先日母と行った、国立の大学通りにある”緑茶+話”というカフェでのこと。
横に座っていた3人組のおばさま方が、世間話の流れで訳のわからない話をもちだしていましたのを聞いてしまいました。
なんでも、どこかの市長だかなんだかの首長が共産党だから、国からお金が下りなくて、ダメなのよね・・ですと。
・・?? ・・・??。。
私はまだうぶなので、突然、平然とおっしゃる意味がよく分かりませんでした。
え?どういう意味? にほんは、市民が選んだ議会が気に入らないからといって正当な財源をカットするほどにまで、すでにイカレタ国になっているとでもおっしゃるのでしょうか?
そんなことになっているのなら大ごとで、それこそ民主議会の崩壊だと思いますですよ。そんな物騒なことを平然と納得している場合ではありませんと思いますが。。
それとも、危険な共産党なんかが首長になるようなところは、国から見離されても仕方がないのかしら・・とでもお思いなんでしょうか。
そんなところは、今どんな最悪な市政で、どんな財政状態になっているんでしょうかね?
私もいちいち、たとえば狛江市や国立市がどんな市政だ、とかは何も知りません。日野市は未就学児の医療費がかからない、とかくらいしか。
でも、数少ない共産党多数の市町村では、税金の使い方が違うハズですが・・。
そう、当たり前ですが、シンプルに考えれば、税金の使い方で殆どのことが動くんですよね。どこにどうお金を使うかで、国が歩む未来も大きく変わる。
メディアでは、相変わらず「共産党の古い体質」とか、「共産党体制の抑圧が」とか、なーんか”わざと他国の国名を省いた”ようなフレーズがよく使われるので、たいした根拠もなく、なんとなく不信感をもっている人がまだまだいると思いますが、そういう方にはその「不信感」の出所はどこか、いまひとつ、よく考えてみていただきたいと思います。
自民党、民主党の「二大政党」じゃ、たいした違いのない両党の政権・利権争いが続いていくのみで、国民にとって、今まで通ーり、何も良い方向には進まないでしょう。
どっちが政権を取っていても差し支えのない財界が、安泰になるだけで。
税金の源泉は当然のように庶民の給料に移行し、それと比例するように、福祉や教育環境はめちゃくちゃになり、当然子供は増えず、
「改憲」によって、アメリカの戦争に進んで加担する国になり、
相変わらずアメリカや軍事費に莫大すぎる税金を注ぎ込み、
一部の人を儲けさせるための事業や規制緩和によって、自然環境も働く環境も悪くなり、
食物の生産率も安全性も低くなり、、、
これ以上、悪くなってから初めて立て直そうとしたのでは、間に合わないかもしれません。
そう憂えているネコ型ですが、きのうの「めざましてれび」で、ちょっとうれしい?報道を見ました。
今、若者の間で小林多喜二の「蟹工船」がブームになっているんだとか。
だいぶ前に、赤旗でもそんな記事を見た覚えがありますが、そのときはまだ、テレビで取り上げられるほどのブームとはほど遠かったのでしょう。
それが、今、「めざましテレビ」なんかに取り上げられるほどに、湧き上がっているらしいのです。
文学史には必ず出てきますね。私は、実はちゃんと読んだことがないですが(笑)。
約80年前に書かれた小説で、蟹漁の船に乗り過酷な労働と生活環境を強いられる若者たちが立ち上がって、その弾圧された状況を変えていくとかいう話で、それが今の若者たちの心に響いているらしいです。
私はフジテレビでそれを紹介することに少し驚きながら、でも小林多喜二が「共産党員」で、そのために特高警察に拷問の末、殺された人物であることは、さらっと省略するんだろうな~と聞き耳を立ててました。
