しんぶん赤旗2011年11月1日 しばらくトップ記事にしておきます。
シリーズ
<正せ 小選挙区制 「1票の格差」と定数問題>
3000万の声切捨て 「死票」過半数にも
大政党が4割台の得票で7割もの議席を占有する小選挙区制は、投票しても議席に結びつかない大量の「死票」を生み出しています。
多様な民意を切り捨てる小選挙区制の害悪は明白です。
得票率と議席占有率のズレが生まれるのは、そもそも小選挙区制が民意をゆがめる本質的欠陥をもっているからです。
各選挙区で最大得票の候補者1人しか当選できないため、それ以外の候補者の得票は「死票」になってしまいます。
例えば、5人(5党)が争う選挙区で最大得票が5万票、2位以下4人(4党)の得票が15万票となっても、議席に結びつくのは5万票分だけ。
この場合、有効投票数に対する「死票」率は75%となります。
小選挙区制導入後に行われた5回の衆院選では、この「死票」が300の小選挙区全体でいずれも3000万票前後に及び、「死票」率はほぼ過半数を占めます(図左の円グラフ)。
たえず投票の半数を切り捨ててきたのです。
制度導入後初の選挙となった1996年衆院選の「死票」約3090万票は、当時の首都圏(東京都、埼玉、千葉、神奈川)の人口3200万人にも匹敵する規模。 「死票」率は、中選挙区制だった93年衆院選の25%の2倍以上に増えました。
中小政党を排除
(図右の棒グラフ)「死票」率50%以上の選挙区数は、最初は全体の3分の2を占めましたが、選挙を重ねるたびに減り、2003年衆院選を境に「死票」率50%未満の選挙区数と逆転しています。
これは、民主、自民中心の「2大政党づくり」が進むもとで、多くの選挙区で中小政党排除の傾向が強まり、大政党中心の戦いとなったため。 03年は自由党と民主党の合併が行われています。
たとえば、東京22区は96年衆院選で、新進党、民主、自民、共産、社民、新社会の6人が争い、最大得票は新進党の約7万票で「死票」率は、70・4%にものぼりましたが、
09年衆院選は、民主、自民、共産、諸派の4人。最大得票は民主党の約15万票で、「死票」率は、49・4%となりました。
このように、小選挙区制は、中小政党を排除し、「二大政党」状況を人為的に作り出すものとして作用しています。 そのなかでも選挙を行うたびに過半数もの「死票」を生み出す小選挙区制は、民意の反映にもっとも不適切な制度といわなければなりません。
一般紙の投書でも小選挙区制に対し「死票があまりにも多く、国民の多くの声なき声は政治に反映されにくい。しかも国政選挙であるのに、選挙区が地方議員の選挙区とあまり変わらない」(「毎日」10月20日付け「みんなの広場」欄)などの声があがっています。
--しんぶん赤旗11月1日 (シリーズ前回は、10月19日、25日に掲載しました)
http://blog.goo.ne.jp/uo4/e/9c013a22d08a5b436bea22ba009732a0
↑この赤旗記事原物写真をほぼ原物大でアップしている方のブログです↑
同面には、Q&Aなんだっけコーナーで、~~年金のスライド制って? 目的変えられ、受給額を減額~~の説明や、
菅野美穂さんのインタビュー ”悲しい役に挑戦”が載っておりました。(フジテレビ系で放送中の「蜜の味」(毎週木曜 後10:00)に出演中)
文内容↓
演じる原田彩は、医学の世界で活躍する「完璧」な女性。しかし、夫となった医師・雅人(ARATA)をめぐり、雅人のめい・直子(栄倉奈々)と壮絶な恋の争いを展開します。
自分への絶対的な自信とプライド。
「彩のセリフは暴言に近い。かなりパンチの効いた考え方の持ち主ですが、すべての女性がそう言いたいであろうみたいなことも代弁していると思います」
脚本の大石静いわく「これまで”恐ろしい役”の菅野美穂を見ているが、”悲しい役”を見たくて本を書いてます」。
「30代にして初めて嫉妬や挫折、悔しさを味わう女性がどういう表情を見せるのか、自分にとって演技の課題ですね」
