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村上春樹も注目?「資本主義の限界」日本共産党・志位氏に 宇野重規教授がインタビュー(朝日新聞)

2013-04-16 | 各界インタビュー(新聞赤旗等より)
インタビューの前に・・
 村上春樹『パン屋を襲う』 パン店主はなぜか「共産党員」 

 村上春樹の『パン屋を襲う』(新潮社)は、村上の初期の作品「パン屋襲撃」に手を入れたもので、「再びパン屋を襲う」も収録しています。

 空腹に耐えかねた2人の青年がパン屋を襲うという話。面白いのは、
 「パン屋の親父は頭のはげた五十すぎの共産党員だった。店の中に日本共産党のポスターが何枚も貼ってある」と書かれていること。

 包丁を持った2人に、親父はワーグナーの音楽をしっかりと聴いてくれたら、好きなだけ食べさせてあげると提案。2人は音楽を聞きながらパンを食べるという結末です。

 「共産党員がワグナーを聴くことがはたして正しい行為であるのかどうか」などと、ナチスが利用したワグナー音楽受容の歴史的経緯への関心がうかがえますが、なぜ日本共産党なのか。
 そういえば、『1Q84』にも、共産党の立て看板が出てくる場面がありました。

 作者は「日本共産党」に何らかの意味を持たせているのでしょう。その意味は作品ではわかりません。意味不明さは村上作品の基調ですが、一度作者に聞いてみたい。
 (しんぶん赤旗日刊紙 2013年4月7日「背表紙」より)

   ^・-・^-・-^・-・^-・ー^

資本主義は、限界にきたのだろうか。
  欧州で財政危機が続き、米国では格差に不満を募らせたデモが広がる。

  日本では、政治の低迷が続き、未来像を示すことはできないままだ

                            ――2011・11・23 朝日新聞 オピニオン


日本共産党・志位氏に、 宇野重規氏(政治思想史・東大教授)がインタビュー

欧州の財政危機、マルクスの出番だそうですが宇野

宇野 欧州の財政危機が世界を揺るがせています。ギリシャやイタリアで政権交代が起き、EU各国を巻き込んで政治もきしむ。
 資本主義の矛盾が噴き出しているように見えます。

志位 ジョージ・マグナス氏が、米国の経済通信社・ブルームバーグに寄稿した論評が反響を呼んでいます。
 現在の世界の危機の本質を知りたければ、カール・マルクスを読め、というのです。
 マグナス氏は、米国の銀行バンク・オブ・アメリカなどを経て、グローバルな投資・証券業務を手がけるUBS銀行の上級顧問を務める、金融界の大御所。その彼がマルクスを読め、と言ったので、話題となっています。

宇野 なぜ、いま、マルクスなんだと思いますか。

志位 マグナス氏は、マルクスが「資本論」で語ったこの言葉に注目します。
  「一つの極における富の蓄積は、同時にその対極における貧困の蓄積である」

  「すべての現実の恐慌の究極の根拠は、一方では大衆の貧困、他方では生産力の無制限の発展を求める衝動にある」

 言い換えるとこうなります。 
 資本主義はより大きな利潤を得るため、どんな制限も乗り越えて生産力を発展させようとする。
 他方、利潤を得るためあらゆる手段を使って労働者の搾取を追求する。
 しかし、貧しい人々が増えれば、企業が作るものやサービスが消費されない。過剰生産が生じ、モノはあるのに社会全体が苦しむ「恐慌」がおきる。

 このプロセスが今、発達した資本主義の国々で起きているのです。

宇野 現代資本主義の矛盾が、露呈していると。

志位 資本主義という体制の存続の是非が問われる事態です。リーマン・ショック以降の世界経済危機を、金融危機と見る向きが強いですが、金融危機と過剰生産恐慌の結合ととらえるべきです。
  きっかけとなったサブプライムローン問題では、低所得者向けローンで膨らんだ架空の需要が破綻して家計が多額の債務を背負い、車も住宅も売れなくなった。根本に過剰生産恐慌があります

 先進国の対応は金融的な対処、銀行の救済が中心でした。銀行は助かったが、実体経済への手立ては無く、貧困と格差が世界中に広がりました。

 ニューヨーク・ウォール街で起きている「1%が支配する社会でいいのか」「私たちは99%」と訴える行動は、この矛盾が噴出したものです。雇用改善や内需拡大などで実体経済を良くして、貧困や格差の減少を図るべきです。

  ☆彡  ☆彡

宇野 先進資本主義国の窮状と対照的に、中国は成長しています。

志位 中国では、1978年から進めた「市場経済を通じて社会主義へ」との改革開放路線のもと、経済が発展し、絶対的貧困人口が6億人減りました。 こうした道を選択したのは合理的だったと考えています。

 とはいえ、そこで起こる全てを肯定的に見るわけにはいきません。

 GDP(国内総生産)で日本を抜いた中国ですが、一人あたりだと10分の1。減らしたとはいえ、絶対的貧困人口は2億人。GDP世界2位といっても、途上国なのです。格差の拡大などの問題もあるできあがった社会主義を代表する国ではなく、社会主義への探求が開始されている国だと、私たちは見ています。

宇野 日本でも2000年以降、貧困層や格差の拡大が顕著です。小泉改革で、真面目に働く若者を中心に経済的に苦しい人々が増え、08年には劣悪な環境で働く労働者の反乱を描いた小林多喜二の戦前の小説「蟹工船」がベストセラーになりました。
 共産党が、自民党政治への不満の受け皿になる可能性もあったと思いますが、現実には民主党が批判票を集め、政権交代を実現させました。

