すっかり遅くなってしまいましたが メモリアルコンサートの後記を綴りたいと思います。
(※今回東北で被災された方々や、体調を崩して来れなくなった遠方の方々からも
ご連絡をいただき、とても楽しみにしていらっしゃったそうですので
少しでも一緒に感じていただけるように いつもよりちょっと詳しく書かせていただきます。
(かなり長くなりますがすみません(^^;)))
私にとってメモリアルコンサートは すごく大切で特別で
毎回、気合が必要なのですが
今回は出産後初めてで、息子もまだ小さいからコンサート中大丈夫かドキドキ、
そして伝えたいこともたくさんあり、盛りだくさんの内容だったので
時間が足りるか不安もありましたが
会場の皆さんのあたたかな笑顔から大きなパワーをいただき、
いつもの自分らしく 進めて行くことができました。
まずは 会場の皆さんからいただいたインスピレーションで 祈りを込めて 即興演奏。
その後、震災当時の我が家の写真を見ていただいたり、
この地がどんなだったか、家族がそれぞれどうやって助かったかなど
お話させていただき、
私の実話の物語(主人が絵本として描いてくれた) 『さっちゃんとピアノちゃん』 を
スクリーンに映し出し 東灘小学校の生徒さん達に読んでいただきました。
きっちりとしたリハーサルも今回はせずに 初めてだったのに
みんなすごく心を込めて読んでくれて
物語に合わせて即興しながら 当時を鮮明に思い出し、私が泣きそうになってしまいました。
その後、実際のピアノの破片をみたいただき
『Twinkle memory & Bright future~きらめく想い出・輝く未来』
(震災復興の為に作った受賞曲)を 映像に合わせて弾かせていただきました。
せっかく出会えた会場の皆さんと一緒に楽しめるよう、お次はリクエストコーナー。
たくさんの手が上がり・・・
かわいい子供達からの一期一会のリクエスト、
ちょっとでも叶えてあげたいのでどんどんリクエストを聴いていると多すぎてえらいことに(^^;)
私は耳コピ人間なので 記憶を頼りに
パイレーツオブカリビアン~翼を下さい~世界に一つだけの花~アンパンマンのマーチ~女々しくて~
などなど メドレーにして弾かせていただきました。
みんなすごく反応が良く、歌いながら、時にはノリノリで踊りながら
聴いてくれる元気な子供たちの姿に 会場は笑顔が溢れました。
今回、時間が無くて弾けなかった曲も少しあって申し訳なかったです。
またの機会にぜひ弾かせてくださいね☆
続きましては 一緒に震災を乗り越えた妹との連弾。
今回は皆さんに曲を選んでいただき、ダントツ人気だった『あまちゃん』から
オープニングテーマ曲と潮騒のメモリーをオリジナルアレンジで弾かせていただき、
妹と即興連弾もさせていただきました。
東北の復興も願って・・・。
実は妹とは前日まで喧嘩していたので (いつもは仲いいんですけどね。。)
あまちゃんもぶっつけ本番状態で かなり不安でしたが
弾きながら、喧嘩しても 生きていてくれたこと、私の妹に生まれてきてくれたこと、
本当にありがたいなと心から感じることができました。 妹よ、ありがとう(^^)
そして いつもはピアノの生徒でもある 本庄小学校5年生の山本将悟くんが登場し、
作曲させていただいた新曲『今日もおいらは生きている』を初披露。
アウェイで緊張の中、堂々とかっこよく歌ってくれました。
作詞された馬越正八さんは 石彫家で大活躍され、
秋篠宮さまにも気に入られお宅に飾られているほど
かわいい童や素敵な作品をたくさん作られた方なので
その馬越さんの作品をバックに映像を流しながら 聴いていただきました。
馬越さんは病で2年前から耳が全く聞こえなくなってしまいましたが
そんな環境になったからこそ この歌の素晴らしい歌詞が生まれました。
いろいろな身体の不自由な方々が出てくる歌なのですが
明るく解決していくとっても前向きな歌で 6番まである為
時間の都合で この日は抜粋してお送りしましたが
これからは東灘小学校有志の子供たちにも参加していただき、
近々CDになる予定です。
生きる力をくれる素晴らしい歌ですので またぜひお聴きいただけたら嬉しいです☆
そんな馬越さんとも出会った愛媛県の松山にいた頃に作った想い出の 『時のしずく』を
美しい愛媛の自然の映像と合わせて弾かせていただきました。
お次は・・ 『誰でも作曲家コーナー』!!
