ヒーリング・即興作曲ピアニスト中谷幸代のありのまま気まぐれブログ

心のままに奏でたピアノ曲と共に、日々の気づきや感謝、祈りを綴っています。たまに育児奮闘記。二児の母

あの日が繋いだ出会い

2009-09-27 21:09:34 | 【作曲】想い
9月26日(土)



先日のコンサートの前に不思議なことがありました。



今から1年ほど前、船に乗って興居(ごご)島にある泊小学校へ
ロス・コンドルスの仙九郎さんと演奏に行きました。



仙九郎さんは尺八やフルート・オカリナ・ギターなど様々な楽器を演奏されるので
いろんな曲を演奏したり、みんなと即興したり楽しく過ごしました




そのとき、保護者として見に来てくださっていた山内さんに

先日、コンサートの数日前に松山の街角でたまたま出会いました。

私のことを覚えてくださっていて




「先日中谷さんのラジオ聴きましたよ!」


とても嬉しそうにお話ししてくださり、

山内さんもいろんな活動をされているとお聞きしたので

今回の大切なコンサートで、

プロジェクタからの映像を遠くのお客様にもしっかりと見ていただくには

どういう角度でどれくらいの大きさで映し出すのがいいか・・

など少しだけお話したところ、

ごご島から大きなスクリーンを持って

ご家族全員でコンサートに来てくださり、本当にありがたかったです




さらに大切なコンサートだったのでビデオまで撮影してくださり・・

感謝の気持ちでいっぱいでした。


こういったありがたいご協力があって今回のコンサートは成功できたのです。




そして山内さんからさらにびっくりのサプライズがありました。

「これ、差し入れです。」






そこには山内さんご家族でされているカネミ農園の
とっても美味しそうなみかんジュースが!!


そしてさらによーく見ると・・




真ん中のラベルが私の大好きなピアノ!!!

「ふと思いついたので作ってみました」と


お忙しいのに本当に優しいこのお心遣いに感動しました


そしてかわいいお嬢さんたちや奥様の素敵な笑顔にもまた再開できて
本当に嬉しかったです!


ちなみにこのジュースのラベルのピアノは

この春、廃校になった想い出の泊小学校のピアノのお写真でした。


カネミ農園の果実だけを絞った100%のみかんジュースは
優しい味でとってもおいしくって幸せな気持ちになりました

(山内さんのみかんジュースのお問い合わせは
カネミ農業TEL&FAXは089ー961ー2813です☆)

そして山内さんは阪神淡路大震災の時に、太鼓で勇気づけようと
神戸や宝塚にまで演奏に来てくださっていた方で

今でも地震の起こった1月17日の5時46分になると愛媛県の石手寺で
太鼓をたたいてくださっているそうなのです。





いつも私は1月17日には神戸でメモリアルコンサートをしている日なので、
愛媛にはいないことが多いのですが
後日新聞を見ると並んで記事が載っていたりしたこともあり、

場所は違っても同じ想いで演奏しているかたがいるんだなとずっと気になっていたので

こうして出会えたことに驚きました



私は地震で失ったものもたくさんありましたが

あの日があったからこうして新たな出会いもあって・・本当に大切な毎日です。



いろんなことがあるけれど今、生かされていることに感謝して

どんなときも光を見つけていきたいと思います。




来週は双葉小学校のでの講演コンサートです


みんなの大切な毎日がさらに明るく輝くように
いろんなこと少しでも伝わるように頑張ります


はるかのひまわりin松山

2009-08-18 23:08:55 | 【作曲】想い
8月18日


いつもコンサートにきてくださる愛媛のお客様から
嬉しい報告をいただきました

以前ブログでも紹介した『はるかのひまわり』の種をコンサートでお配りして以来
お家で種を蒔いて育ててくださりついに咲いたのだそうです

震災時は小学6年生だったはるかちゃん。


お盆を終えて終戦記念日も終えてたくさんの地域で災害のある今こそ
天国から大切なメッセージを伝えに来てくれたような気がします

私は今月末から初めて新潟の被災地へ演奏に行きます。

(このことについてはまたあらためて後日書きます)


阪神淡路大震災を体験した私が新潟の大地震のおこった被災地へいくことは勇気がいるけれど
震災復興のために作って賞をいただいた『Twinkle memory & Bright future~きらめく想い出・輝く未来』をみなさんに聴いていただいて少しでも希望を感じてもらえたら…と思います。

7月の大切なコンサート前にも和歌山で『はるかのひまわり』が咲いてパワーをもらいました

今回もまた優しいはるかちゃんに勇気をもらった気がするので頑張ります

ご先祖様へのコンサート

2009-08-16 00:58:59 | 【作曲】想い
8月15日


昨日は主人の母方のご先祖様のお参りに行きました。
お仏壇に手を合わせ、帰りにきれいな赤いアップライトピアノに気づきました。


今は亡きおばあちゃんが昔お義母さん姉妹のために買ってくれたものらしく
孫の代になった今も大切にされているピアノでした。


最近はあまり弾かれていないとお聞きしたので
ご先祖さまとご家族の幸せを祈って即興演奏させていただきました


そしてリクエストをお聞きして
野球好きだったという天国のおじいちゃんのために
『六甲おろし』を弾いたり
親戚の高校生の男の子に簡単なピアノを教えてあげたり即興連弾をしたり・・