志位 09年の総選挙でなぜ民主党が勝ったのか。 「反自民」の旗を掲げたからです。国民は政治を変える願いを民主党に託したのです。政権交代直後の民主党政権の政策には、子ども手当、高校授業料無償化、普天間の県外、国外移転など、前向きの要素もありました。
 (中略)

  「二大政党づくり」は共産党を選択肢の外に置こうとする、締め出しの体制でした。(略)
  自力をつけたい。全国で2万を超える党支部が活動し、「しんぶん赤旗の読者百数十万人地方議員も約3千人ですが、情勢に照らして足りません。」

宇野 共産党は政党助成金を断り、赤旗の購読料など、自前で資金を調達しています。政治家のお金集めは賄賂や汚職と繋がるリスクがある反面、社会の声を聞く機会ともなる。 民主党などは政党助成金への依存度が高く、社会への根の張り方が浅くはないですか。

志位 政党助成金は日本の政治を悪くしています。 1人あたり250円を強制的に徴収し、支持していない正当に配分するのは憲法違反です。
  助成金が政党の背骨を溶かしている感じもする。自らの努力で国民から財政的に支援してもらうことを怠れば、根無し草になるのではないでしょうか。

宇野 政権交代の政治の体たらくで二大政党制への不信が高まり、更なる政界再編を求める声は絶えません。 しかし、社会に根のない政党同士がくっついたり、離れたりしても、所詮はコップの中の嵐で意味はない
 社会のどの部分に目を向け、根を張っていくか。政党は立ち居地をはっきりさせるべきです。

志位 米国と財界中心の古い政治を変えるかどうか。ここで政党の立ち居地が決まってきます。
  社会への根という点では、国民の要求に即して、他の政党とも一致できる点で協力していく。私たちは「一点共闘」と言っているのですが、TPP反対、原発ゼロ、普天間問題、独裁政治ストップなど、焦点となる政治問題で、政党の垣根を超えて協力することを探求しています。

宇野 他の政党とも提携できる場合は提携するのが基本であると。
  なるほどと思う反面、共産党の共産党たるゆえんが希薄にならないでしょうか。 私は19世紀の政治思想史が専門なので、コミュニズム(共産主義)やソーシャルという言葉がどう変化してきたかに関心があります。
18世紀末のフランスの思想家で革命家のバブーフは、 「真の平等の実現こそがコミュニズム(共産主義)」と定義しましたが、共産党はどう考えているのでしょうか。

志位 社会主義の核心は生産手段の「社会化」です。「社会化」とは、生産手段の「国有化・集団化」で達成されるものではない。 自覚的に結びついた生産者が、生産手段を管理、運営する過程に民主的に参加し、「生産者が主人公」となって初めて社会化と言えます。
 旧ソ連には国有化、集団化はありましたが、生産者は抑圧され、惨めな存在でした。社会主義とは全く無縁の社会です。

宇野 共産主義を現代的に、再定義する必要があるのではないでしょうか。
  最近、ソーシャルビジネスという言葉をよく聞きます。かつてソーシャルといえば社会主義の薫りがしましたが、今は非営利の活動も「ソーシャル」といわれ、魅力的な形で再定義されています。
 コミュニズム、共産主義とは、何かを共有し、真の平等を図るのが本来の意義だと思うのですが、現代では何を一番共有したいのか、何を真の平等と考えるのか。それこそ魅力的な再定義が必要では。

志位 私たちが目指す未来社会の最大の魅力は、生産手段の社会化によって社会のすべての人々の自由な人間的発展を保護することにあります。 マルクスはその根本条件に労働時間の抜本的な短縮をあげました。

宇野 すべての人間の自由な発展というと、自由主義と重なる部分もありますが、共産主義たるゆえんはどの辺りにあるのでしょうか。

志位 資本主義社会では、自分を自由に発展させられる人はほんの一部です。私たちの目指す未来社会では、個人の努力でなく、生産手段の社会科という社会の仕組みの変革によって、社会のすべての人々に人間的発達を保障するということです。 

宇野 資本主義が行き詰っている現在、日本も世界も大きな転換期にあります。そこで共産党がどんな役割を果たすか。関心を持って見ていきたいと思います。
   

   ☆ミ  ☆ミ  ☆ミ


 「生産手段の社会化(ソーシャル化)」って、生産者(労働者)が主人公となって生産計画・運営をし、無駄や搾取の体制をなくしていくという目標をもつもので、
 今はその前段階として、今日本共産党は、政治「改悪」によって不当労働が加速し搾取社会となっている現状を、なんとか修正しようとしているのですにゃ。
 従来の「社会主義」を名乗った旧ソ連などは、ただ生産者が国の管理下に置かれてしまい、その体制が崩壊したというだけの話で。

 まぁ、社会の中でソーシャルビジネスが発展したり、ハンデを科せられた人間を大切


にするという意識も一方では浸透してきているみたいにゃので、共産主義に近づく土台は、段々と熟していっているのでしょう。。。どの国でも、進捗状況に差はあれど、段々と。。。   

「破綻する日本、守ろう」 赤川次郎氏・杉田かおる氏 革新墾インタビュー農業・原発・国防軍・憲法9条語る 

2013-03-28 | 各界インタビュー(新聞赤旗等より)
 ― 本当に 愛国心を持っているならば、原発なんか日本に置いておけない

 原発、憲法9条   あきらめずに問い続けよう



    作家 ・ 赤川次郎さん  革新墾インタビュー

 衆議院選挙直前、「原発を作り続けてきた政党が政権をとれば、原発を再稼動させる可能性が高い」と一般紙に投書し、共感を広げました。

 日本の国を、破綻から守ろう

 ――安倍首相は、「科学的安全基準で再稼動を判断する」と言っていますが。

赤川 いくら基準をつくっても、当てにならないことが福島の事故で分かっているのに、まだそんなことを言うのかと思います。
   再稼動を目的に言っているとしか思えないですね。

