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奈良近代文学散歩9

2009-06-11 21:59:57 | 授業をのぞいてみた
猿沢池近辺には文学関係の史跡がたくさんあります。
池そのものも芥川龍之介の小説「竜」(1919年5月『中央公論』)の舞台になっています。

そのほとりに建つ会津八一(秋艸道人)の歌碑です。
彼は奈良を愛し、生涯に何度も奈良を訪れた歌人でした。



「わぎもこが きぬかけやなぎ みまくほり 
         いけをめぐりぬ かささしながら」

〔歌意=天皇の愛を失った采女(うねめ)が入水の前に衣を掛けたという、その衣掛柳を見たいと思って猿沢の池をめぐり歩いた。おりからの雨に傘をさしながら。〕


今回の文学散歩は雨に降られっぱなしでした。
でもそのおかげで、八一と同じ風情が感得できたかも。

そしてもちろんこの池のほとりには、歌の示すように「衣掛け柳」が植えられています。

 

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