ようこそ!奈良大学国文学科へ!!

奈良大学文学部国文学科の日々の出来事を綴っています。
特色ある授業の様子や、学生や教員の活動ををご覧ください。

朗読劇「額田王と吉野」上演のおしらせ

2013-05-28 18:01:34 | 上野研究室
奈良県吉野町のさくら保全プロジェクトが実施するイベントで、上野先生原作の朗読劇「額田王と吉野 古に恋ふる鳥」が上演されます。

主演はあの松坂慶子さんです。

すでにこのブログでもお伝えしているように、松坂さんは万葉集を学ぶため、定期的に上野先生の講義に参加されています。
上野先生によれば、この戯曲は松坂さんに直接取材され、彼女の女優人生と飛鳥時代の額田王を重ね合わせて創作したとのことです。

また舞台を彩る華やかな衣装は、山口千代子先生が担当されています。
山口先生も、奈良大国文学科の名物授業「天平衣装を着る」で毎年ご指導いただいています。(これもブログの過去記事をご覧ください)

原作・主演・衣装とも、奈良大学国文学科ととても縁の深い舞台です。

そしてもちろん、われらが上野先生の講演もあります。

そんなに盛りだくさんなのに、なんと入場無料です。
ただし定員1000名ですので、お早目にご応募ください。


日時:平成25年7月27日(土) 
   開場12:30 開演13:00 終演16:00

場所:よみうりホール(東京都千代田区有楽町1-11-1 読売会館7階)


【お問い合わせ】
 吉野町文化観光交流課
 TEL 0746-32-3081
 〒639-3192 奈良県吉野郡吉野町大字上市80-1


上野誠教授の著書が角川財団学芸賞を受賞しました!

2009-10-09 12:43:47 | 上野研究室
国文学科・上野誠教授の著書『魂の古代学―問いつづける折口信夫―』(新潮社刊2008年8月25日発行)が、第7回・角川財団学芸賞(主催・財団法人角川文化振興財団)を受賞しました。

角川財団学芸賞は、1.高レベルの研究水準にありながら、一般読書人にも読まれうる研究著作 2.卓抜な研究蓄積から生まれた、啓蒙的ないし評論的な著作 3.専門研究・研究書からの敷衍・応用として、一般性のあるテーマで、独創的に構築された著作-評伝・都市や物事の個別史などを対象とした著書に与えられる、権威ある賞です。


受賞作の概要を以下に紹介しておきますので、御関心のおありの方はぜひお読み下さい。


歌人・釈迢空(1887‐1953)にして、国文学・民俗学・芸能史学に多大の業績を残した折口信夫の思想の核心を問いかける評論。
マレビト、霊魂、万葉びと、神と天皇、芸能と祭祀――国文学と民俗学の異端の先導者、いまなお解けぬ問いをなげかけ、迷宮的で限りなく魅力的な「折口学」。実感を重んじ大胆に仮想し、研究し創作した折口の手法は毀誉褒貶を巻き起こした。日本文化の魂を求めた巨人の生涯を遡行しつつ、謎めく論の意味を読み解いてゆく新しい折口信夫論。