  学者も原発の危機を訴えてきた人は、学会からはじき出されてしまっている。
  残っている人たちで基準を作っても、「危険だ」という結論はまず出ないと思います。
  また事故が起きれば経済どころか日本の国が破綻しかねません。

 「取り戻す」 べきは、福島の故郷

 ――国民の多くが原発ゼロを願っていますが、政治に反映されていない。民主主義が問われています

赤川 日本では例えば、官僚は優秀だとずっと言われてきました。 本当に優秀なら、自分の責任をどんな障害があっても果たすと思います。
 しかし学者も含めてそのように育ってこなかった。
 
 アメリカでは専門家としての義務を果たすためなら、相手が大統領でもケンカを売る。不正があれば、相手がどんな大企業であっても不正だとはっきりいう。 日本の「プロ」は、上と上手くやっていくための「プロ」です。福島の事故で反省している人もいると思いますが。

 ――「日本を取り戻す」と自民党が言うならば、福島の人に故郷を取り戻させるのが先決だと、赤川さんは主張されています。

赤川 「日本を取り戻す」というのはたぶん尖閣諸島や竹島のことだと思いますが、原発事故が起きると、尖閣どころじゃない。
 日本を取り戻すといくら言っても、放射能は聞いてくれない。
 
 安倍首相は、愛国心という言葉が好きだけど、本当に愛国心を持っているならば、原発なんか日本に置いておけない。だって、日本に住めなくなってしまうじゃないですか。

 経済界の人たちも、原発をなくす過程で新しい産業を起こしていくほうが長い目で見れば利益になると、発想を転換してくれないと、日本は世界に追いつけなくなります。


 人の命を大切にすることから

 ――自民党は、「国防軍」の創設も主張しています

赤川 いまどき、そういうことを言う人がいるのは悲しくなります。 憲法9条が現実的な課題になってきました。自分は書くことしかできないわけですが、デモをしても無視される、訴えが選挙に反映されないと思うと、むなしくなると思いますが、それが向こう側の狙いです。 いくらやっても駄目だと思ったら負けです。

 やはりあきらめないことです。戦争はいやだという人はたくさんいます。9条は変えないほうがいいという人は多数です。

 原発をすすめ9条を変えようとする政党の人たちを、あらゆる選挙で落としていくことです

 原発問題であれだけの盛り上がりがあったのも、身近な命の問題を肌で感じたからです。9条でも同じだと思います。人の命を大切にすること、後に続く世代を守ることなど、人間としての基本的な立ち居地を深く考えるときです。 
 
 (全国革新墾ニュース 2013年2月号より)

 赤川次郎氏は、橋下大阪市長の【「君が代」を歌っているか、教師の口元チェック】をさせた問題についても、一般紙に投書されていました。こちら⇒ 三毛猫ホームズの声 「橋下氏、価値観押し付けるな!」


    =^-・-^・-・^-・ー^=

  女優・ 杉田かおるさん 革新墾インタビュー   人の幸せを思い 社会のために

  自然の営みの中で

 2009年から2年間、有機農業の土づくりを教わる塾に通いました。 耕さずに自然の生態系の中で野菜を育てる自然農も学びました。
 土の栄養素は虫や草が何十年、何百年も積み重なってできています。肥料や農薬を入れない土で作ったレタスは、塩をつけなくても本当においしい。
 
 自然農の畑に立つと、自然の営みの中で人間も生かされていると実感でき、癒しや励みになります。そして東日本大震災と原発事故の後、どう生きたらいいか考えさせられました。

 お金より命や健康が大事です。私はすべての仕事をお金で換算するような時期もありました。でも自分が追い求めていたものがお金の額だったと気づいたときの空しさは、何ともいえないものでした。
 自分の身の丈にあった生活を大切にし、欲望をコントロールすること、「足るを知る」が、精神的にも安定できるんですね。

 自然エネルギー中心に

 もう40年ほど前ですが、小学校の担任の先生が反原発の立場で、その影響を受けて、原発の事故をずっと危惧していました。 実際に起きたときは目の前が真っ暗になりました。
 
 一番の問題は(安全といえる)最終処分施設が世界のどこにも作られていないことです。
 核のゴミがどんどん溜まっていくことは脅威です。


 原発を稼動させて福島で事故を起こした責任が、どなたにあるのか、はっきりしません。原発も核兵器も責任者が一つ間違えれば、重大な事故に繋がってしまいます。すごく怖いことです。

 佐賀県では海洋の温度差を利用したエネルギーの開発を行い、世界から注目されています。間伐材を使ったエネルギーの開発も進んでいます。自然エネルギー中心にした社会になってほしいですね。

 人のつながりが平和に

 私が出演した「金八先生」(脚本・小山内美江子さん)のスペシャルだったと思いますが、金八先生が日本国憲法をずっと読み続けるシーンがありました。 やはり、暴力で暴力は押さえられないと思います

 例えば、いま地球のグローバル化で文化や食を通じて人と人のつながりができています。これは平和への大きな一歩になると期待しています。 昨年、合鴨農法をされている方の新年会に行くと、中国や韓国、キューバなど色々な国の研究生がいました。環境によい農業という同じ志を持っていると、言葉や思想が違っても心は通じ合えます。畑の中に国境はないと、感動しました。

