梅雨空散歩道。

いつも話しかけてくる
やさしいおばあちゅん

今日は頼みたいことがあると
やっときた



「あのNTTの塔の土地を
貸しているんだけど...」

「草刈をしなきゃいけないんで
鍵を開けて欲しい。」

「いいですよ。」
ちょっとだけ遠いけど

いい運動になるので
ロッキーと行ってあげることにした



鍵はすぐに開いたけど
閉め方が分かったかな..

ちょっと気になる
帰り道でした

「さびしいのかな?」

サッカーが始まると
ロッキーがやってきた

集中しているときにかぎって
必ずやってくる



うつぶせになって
見ているテレビの前に

顔を突き出して
「もう 気が散るな・・」



手をなめたり
あくびをしたり..

「ねぇ、ロッキー 頼むから
向こうへ行って..」

そんな時代がありました。Ⅱ

同じく、食堂で
アルバイトをしていた時の話

店長が「今夜デイトなのに
ヒゲを剃ってくるのを忘れた。」と困っていたので

「僕が剃りましょうか?」と
できもしないのに言ってしまった

剃り始めて気づいたが
店長は僕よりかなりヒゲが濃い..

シェービングクリームもつけないで
貝印のかみそりでガリガリ..

「あっ、イテッ」
「えっ、」(汗・・

そして、やっと終わってみると
何箇所か血が流れていた

今夜のデイト「大丈夫かな..」
ちょっと心配だ・・

本人はルンルン気分で
ニコニコしているけど..!?

そんな時代がありました。

僕が昔..デパートの食堂で
アルバイトをしていたとき..

朝の仕込みをしていると
変なニオイに気づいた

そのニオイのもとをたどると
タマゴの沢山入ったダンボール

中を覗き込むと
ものすごい悪臭・・「うわー、」

「店長、タマゴ腐ってますよ。」
「なに、腐ってる・・。」

「この忙しいときに・・」と
顔をしかめた店長が

同じようにケースの中をのぞき込むと
「オエーッ。」

すぐに流しに走って行って
顔を真っ赤にして嘔吐をはじめた

さすがに店長、僕よりはかなり
鼻が敏感らしい