おうちのかたがたが終始笑顔であったかく聴いてくださり
いつの間にかミニコンサートみたいになっていました


「おじいちゃんもおばあちゃんもきっと喜んでるよ」
と言ってくださってとてもうれしかったです


今日は主人の実家のピアノでこっそり演奏しました。



今年他界した大好きな祖父と、
後を追うように天国へ旅立った愛犬のポメラニアン・ロッキーちゃん、
そしていつも見守ってくださっているご先祖様に想いをこめてピアノを弾きました。


その後 家族みんなでお墓へご先祖様をお送りに行きました


今年のお盆は少しはご先祖孝行できたかな・・

これからも大切なこと忘れずに頑張ります

高速通行止め…

2009-08-11 02:06:19 | 【作曲】想い
8月10日(月)


最近たくさんの地域で大雨や地震が起こっていますが
みなさんの地域は大丈夫でしょうか。

昨日私は大好きなアーティストの出るライヴを見に大阪に行きました。

松山から大阪に向かう途中
大雨で高速が通行止めになりました。


いつもなら4時間半くらいで行けるところでしたが
道も知らない下道で氾濫しそうな川の横を走り続け

みんなも我が先にと進むので
高速の料金所では料金所以上の多数の列ができて
渋滞にも巻き込まれ8時間以上かかりました。


会場についたころ 私の手元にはチケットがあるのにみんな帰りはじめていました。


大好きなアーティストのライヴはすでに終わっていました。


ずっとずっと楽しみにしていたから泣きそうになりました。


雰囲気を少しでも楽しもうと入場したらイベント最後に花火があがり


そのときふと思い出しました。


数年前明石の花火大会で起こった歩道橋事故のこと。



私は見に行っていたのですが
あの日の花火はなぜかいつもとちがいひとつひとつが人の魂みたいに見えて不思議に思っていました。



その後たくさんの人々の重さに耐えられず歩道橋が落ちてたくさんのかたがたが大変な怪我をしました。



私はあの直前まで妹とあの場所にいました。


たまたま知人から電話で呼び戻されたおかげで助かりました。


大切なのはたったひとつの命。


無我夢中であまりにも悔しいきもちでいっぱいになっていたけど
無事に事故もせず会場に着いたことだけでも奇跡みたいにありがたいことだっていうことにあらためて気づくことができました。



お盆も近く人混みや渋滞も多いけどこんなときこそ一人一人の譲り合いで
これからの事故などを少しでも減らすことができますように。

嬉しい便り

2009-07-19 14:43:14 | 【作曲】想い
7月19日(日)


いよいよ明日はマイピアノでのソロコンサートですが

今朝、和歌山の主人の実家から嬉しいメールが届きました

「はるかちゃんのひまわりが咲きました」


以前、私の活動や想いを知った神戸のNPOのかたが
『はるかのひまわり』というひまわりの種をたくさん送ってくださいました

いただいてからは、コンサートや学校での講演時に皆さんに
『はるかのひまわり』をお渡ししています。


『はるかのひまわり』にはこんなメッセージが添えられています。


はるかのひまわり

1995年1月17日朝5時46分。
神戸で大きな地震が起こりました。
その時小学校6年生のはるかちゃんが亡くなりました。
その年の夏、彼女の家のあった場所に大きなひまわりが
たくさん咲きました。
その花をみんな
『はるかのひまわり』と呼び
その種を取って植え続けているのです。
 
 -NPO法人 阪神淡路大震災「1.17希望の灯り」


GWに和歌山に帰ったとき、

主人と甥っ子が種をまき、
お母さんが毎日一生懸命育ててくれていたのです

そのひまわりが今咲いたのです

はるかちゃんがみんなの心をあたたかくしてくれました


明手作りの震災の絵本を披露する大切なコンサートなので
天国から応援してくれているような気がしました


8月に入ると宮崎・新潟へと想いを届けに演奏に行くので
この『はるかのひまわり』を皆さんにプレゼントしたいと思います


学校や施設、病院やお宅など様々な地域に出向いての
訪問コンサートもしているので
お話や演奏を聴いてみたいな、という方がもしいらっしゃいましたら
ご連絡くださいね


(これから九州、新潟方面へ移動しますので、
特にそのタイミングでしたらいろんな地域へもお邪魔できると思います


ご縁を大切に 今しかできないことを大切に
『はるかのひまわり』を持って会いにいきます



素敵な調律師さん

2009-07-15 01:55:17 | 【作曲】想い
7月14日


今日は20日のコンサートにむけて大切なマイピアノを調律していただきました

調律師・塩見さんは素晴らしい感性で思い通りのピアノに仕上げてくださいます



昨年砥部と西条でピアノリレーコンサートのゲストとして出演したとき、
塩見さんはピアノの解体講座をしてみんなにピアノの構造を教えてくださって
まるで魔法つかいのように自由自在に操っていました