 自分の幸せ以上に人の幸せを思い、社会のためにできることを考える方と、農業を通じて出会いました。それは争いのない世界に繋がっていくと思います。私もそういう生き方を心がけたいと思います。

 すぎた・かおる 1964年東京生まれ。
       7歳のとき、ドラマ「パパと呼ばないで」でデビュー。映画・舞台でも活躍。
       著書に『杉田かおるのオーガニックライフ』『この私が変われた理由』など。

 

 
 

バカバカしすぎてblog休止中~ /「沈黙の人」小池真理子氏、村田雄浩氏「長い墓標の列」 赤旗インタビュー

2013-02-23 | 各界インタビュー(新聞赤旗等より)
にゃんだか・・心底バカバカしくにゃって(社会的にゃ意味で)。
差し当たり、神経に差し障り。
以前からといえば、まあそうだけど。

とりあえず放置仕様っと。

・・あにゃたは、「搾取」という言葉を知っていますか??
まぁ読んで字の通り「搾り取る」ですが。

諸外国と比べてみてください。
ニュージーランドにホームステイしてきた母も、あまりのゆったり・豊かさに絶句し。。
・・・・・。


それではとりあえず追記でも(2013・3・11)


 ファシズム批判する教授役
         俳優 村田雄浩さん
  しんぶん赤旗 月曜インタビュー


 戦時中、ファシズムを批判する著書を出し、大学を追われた教授を描いた芝居「長い墓標の列」が、3月7日から東京・新国立劇場で始まります。村田雄浩さんが、時代に流されず、自己の信念を貫いた学者を演じる、その思いを語ります。


 「長い墓標の列」(作:福田善之、演出:宮田慶子)で、職を奪われた山名庄策教授を演じる村田さん
 東京帝国大学・経済学部教授が思想弾圧を受けた、「河合栄治郎事件」をモデルにした、リアルな物語です。

 
 考えたいこと詰まった作品

 「最初、今なぜこの芝居、と思いながら台本を読んでいるうちに、”あっ、これは今にオーバーラップするものがある”と感じました。当時は戦争があって、今もおかしなことが起こっていて、そういうことを考えることが必要な時代になってきている、と。 今、感じてほしいことが詰まっている作品だな、と思っています」

――山名教授をどういう人物像として捉えていますか。

 「山名教授は、脳が高速回転する人で、ある種の天才だなと思います。 武士まではいかないけど、明治の男のような気質を持っている人。 旧制高校で”文武両道”ということを植えつけられ、時代が変わっても貫徹しようとし、あまりにもそれが強く、周りを狂わせてしまう一途な人。 
 だけど家族のことを多少は思い、自分を100%正しいとは思っているわけでもない。ものすごく偏った人でもない気がします」

 被災地の人のことを思って

――今、どんな気持ちで作品に取り組んでいますか。

 「大震災の時、気仙沼出身の友人と一緒に、街角でカンパを訴えました。2週間で1000万円が集まり、日本人は捨てたもんじゃない、と思いました。その時は、それほどかからずに被災地は何とかなるのでは、と思いました。
 しかし、その後、国の動きを見ると、被災地の人と違う意識なのではないか、と思います。 
僕は今も、チャリティー・ボウリングでカンパを集め、自分たちで仮設住宅に住む人たちに必要なものを聞いて、それを買って届けるようにしています。

もう少しすると何万人もの人たちが仮設から追い出される恐れがあります。ちゃんと生活できていない人たちがたくさんいます。そのことに思いを重ねながら、今けいこをしています。 登場人物たちは、人を思い国を思っている。山名教授は、日本にふさわしい社会主義をと考えていた人なんです 」

――けいこで一番苦労していることは?

 「せりふの多さですね(笑)。私の場合、舞台にいる時間が長く、せりふを浴びせかけられることも多いんですけど。私の脳が、主人公の、この膨大なせりふを操れるようになってくれたら、これほど面白い本はないと思います。
 スリリングなやり取りがたくさんあります。この芝居が終わったら、5月病になりそう(笑)」

 伝えることの大切さ考えて

 父親が映画好きで、一緒に連れて行ってくれました。小さい頃から俳優にあこがれていました。

 「大きな決断もせず、すんなりこの世界に入りました。 10代の頃は出演することが目標でした。今、50代で、何を残していけるのか、職業としての役者に重きを置くようになりました」

――芝居の役割は、また、夢はなんですか。

 「15年ほど前、劇場に来た人のアンケートに『この芝居を見て、自殺するのをやめました』と書いてありました。その頃から僕も変わってきましたね。伝わる、伝えることの大切さを考えています」

 「生涯現役であることですね。悪役をやったことがないので、犯罪者の役もやってみたい」

 (大井民生)

 「長い墓標の列」
出演=村田雄浩、那須佐代子、石田圭祐、小田豊、古河耕史、北川響ほか。
 3月7日~24日 東京・新国立劇場(小劇場) 03(5352)9999



 ついでに、劇映画としては初めて、チェルノブイリ近郊の立ち入り制限区域内で撮影された映画情報。

 「故郷よ」 (仏・ウクライナ・ポーランド・独) 監督:ミハル・ボガニム(イスラエル出身)

 原発事故が起きたチェルノブイリから3キロの町プリピャチの人々を描く。

 発電所技師のアレクセイ(アンジェイ・ヒラ)は、妻子を避難させたが、守秘義務に縛られて住民を助けることができなかった。 原発事故と強制退避が住民にもたらしたものは何か。