記事・写真 佐藤研二
シリーズ
<正せ 小選挙区制 「1票の格差」と定数問題>
3000万の声切捨て 「死票」過半数にも
大政党が4割台の得票で7割もの議席を占有する小選挙区制は、投票しても議席に結びつかない大量の「死票」を生み出しています。
多様な民意を切り捨てる小選挙区制の害悪は明白です。
得票率と議席占有率のズレが生まれるのは、そもそも小選挙区制が民意をゆがめる本質的欠陥をもっているからです。
各選挙区で最大得票の候補者1人しか当選できないため、それ以外の候補者の得票は「死票」になってしまいます。
例えば、5人(5党)が争う選挙区で最大得票が5万票、2位以下4人(4党)の得票が15万票となっても、議席に結びつくのは5万票分だけ。
この場合、有効投票数に対する「死票」率は75%となります。
小選挙区制導入後に行われた5回の衆院選では、この「死票」が300の小選挙区全体でいずれも3000万票前後に及び、「死票」率はほぼ過半数を占めます(図左の円グラフ)。
たえず投票の半数を切り捨ててきたのです。
制度導入後初の選挙となった1996年衆院選の「死票」約3090万票は、当時の首都圏(東京都、埼玉、千葉、神奈川)の人口3200万人にも匹敵する規模。 「死票」率は、中選挙区制だった93年衆院選の25%の2倍以上に増えました。
中小政党を排除
(図右の棒グラフ)「死票」率50%以上の選挙区数は、最初は全体の3分の2を占めましたが、選挙を重ねるたびに減り、2003年衆院選を境に「死票」率50%未満の選挙区数と逆転しています。
これは、民主、自民中心の「2大政党づくり」が進むもとで、多くの選挙区で中小政党排除の傾向が強まり、大政党中心の戦いとなったため。 03年は自由党と民主党の合併が行われています。
たとえば、東京22区は96年衆院選で、新進党、民主、自民、共産、社民、新社会の6人が争い、最大得票は新進党の約7万票で「死票」率は、70・4%にものぼりましたが、
09年衆院選は、民主、自民、共産、諸派の4人。最大得票は民主党の約15万票で、「死票」率は、49・4%となりました。
このように、小選挙区制は、中小政党を排除し、「二大政党」状況を人為的に作り出すものとして作用しています。 そのなかでも選挙を行うたびに過半数もの「死票」を生み出す小選挙区制は、民意の反映にもっとも不適切な制度といわなければなりません。
一般紙の投書でも小選挙区制に対し「死票があまりにも多く、国民の多くの声なき声は政治に反映されにくい。しかも国政選挙であるのに、選挙区が地方議員の選挙区とあまり変わらない」(「毎日」10月20日付け「みんなの広場」欄)などの声があがっています。
--しんぶん赤旗11月1日 (シリーズ前回は、10月19日、25日に掲載しました)
http://blog.goo.ne.jp/uo4/e/9c013a22d08a5b436bea22ba009732a0
↑この赤旗記事原物写真をほぼ原物大でアップしている方のブログです↑
同面には、Q&Aなんだっけコーナーで、~~年金のスライド制って? 目的変えられ、受給額を減額~~の説明や、
菅野美穂さんのインタビュー ”悲しい役に挑戦”が載っておりました。(フジテレビ系で放送中の「蜜の味」(毎週木曜 後10:00)に出演中)
文内容↓
演じる原田彩は、医学の世界で活躍する「完璧」な女性。しかし、夫となった医師・雅人(ARATA)をめぐり、雅人のめい・直子(栄倉奈々)と壮絶な恋の争いを展開します。
自分への絶対的な自信とプライド。
「彩のセリフは暴言に近い。かなりパンチの効いた考え方の持ち主ですが、すべての女性がそう言いたいであろうみたいなことも代弁していると思います」
脚本の大石静いわく「これまで”恐ろしい役”の菅野美穂を見ているが、”悲しい役”を見たくて本を書いてます」。
「30代にして初めて嫉妬や挫折、悔しさを味わう女性がどういう表情を見せるのか、自分にとって演技の課題ですね」
記事・写真 佐藤研二