ピアノを大切に、

そして弾き手の気持ちを大切に

聴く人の気持ちも大切に

丁寧に音を作り出してくださるので

弾き心地も音色も

まるでオーダーメイドの別のピアノかのように

私好みのピアノになりました


塩見さんの優しい心遣いにピアノも喜んでいるようでした

来週20日は生まれ変わったこのピアノで演奏します
生まれたての素敵な音色を皆さんに聴いていただけるのが楽しみです
マイピアノと絵本と共に私も新しい一歩を踏み出します




誕生した音楽の行方

2009-07-04 00:50:57 | 【作曲】想い

7月3日


私は作曲するとき、ピアノとおしゃべりしているような感覚なので

ひたすら録音して残してます。


去年から使っている電子ピアノの録音メモリがいっぱいになったので

ここ1年で作った曲の数を調べてみました。

 

1年間のお家での作曲数


250曲


これは去年1年分。

毎回コンサートでも何曲か作曲しているので本当はもっと多いはず。


中学生のころから

日記感覚で即興でどんどん録音しているからカセットテープもMDも数えきれないくらいある。

タイトルもないし 今更聴き直すのもどれだけの時間がかかるだろう・・。

いつか管理しなくてはと思いつつまた音楽が生まれてくる。

みんなどうやって管理してるんだろう。

 

そういえば昔見た夢で 

私がおばあちゃんになってベッドに横たわっていて 

(多分天国に旅立つシーン)

最後ベッドを囲む孫たちに

いままで作った曲を管理してって頼んでた

 

このままだと最終手段はそれなのか・・

せっかく生まれたこのメロディたちを 私が生きてるうちに

なんとか活かせるといいのだけれど・・・

 

 

 

・・・今日はいい夢みれますように


ピアノと私 【出会い~想い】

2009-07-02 00:33:04 | 【作曲】想い

私にとって初めてのピアノは、おもちゃの赤いピアノだった。

幼稚園の時
妹が生まれて嬉しい反面、
少し寂しそうな私に気付いたのか
おばあちゃんが買ってくれて
うれしくてうれしくて 
幼稚園の先生の伴奏をマネしてよく弾いてた。

小学校に入ってからは2オクターブ弱の小さいキーボードと
拾ってきたオルガンで練習。

音域が足りなかったり和音が限られた数しかでなかったり
制限があって、ほんものがなかったからこそ工夫して弾いたことで
いつのまにか編曲や作曲が自然にできるようになったのかもしれない。

両親は音楽に詳しくないから
私に絶対音感があることにも気付いていなかったし
音楽に関していつも特に口出ししなかった。
ほんもののピアノはなかなか買ってもらえなかった。
 
でもそのおかげで
音楽をいろんな角度から自由に奏でる楽しみを
自然に学んだような気がして
両親には感謝している。

小六でやっと買ってもらった中古のピアノはよく妹と取り合いしてた。
毎日ピアノの前に座ると手が勝手に動いて自然に音楽が生まれてた。
嬉しいときも悲しいときも私の心を奏でてくれていつしか親友みたいになった。

高校一年生の冬、ピアノは地震で私たちの身代わりになるかのように
全壊した家の下敷きとなって瓦礫になってしまった。

避難所のラジオから流れるピアノの音を聴くたびに涙が溢れてた。


助けてあげられなくてごめん・・

 

今では木片となり私のそばで安らかな時を与えてくれている。

まるでお守りみたいにたくさんの勇気をくれている。

大切なこと伝えるために いつでも私のそばにいられるように
小さな小さな木片になったのかな。。。

今でも私は楽譜は読めないけれどピアノの前に座ると自然に音楽が生まれてくるのは 

ピアノが私の中で今でもいろんなメロディを奏でてくれているからかもしれない。

 私の命は ピアノが助けてくれた命

いつまでも忘れたくない。

家があって平和なのはあたりまえじゃなくって
本当はすごいことで
お水があって、食べる物、着る服があることはすごくありがたくて
恵まれているんだってこと。

震災のときは、貴重な時間を割いて遠いところから
みんな救援物資や優しい心を届けてくれて
神戸を助けてくれてありがとうっていう感謝の気持ち。

こうして生きていることも当たり前みたいに思ってしまいそうだけど

奇跡みたいにありがたくって大切な瞬間の連続なんだってこと。

まだまだ未熟な私だけど
天国の友達やピアノのためにも
今、できるうちにいろんな地域の一人でも多くの人たちに

音楽を通して みんなの心に伝えられますように・・・。