 事故後、家族と離れ離れになったアレクセイは放浪し、避難先で成長した息子ヴァレリー(イリヤ・イオシフォフ)は級友から心ない差別を受ける。
 事故の日の一週間後にオープンする予定だった遊園地の大観覧車が不気味な存在感を示すプリピャチの町が痛々しい。 事故前の町の美しさ。川で魚を釣りりんごの木を植える住民たち。その故郷が原発によって破壊されてしまう。

 いまは福島の人々を思わずにいられない。胸にずしんと響く。(伴毅・映画評論家 抜粋)

 東京・シネスイッチ銀座
 大阪・梅田ガーデンシネマ ほかで上映中。
 

 ↑ともに、しんぶん赤旗2013年3月4日(月)より。 

 ああ・・チャベス・ベネズエラ大統領も亡くなってしまいましたにゃ・・・。その記事も次の記事に載せます



 作家・小池真理子さん  赤旗インタビュー

  父をモデルに「沈黙のひと」  胸詰まった人間の生と死、愛


 恋愛小説の名手とも呼ばれる作家の小池真理子さん。亡くなった父をモデルにした小説「沈黙のひと」(文芸春秋)で新境地を開きました。
 「何か不思議な力が書かせた作品で、私にとって生涯の勝負作です」

 4年前、パーキンソン病で父を亡くしました。娘として父の最期と向き合ったに日々が物語と交錯します。

 「12年ほど患っていた父は徐々に体の自由が利かなくなり、晩年は文字を書くことも、言葉を発することもできなくなりました。 大変な読書家で、短歌を詠み、言葉で自己表現することが大好きだった父にとって、いかばかりの絶望と喪失だったことか。その一人の男がたどった人生を記しておきたいと思いました」

 執筆中は、父が遺した手紙や日記など山のような文書を読みながら、泣けて仕方がありませんでした。

 「後悔ではないんです。やることはやったと思っています。父個人のことではなく、生きること、愛すること、死ぬこと・・、人間という存在の深いところが見えてきて、胸が詰まったというのでしょうか」

 人生を肯定する明るさ差し込む

 父の人生には戦争がありました。1943年、学徒出陣
 「毎年冬が近づくと、愛する人を残して死んだ特攻隊の仲間のことがよみがえって涙が流れる」と友人への手紙には綴りながら、辛い思い出は語りませんでした。

 作中に引用した短歌は、父の実際の作品です。
 プーシュキンを 隠し持ちたる 学徒兵を 見逃せし中尉の 瞳を忘れず

 南海に 戦火ひろがり 青春の 不安に耐えて 読みしは「魔の山」

 話せなくなった父のために、大きな文字表を作りました。震える手で文字を指し示し、一心に言葉を紡ごうとする父。
 父の意思を懸命に読み取ろうとする娘。 ついには文字表を指す事もできなくなり、それでもひとり「万葉集」を読んでいました。
 「その背中を見て、父は沈黙の闇に生きることを受け入れたんだと思いました。苦悩と悲しみをありのままに受け入れたのだ、と」

 物語の終わり、<父もまた、同じ人生を生き直すことになったら、喜んでそうしたんじゃないか>という言葉。どんな困難に見舞われても、人生を肯定しようとする明るさが差し込む結末です。

 「最後に食べ物を飲み込めなくなった父は、胃ろうをつけることを望み、積極的に手術を受けました。どんな苦しみの中でも、やっぱり生きたいと願うのが人間の存在の根源なんだと、父を通して思いました」

 父の闘病中に母の認知症も進み、介護に明け暮れた日々でした。母は今、過去を悔いることもなく未来を案じることもなく、よく笑っているといいます。

 書くという選択
  自分で自分救う

 父の蔵書に囲まれて育ち、子どもの頃から小説家を志望。高校時代にはガリ版で刷った同人誌の詩集を街頭で売っていました。
 出版社勤務を経て、1978年『知的悪女のすすめ』でデビュー。 男性に依存しない自立した生き方を勧めるエッセーは、当時は非難の的になりました。
 「不敵な悪女」という虚像に苦しみ、いい小説を書くことで悔しさを晴らしたいと初心を貫いて11年後、日本推理作家協会賞を受賞します。「あの経験があったから、多少辛いことがあっても、乗り越えられるようになったと思います」
  
 その後、ミステリーの枠を超えて生み出された多くの作品は、豊潤なストーリー展開と細やかな心理描写、端正な文章で読者を引き込みます。「がむしゃらに書いてきました。50歳をすぎてから、書くことが自己救済に繋がるということに気づきました。書くという選択肢がありさえすれば、そこにすがって、自分で自分を救っていけると思っています」
 (平川由美)

      しんぶん赤旗(日本共産党発行の新聞) 日刊紙2013年2月25日(月) 月曜インタビュー

  (同じ面に、谷川俊太郎さんの「自選 谷川俊太郎詩集」も紹介されてます。)
 

西島秀俊・西田敏行 大河「八重の桜」インタビュー /蟹の学習能力・痛みを経験すると避ける  しんぶん赤旗

2013-01-21 | 各界インタビュー(新聞赤旗等より)

 大河ドラマ「八重の桜」
 幕末に戊辰戦争に敗れ、賊軍の烙印を押された会津藩。
ドラマは、鶴ヶ城にたてこもり、銃で倒幕軍と戦う八重や会津藩兵士の姿から始まります。


 閉塞感の壁を壊して走りたい

  俳優  西島秀俊さんインタビュー

    八重(綾瀬はるか)の兄・山本覚馬役

 山本覚馬は、22歳で会津藩から江戸へ。兵学者・佐久間象山の塾で様式砲術を学び、会津に戻って蘭学所を開設します。
西島「会津の中で秀才でも、象山塾へ行ったら全国からすごい連中が集まっていた。覚馬は、会津のためにと勉強するうちに、この国全体が100年後によくなるために何をしたらいいかを考えるようになるんです」