私は震災の時にピアノを助けてあげられなかったから
今生きているのに弾かれることなく寂しそうなピアノを見つけたら
一人でも多くの人たちに ピアノを弾いてあげて欲しい、
ピアノに触れてみることで、想いを表現したり、
音楽を好きになるきっかけになったらいいなぁと思い、
コンサートではを毎回ピアノを弾いたことがない方にでてきていただき
一緒に即興連弾していただいています。
「やってみたい人!」と聞くと
みんな またまた元気にいっぱい手があがったので じゃんけんで決めました。
(両手の不自由な女の子も どうしてもやりたいと 足で一生懸命にじゃんけんに
参加してくれていたと後から知って感激しました。Mちゃんありがとう!!)
AKBなみに競争率の高い中で勝ち残ったのはYちゃんというかわいい女の子。
早速出てきてもらい、想いを込めて即興してもらい 隣で同時に伴奏を付けさせていただきました。
ピアノは初めてだというYちゃんでしたが すごく繊細なやさしいメロディに
会場の皆さん弾きこまれるように うっとり聴いていました。
勇気を出して弾いてくれてありがとう☆
その場で音楽が生まれる瞬間を見て感じ、
みんなの心にもしっかりと感動が刻まれたことと思います。
その後は私のピンチをいつも支えてくれた B'zの曲から『FRIENDS』をオリジナルアレンジで奏でました。
震災の時、全壊した我が家から取り出したミニアルバムのオープニングに入っている
かなりレアな曲なのですが
この日は東京や遠方からもB'zのファンの方が
わざわざこのコンサートの為に来て下さっていたので 喜んでいただけたようで嬉しかったです。
そして最後にみんなの願いが叶うよう、心を込めてオリジナル曲 『願い雲』 を聴いていただき
エンディングは 子供たちに舞台に上がってもらい、会場のみんなで
『しあわせ運べるように』、『ほらっつながった』、『ふるさと』 を合唱しました。
寒い中、2時間近くのコンサートにもかかわらず
(被災された皆さんの気持ちを身体でも感じて何が被災地に必要かなど改めて考えてほしくて、
あえて寒さを感じる体育館で行いました)
東京や愛媛や大阪などあちこち遠方からもお越しくださって
400名もの方々が最後までみなさんニコニコ笑顔でパワーをくださり
とってもあたたかな気持ちになりました。
アンケートには
「知らなかった大切なことも学べて内容もしっかりしていて優しいピアノに癒されて来て良かった」
「寒さも忘れるほどあたたかい気持ちになってひきこまれていて あっという間だった」、
「すごく感動した」、「癒されて涙が出た」、「もっと聴きたかった」、「来年もぜひ聴きたい」
と書いてくださっているかたもたくさんいて 感謝の気持ちでいっぱいです。
おいしい差し入れや花束もたくさんいただきありがとうございました。
まだあの時はつぼみだったお花も
ちょうど17日に大きく綺麗に咲いて、私の心を癒してくれて不思議でした。
寒い中、聴いて下さったみなさん、お世話になった東灘小学校区防災福祉コミュニティのみなさん、
本庄ふれあいのまちづくり協議会の方々、東灘小学校の先生方、
笑顔をいっぱいくれた子供達、がんばって歌ってくれた将ちゃん、かよち、
陰で支えてくれた家族、コンサート中ずっとわんぱく息子の子守りをしてくださっていた藤瀬さん、
いつも応援してくださり同じ想いで繋がっている方々、
天国の友達、そしてピアノちゃん・・・
皆さんがいたから この大切なメモリアルコンサートを無事終えることができました。
本当にありがとうございました。
今も あちこちで様々な想いで苦しんでいる方々がたくさんいらっしゃると思います。
大切な命を守るため、少しでも心が癒えるように
これからも今の自分にできることを改めて考え、
また少しでも音楽でお役に立てるよう 精進してがんばります。
これからも一人ひとりの未来が輝きますように・・・。