そして、案の定、「共産党員だったため」という言葉は聞こえてきませんでしたが、
(ちょっと本見るか検索でもしたらすぐ分かることだけどね・・・)
最後に、大塚アナが、「多喜二が特高警察に捕まって拷問死させられた歴史も、今一度見直さなければならないと思いますね」ということを、いつもより明らかに小さい、消え入るような小さい声で言っていたのが印象的でした。
あの「消え入るような声」が、メディアの体質をはっきりと映し出している気が。
いかにも、萎縮して「恐る恐る言った」という感じで、ちょっと気の毒になってしまいました。 大塚アナ、よく言ったよ!(苦笑)
こんなメディアらしいので、くれぐれも、情報はよくより分けて受け取るように、注意したいと思います。
追記:
小林多喜二 略年表
1903~1933年。 秋田県の農家に生まれ、4歳のときに一家が小樽に移住。
小樽高商(現・小樽商科大学)卒業後、北海道拓殖銀行小樽支店に勤務。
プロレタリア文学運動に参加。
1931年に非合法下の日本共産党に入党。治安維持法により、33年2月20日に逮捕、拷問により虐殺される。
代表作「一九二八年三月十五日」「蟹工船」「不在地主」「党生活者」など。
昨年、17才のときの作品「老いた体操教師」が見つかり、『民主文学』2007年7月号に掲載された。
* * * * *
(財団法人 民族芸術研究所 前所長:茶谷十六氏の話)
多喜二の作品を韓国で出版したいというのが私の長年の願いでした。
韓国の学校では、かつて日本が朝鮮を植民地支配し、多大な被害を与えた歴史を徹底的に学びます。 が、あの侵略戦争や植民地支配に反対した日本人がいたことはほとんど教えられず、日本人は丸ごと加害者としてとらえられています。
私はそんな韓国の人たちに、多喜二と言う作家とその文学をぜひ知ってほしいと思っていたのです。
ところが昨年、驚くべき事実を知りました。韓国で軍事政権下の80年代、多喜二の作品が、民主化闘争を担っていた学生達の間でひそかに読まれていたというのです。しかも87年に「蟹工船」など3作品が翻訳され、出版されていました。
当時、韓国では、「国家保安法」(日本の治安維持法)により、共産主義思想は重罪、最高刑は死刑です。
韓国の民主化闘争のなかで、若者たちが命がけで多喜二の作品を読んでいた。 多喜二の文学がもつ普遍性、進歩性の証明ではないでしょうか。
日本と韓国で、平和と民主主義、幸福を願う人達が互いに共通の土台で両国関係を考えていくー。「小林多喜二」が、そんな新しい友好と連帯を築くカギになるときたいしています。
(追記はしんぶん赤旗日曜版 2008・2・17号より)
横に座っていた3人組のおばさま方が、世間話の流れで訳のわからない話をもちだしていましたのを聞いてしまいました。
なんでも、どこかの市長だかなんだかの首長が共産党だから、国からお金が下りなくて、ダメなのよね・・ですと。
・・?? ・・・??。。
私はまだうぶなので、突然、平然とおっしゃる意味がよく分かりませんでした。
え?どういう意味? にほんは、市民が選んだ議会が気に入らないからといって正当な財源をカットするほどにまで、すでにイカレタ国になっているとでもおっしゃるのでしょうか?
そんなことになっているのなら大ごとで、それこそ民主議会の崩壊だと思いますですよ。そんな物騒なことを平然と納得している場合ではありませんと思いますが。。
それとも、危険な共産党なんかが首長になるようなところは、国から見離されても仕方がないのかしら・・とでもお思いなんでしょうか。
そんなところは、今どんな最悪な市政で、どんな財政状態になっているんでしょうかね?