 「僕にとって幕末はいろんな人がそれぞれの壁に向かっていく、憧れの時代。ワクワクしてきます」

 会津藩が京都守護職になると、覚馬は藩主の松平容保(かたもり)に従って上洛。京都で洋学所を開設します。長州と戦った「禁門の変」で砲兵隊を率いますが、このときの怪我がもとで体に障害が出ます。

 「覚馬は逆境に追いやられるほど自分を深め、前に進んでいきます。それは亡くなっていった人たちの思いを背負っていたからだと」

 全力で収録に臨み、世の中にも目を向けます。
 「今、生きていくのがすごく厳しくなっているように感じています。閉塞感をみんなが感じている。このドラマの登場人物たちは壁を壊していきますが、そのエネルギーの源は自分のためではなく、他人の思いを背負っていたり、周りの人たちと支えあったりすることです。このドラマを通して、そういうメッセージを感じていただければ嬉しいです」


 内藤慎介プロデューサーの話
 「ならぬことはならぬ」という会津の道徳観の大切さを描きたい。それが会津の悲劇を招きましたが、
「ならぬことはならぬ」という信念を歴史は裏切っていません。誠実に生きていれば必ずいいことがあることを伝えたい。
 

 平和を望む心と、東北にもう一度自信を

   西田敏行さんインタビュー  


 収録に時間を費やす大河出演は、このところ断っていたが、今回の西郷頼母(たのも)役は「福島出身俳優としては断るわけにはいかなかった」といいます。

 「僕らが子どもの頃には、『こないだの戦争ではよぉ、薩長にはえらい目に遭ったんだかんな』と話すおばあちゃんがいましたから。遠足で安達ヶ原に行ったときには二本松少年隊の話を聞かされたり。鶴ヶ城が燃えたと錯覚して子どもたちが集団自決をした、かなりの悲劇ですよね」

 頼母自身にも、やがて戦争による悲劇が襲います。
「見ている人に、戦争は嫌だなという気持ちを持っていただけたらと思う」と語ります。
 
 「頼母は、何とか話し合いで解決して戦争を回避しようとしました。もし尊皇攘夷の人たちと戦わずに済めば、もしかしたら日本は共和制になっていたのかなとか、そんなことも考えながら演じたい」

 そうした平和を望む心とともに、常に江戸幕府よりも会津藩を大事にしていたのも頼母の特徴です。
「会津藩が軽く見られている京都守護職に就任するのは、つり合いが取れないと思っていたのでしょう。しかし、容保様がやると決められたのなら、それを全力で守るしかないと。そういう自己矛盾を抱えながら明治まで生きた人ですから、その後の世の中を見てやろうと思ったんでしょうね」

 東日本大震災の被災地への思いも人一倍です。「『東北の復興なくして日本はありえないぞ』という気持ちを大河ドラマという形で伝えたい。東北にもう一度自信を持ってもらいたいです」
 
 (日本共産党発行¥ しんぶん赤旗 日刊紙2013・1・21(月)文化面より)


 同日の記事より↓。
 
 痛みを経験すると避ける カニ

 カニはある場所で痛みを経験すると、その場所を避けるようになる―。英・クイーンズ大学ベルファストの研究チームが実験で確かめ、英科学誌「ジャーナル・オブ・エクスペリメンタル・バイオロジー」に発表しました。

 カニやエビなどの甲殻類にこうした行動が見られるかどうか、これまでははっきりしていなかったといいます。

 実験に使ったのは、外洋に面した岩礁に生息するイワガニの仲間です。
 イワガニは、敵に襲われたりするのを避けるため、物陰に隠れる習性があります。

 研究チームは、両側に物影を作った水槽で実験。一方の物陰ではイワガニの甲羅に軽い電気ショックを与える仕掛けがしてあります。
 1回電気ショックを受けたイワガニの大部分は、しばらく時間を置いた後、同じ物陰に戻りました。
 しかし、2回目の電気ショックを受けた後は、大部分が反対側の物陰に隠れたといいます。

 研究チームは、この実験結果はイワガニが痛みに対する反射的な行動だけでなく、経験したことをもとに予見して避けるようになることを示すものと見ています。

 (日本共産党発行¥ しんぶん赤旗 日刊紙2013・1・21(月))


 人間は何度痛みをくらっても避ける気配があまりないですがにゃぁ・・・・・。政治家選びでは。

 いや、避けてるつもりが・・被り物被っただけで別物と認識してしまうっていう訳で、、、動物より鼻が利かにゃいから仕方にゃいんですかにゃぁ・・・他に見るべき政党があるんですがにゃぁ・・ぁぁぁ。



 

