先生が小林一茶の新資料を発見されました!

2009-12-10 19:01:10 | 永井研究室
このたび、国文学科・永井一彰先生が小林一茶に関する新資料を発見されました。

今回発見された資料は、「発句合(ほっくあわせ)」(=俳句会)の案内チラシを刷った版木です。

普通こうした広告文を刷った版木は処分されることが多く、現存すること自体がきわめてまれなようです。

しかもこの版木からは、小林一茶ら当時の有名な宗匠(=俳句の師匠)が発句会の選者を務めていたことや、またそれによって彼らに多くの収入があったことがうかがえます。

永井先生は今回の発見の資料について「小林一茶を、文学だけではなく、それを支える生活の面から考える上で貴重な資料だ」と語っておられました。

なおこの発見がいかに重要かは、12月9日の新聞各紙やNHKニュースなどで報じられたことが示しています。
反響の大きさは以下の新聞記事なども併せてご覧ください。
ちなみに「毎日新聞」「読売新聞」両紙は全国版の第1面で紹介されていました!

【朝日新聞】http://www.asahi.com/national/update/1209/OSK200912090003.html

【産経新聞】http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/091208/acd0912081804005-n1.htm

【毎日新聞】http://mainichi.jp/kansai/news/20091209ddn012040034000c.html

またさらに詳しく知りたい方は、検索サイトで「一茶・版木」などのキーワードを入力してみてください。
関係記事がずらり!


※画像は12月8日に国文学科共同研究室で行われた記者会見の様子です。
いつもは静かな国文学科共同研究室も、この日ばかりは多数の取材陣が出入りして活気にあふれていました。



【記者会見こぼればなし】

報道後、永井先生のもとに30年以上前に親交のあった人から電話が入ったそうです。
受話器を取ったとたん聞こえた言葉は

「新聞見ました。永井君、生きてたんだね!ずいぶん太ったね!」

だったそうです。

……版木ノコトハ聞カナイノ???(笑)

装丁という仕事(出版情報論特別講義)

2009-12-07 12:06:18 | 授業をのぞいてみた
12月4日(金)、出版情報論(藤本先生)の特別講義として、
装丁家の林佳恵先生による、「装丁という仕事」のご講演が行われました。

藤本先生のご著書『幸田文「わたし」であることへ』の装丁をされたご縁でのご講演となりました。

出版会社を経て、現在は和装を中心としたライフスタイリストとしてご活躍の林先生は、当日もアルファベット模様の帯をしめられた着物姿が印象的でした。

ご講演は、装丁家になるきっかけ、装丁の仕事などについて、実際に先生がデザインされた本の帯やカバー、表紙のデザインを見せてくださりながら、進められました。

私がとても興味深かったのは「本の装丁と、着物はよく似ている」というお言葉でした。帯、はなぎれ、袖など、着物の用語が、本の装丁にも使われるということ。
装丁は本に着物を着せるようなもの。納得しました。

先生のお話を聞いて、本を読む楽しみが、またひとつ加わりました。これからは、帯を見て、カバーを見て、さらにカバーをとってみるーーデザインした方の気持ちを想像しながら、本を読んでみたいと思います。
(文責:光)

四里の道は長かった(2)

2009-12-03 17:17:02 | 光石研究室
奈良の自然を堪能しながら歩きました。
今回は、二つの出会いがありました。

ひとつは、いろいろな鳥を見ることができたこと。
カモ、サギ、ウ、アヒル・・・。鳥を見つけるたびに、足を止めてしばし雑談。
(写真は平城旧跡近く御前池にいたアヒルです)

もうひとつの出会いは、当日奈良のウォークラリーで、私たちの集団と逆方向に同じルートを歩いている人々と出会えました。
航空自衛隊側で、お昼ご飯を食べていたとき、飴を下さった東京・千葉からいらしたご婦人がた、ありがとうございます。
法蓮町あたりで出会った、大阪からこられたウォーキング大好きの男性。お話、おもしろかったです。

10時出発で、14時半には近鉄奈良駅に到着しました。
四里=15.7キロ、みんなでおしゃべりしながら歩くと、あっという間でした。
(文責:光)

四里の道は長かった(1)

2009-12-03 17:02:06 | 光石研究室
11月29日、国文学講読の学外実習を行いました。
後期は田山花袋『田舎教師』をコツコツと読んでいます。
『田舎教師』は、「四里の道は長かった。」という一文で始まります。
主人公の清三が新たな職場である弥勒小学校(埼玉県)まで歩いているところです。
実際の道のりも長いのでしょうが、これからの清三の人生の道のりを指し示している冒頭部分です。

学外実習でどこかに出かけようと思っていたのですが、とある学生さんが、「四里ってどれくらいだろう?歩いたら」という一言をきっかけに、実際に歩いてみることにしました。
ただ歩くのはツライので、出発まえに各自「四里」地点を地図上で予測し、一番近い人に「豪華景品」を出すことにしました。

当日、降水確率60%の予報でしたが、みんなの行いがいいのか、よい天気になりました。

ルート:奈良大学~津風呂~垂仁天皇皇后陵~佐紀神社~平城旧跡~コナベ池~ウワナベ池~東大寺

写真は、出発してまもなく。まだまだ元気があります。