私もいちいち、たとえば狛江市や国立市がどんな市政だ、とかは何も知りません。日野市は未就学児の医療費がかからない、とかくらいしか。
でも、数少ない共産党多数の市町村では、税金の使い方が違うハズですが・・。
そう、当たり前ですが、シンプルに考えれば、税金の使い方で殆どのことが動くんですよね。どこにどうお金を使うかで、国が歩む未来も大きく変わる。
メディアでは、相変わらず「共産党の古い体質」とか、「共産党体制の抑圧が」とか、なーんか”わざと他国の国名を省いた”ようなフレーズがよく使われるので、たいした根拠もなく、なんとなく不信感をもっている人がまだまだいると思いますが、そういう方にはその「不信感」の出所はどこか、いまひとつ、よく考えてみていただきたいと思います。
自民党、民主党の「二大政党」じゃ、たいした違いのない両党の政権・利権争いが続いていくのみで、国民にとって、今まで通ーり、何も良い方向には進まないでしょう。
どっちが政権を取っていても差し支えのない財界が、安泰になるだけで。
税金の源泉は当然のように庶民の給料に移行し、それと比例するように、福祉や教育環境はめちゃくちゃになり、当然子供は増えず、
「改憲」によって、アメリカの戦争に進んで加担する国になり、
相変わらずアメリカや軍事費に莫大すぎる税金を注ぎ込み、
一部の人を儲けさせるための事業や規制緩和によって、自然環境も働く環境も悪くなり、
食物の生産率も安全性も低くなり、、、
これ以上、悪くなってから初めて立て直そうとしたのでは、間に合わないかもしれません。
そう憂えているネコ型ですが、きのうの「めざましてれび」で、ちょっとうれしい?報道を見ました。
今、若者の間で小林多喜二の「蟹工船」がブームになっているんだとか。
だいぶ前に、赤旗でもそんな記事を見た覚えがありますが、そのときはまだ、テレビで取り上げられるほどのブームとはほど遠かったのでしょう。
それが、今、「めざましテレビ」なんかに取り上げられるほどに、湧き上がっているらしいのです。
文学史には必ず出てきますね。私は、実はちゃんと読んだことがないですが(笑)。
約80年前に書かれた小説で、蟹漁の船に乗り過酷な労働と生活環境を強いられる若者たちが立ち上がって、その弾圧された状況を変えていくとかいう話で、それが今の若者たちの心に響いているらしいです。
私はフジテレビでそれを紹介することに少し驚きながら、でも小林多喜二が「共産党員」で、そのために特高警察に拷問の末、殺された人物であることは、さらっと省略するんだろうな~と聞き耳を立ててました。
そして、案の定、「共産党員だったため」という言葉は聞こえてきませんでしたが、
(ちょっと本見るか検索でもしたらすぐ分かることだけどね・・・)
最後に、大塚アナが、「多喜二が特高警察に捕まって拷問死させられた歴史も、今一度見直さなければならないと思いますね」ということを、いつもより明らかに小さい、消え入るような小さい声で言っていたのが印象的でした。
あの「消え入るような声」が、メディアの体質をはっきりと映し出している気が。
いかにも、萎縮して「恐る恐る言った」という感じで、ちょっと気の毒になってしまいました。 大塚アナ、よく言ったよ!(苦笑)
こんなメディアらしいので、くれぐれも、情報はよくより分けて受け取るように、注意したいと思います。
追記:
小林多喜二 略年表
1903~1933年。 秋田県の農家に生まれ、4歳のときに一家が小樽に移住。
小樽高商(現・小樽商科大学)卒業後、北海道拓殖銀行小樽支店に勤務。
プロレタリア文学運動に参加。
1931年に非合法下の日本共産党に入党。治安維持法により、33年2月20日に逮捕、拷問により虐殺される。
代表作「一九二八年三月十五日」「蟹工船」「不在地主」「党生活者」など。
昨年、17才のときの作品「老いた体操教師」が見つかり、『民主文学』2007年7月号に掲載された。
* * * * *
(財団法人 民族芸術研究所 前所長:茶谷十六氏の話)
多喜二の作品を韓国で出版したいというのが私の長年の願いでした。
韓国の学校では、かつて日本が朝鮮を植民地支配し、多大な被害を与えた歴史を徹底的に学びます。 が、あの侵略戦争や植民地支配に反対した日本人がいたことはほとんど教えられず、日本人は丸ごと加害者としてとらえられています。
私はそんな韓国の人たちに、多喜二と言う作家とその文学をぜひ知ってほしいと思っていたのです。
ところが昨年、驚くべき事実を知りました。韓国で軍事政権下の80年代、多喜二の作品が、民主化闘争を担っていた学生達の間でひそかに読まれていたというのです。しかも87年に「蟹工船」など3作品が翻訳され、出版されていました。
当時、韓国では、「国家保安法」(日本の治安維持法)により、共産主義思想は重罪、最高刑は死刑です。
韓国の民主化闘争のなかで、若者たちが命がけで多喜二の作品を読んでいた。 多喜二の文学がもつ普遍性、進歩性の証明ではないでしょうか。
日本と韓国で、平和と民主主義、幸福を願う人達が互いに共通の土台で両国関係を考えていくー。「小林多喜二」が、そんな新しい友好と連帯を築くカギになるときたいしています。
(追記はしんぶん赤旗日曜版 2008・2・17号より)