松下奈緒ピアノ f /chocolat /「相棒」水谷豊「リミット」森山未来 赤旗インタビュー /内田勝正俳優の権利

2012-12-19 | 各界インタビュー(新聞赤旗等より)
松下奈緒 f


松下奈緒 chocolat

 とか、ちょっと思いついたので初めてどんな演奏されるのか聴いてみました。モーツァルトも。




  俳優 水谷豊さん  理想は「地でやってるか」

         しんぶん赤旗 日曜版2010年3月7日号


 刑事ドラマ「相棒」に主演して10年。8作目がいよいよ最終回を迎えます。
「一言で言えば、社会派エンターテインメント。社会的な題材も堂々と扱えて、うれしいですね」

 事件の背後に、公共事業の不正や米軍基地問題なども骨太にすえてきたドラマです。

 「政治や警察内部の悪いやつ。組織の中でまじめに生きる人たち。両方を描けたら、ちょっとすてきだなって」

 演じるのは、警部・杉下右京。切れ者で、警察の不正も許さない正義漢の彼は、上層部に疎まれて、警視庁の閑職「特命係」に飛ばされました。 新しく係に配属された神戸尊(及川光博)と難事件に挑みます。

 最終回では、上層部が2人を”左遷”した巨大な狙いが明らかに。「どうぞお楽しみに」

  *   *

 「傷だらけの天使」「熱中時代」「刑事貴族」どの役も、「その人そのもの」に見えるのがすごい。
 「役の背景を考えていると、イメージが突然降りてくるんです。『あ、この感じ!』って。でも『熱演』と評されると、あまり嬉しくない。見る人が作品に浸れなければ」

 20代前半に共演した個性派俳優・岸田森さんに言われました。「役者にとって一番の褒め言葉はね、『地でやってるんですか?』だよ」。これが理想です。

 芝居は「つくる」のではなく、「自分の内側から出るもの」。だから、いつも豊かな自分でありたいといいます。
 「もし、ある人物を魅力的に演じられないとしたら、それは今の自分が魅力的でないということです。普段何を感じ、どう生きるか。役者は、常に試されていると思います」

 「熱中時代」に主演したのは26歳。東京の小学校へ赴任した北野広大を演じました。 いつも、子どもの目の高さで語りかけた広大。 テレビの中の「北野先生」に夢中になった子供たちが今、俳優やスタッフとなり、撮影現場にいます。
 「自分でも不思議なほど、いい出会いに恵まれました」にっこり笑います。

  *  *

 芝居への情熱を感じさせる人です。でも30代までは、一作品が終わるたび、「ここは僕のいるべき世界じゃないと思っていたんです」と明かします。

 転機は38歳で長女の誕生。娘のためにも、「できる限り俳優を続けたいと思うようになりました」。その娘は今年20歳。ときどきは家族で出演作を見ます。「あまり厳しいことはいわれません。口にしないだけかな(笑)」
 「ひとりでも多くの人に喜んでほしい」という気持ちが俳優としての原動力といいます。
 「直接声は聞こえなくても、『よかった』『また見たい』という思いに押されて、僕らはまた先に進めるんです」

 大塚武治記者 撮影・後藤淳
   (しんぶん赤旗 日曜版 2010・3・7号「ひと」欄より)




  俳優 森山未來さん 言葉をもっと磨きたい

         しんぶん赤旗 日曜版2009年7月12日号


 映画「世界の中心で愛をさけぶ」(04年)で初々しい高校生役を見せたこの人も、24歳。
「すごい集中力。こんな若手、見たことがない」(ドラマ「リミット」で共演した武田鉄矢さん)と絶賛されるまでに。
 でも、素顔は相当の照れ屋。絶賛の感想を尋ねても、赤くなって小声で、「・・そんなことないです」。

 踊ってばかりの少年でした。


 ・・・すいませんやっぱ面倒なのでここで一旦やめますにゃ。と思ってたら記事捨ててしまいました。


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 内田勝正(うちだ かつまさ)
1944年千葉県生まれ。「必殺シリーズ」「水戸黄門」「暴れん坊将軍」などテレビドラマ、映画に多数出演。

俳優の権利守り、文化を支えたい   

内田勝正 ― 俳優・日本俳優連合副理事長


 今年6月、北京で開かれた世界知的所有権機関(国連の専門機関)の外交会議で、映画やドラマの2次利用(再放送やDVD化等)の際、俳優が報酬を受けることのできる権利を認める条約ができました。
 私たちは長い間、俳優と家族の生活を守るためにもこうした権利を認めるよう求め続けてきましたが、やっと重い扉が開きました。

 3・11以降、文化の役割が見直されています。私たち日俳連も支援チャリティーなどに取り組んでいます。
 人々には喜びとか笑いとか、心のケアのようなものが絶対に必要です。それができるのが我々であり、俳優の使命だと思います。

 日本の文化予算は全予算の0.1%(フランスは0.8%、韓国は0.7%)。俳優の9割は本業だけでは生活ができないのが現状です。

 俳優は表現者であり芸術家です。読書や観劇は表現するときの材料になります。しかし特に若い俳優はアルバイトに追われ、本を読むことも、映画や舞台を観ることもできない状態におかれています。これでは良い俳優は生まれません。
 人々が感動するようなドラマを世に出していくためには俳優の出演した映画ドラマの権利行使が必要です。俳優にもせめて音楽実演家と同様の権利ができるように訴えているのです。

 北京条約をこれから日本の法律に反映させ、実現する取り組みが求められます。しかし文化庁は「日本の著作権法は北京条約を先取りしている」とか「民と民で交渉を」と言っています。「うるさく言うと使わない」と言われれば引くしかない俳優の弱い立場を考えれば、それでは解決しません。私たちの主張をたえず、いろいろなところで発信していかなければと思っています。

内田勝正(うちだ かつまさ)
1944年千葉県生まれ。「必殺シリーズ」「水戸黄門」「暴れん坊将軍」などテレビドラマ、映画に多数出演。
(全国革新懇ニュース 2012.12月 2013.1月 合併号)

全国革新懇の3つの共同目標
① 日本の経済を国民本位に転換し、暮らしが豊かになる日本をめざします。
② 日本国憲法を生かし、自由と人権、民主主義が発展する日本をめざします。
③ 日米安保条約をなくし、非核・非同盟・中立の平和な日本をめざします。

2012.12月 2013.1月合併号の革新懇インタビューは、女優・タレントの杉田かおるさんの、
「農業、原発、憲法、生き方を語る。 人の幸せを思い、社会のために」です。

全国革新懇ニュースのお申し込みは
℡03(3357)5515
年間購読料1800円・送料込
〒160-0004 東京都新宿区四谷3-8 三橋ビル5F
℡03(3357)5515 FAX03(5363)8965
ホームページhttp://www.kakushinkon.org/ Eメールzenkoku@kakushinkon.org  
    

 昨夜のNHKプレミアム・ミラノスカラ座講演「カルメン」(09年)のドン・ホセ役テノール、ヨナス・カウフマン氏イケ面でしたにゃ。出演者全体的に、カルメンにしては地味な感じだったような気が気のせいかしたけど(昔子どもの頃に見た印象と比べて)。
 まぁほんとにほぼ「魔性の女に翻弄される」というだけの内容だったけど、音楽は聴きやすくわかり易く美しいところも多かったですにゃ。
  今日はワーグナー「ニーベルングの指輪」近藤さんが昔好きだと言ってたの・・起きてられるかにゃ。寝るかも。

火の鳥のモデル 青い鳥ケツァール(写真)/ あさのあつこ赤旗インタビュー「グラウンドの空」連載終えて

2012-12-16 | 各界インタビュー(新聞赤旗等より)
  

 枝に止まった雄のケツァール
  ブルーに輝き、1メートルもの長い尾は樹間を流れる風に美しくたなびいていた


  「火の鳥」のモデル  ケツァール      しんぶん赤旗 日曜版7月26日号より


 動物たちの楽園    浅尾省五 


 およそ10年前、アメリカのフロリダにあるディズニーワールドを訪れたことがある。
 広大な敷地の一画で、いろいろな動物たちをアトラクションや展示の形で紹介していた。

 飼育員の肩に小鳥がとまっていた。見たこともない緑の小鳥だった。
 なんともかわいい顔をしたその鳥は、ケツァールの幼鳥だった。

 気品のある美しさに私は釘付けになった。
 後日、世界一美しい鳥で、幻の鳥ともいわれていることを知った。
 いつか野生の姿をとりたい、それは私の夢の一つとなった。

 今年の5月、中米コスタリカに行った。ケツァールを撮りたい。それだけが今回の旅の目的だった。

 首都サンホセから東南方向に車でおよそ3時間。海抜3千メートルのこの辺りは広大な熱帯雲霧林で、高い湿度のため森の木々はコケで覆われ、深い緑の自然が保たれていた。

 ケツァールはアボカドの木の実が好きなのだ。まずは木を探した。
 ドングリほどの実をつけた1本のアボカドの木の下で、待つこと数時間。疲れ果てた頃、突然目の前に緑色の鳥が飛んできた。
 赤い胸、1メートルもある長い尾、ケツァールだ。

 私は夢中でシャッターを押し続けていた。長年の夢がかなった瞬間であった。

 その美しさから神の使いとあがめられ、昔から聖職者や国王だけにその羽を身につけることが許されたという。
 手塚治虫の漫画、火の鳥のモデルとしても知られる。

 その羽毛は金属的な光沢があり、見る角度や光線状態によって緑色から青色にまで変化し、実に美しく優雅で、高貴なイメージさえ感じさせられる。

 ケツァールはメキシコ南部からパナマの森林地帯に分布する。
 ケツァールも例外なくその生息数は減少し、本当に幻の鳥になってしまう危機にある。

 自然の森を守れば、そこにすむ多くの動物たちが安心して暮らすことができる。豊かな森を守ってあげたい。
 (あさお・しょうご)


   

 好物のアボカドの実を食べに来たケツァール。
  雄は美しい緑色の頭部で長い尾があるが、メスの頭部は地味な茶色で、長い尾はない

  http://www.rakuensanka.com


  (しんぶん赤旗(HP毎日更新)日曜版・2009年7月26日号)


 昔は赤旗に、手塚治虫が連載をしていて、赤旗の締め切りを優先して描いてくれていたとかいう話は有名ですが、

 この↑の記事の裏の33面には、

「キャノン偽装請負告発」涙ながらに陳述  の記事と、

   「Canonは偽装請負を謝罪し正社員にしろ!」  キャノン非正規労働者組合
  という、原告団の持つ旗看板の写真が載っています。

  08年4月の、パナソニックプラズマディスプレイ大阪高裁判決ではプラズマの雇用責任を認める判決が出たこと、

  そして労組の違いを超えて2009年3月に結成され、労働者支援活動する非正規ネット栃木の紹介も。

  シンポジウムや平和コンサートなども開かれ、記事現在には、非正規ネット栃木を「支える会」もつくりられていると。


 

 同日号の3面には、 作家 あさのあつこ さんのインタビューが。


 赤旗日曜版に連載している(2009当時)「グラウンドの空」完結インタビュー。


 抜粋。

 10代に魅かれる理由

   おとなにはわからなくたって きちんと生きようとしている

 おとなが閉塞感にあえぎ、社会の不安を子どもたちも認識している。
 子どもたちが何を考えているのかは、わかる方が心配。自分にさえわからない自分がいる。それが人間性の厚みになっていくのだと思います。

 私もわが子が考えていることがわからず、イライラしました。その裏には、子どもをコントロールしたいという気持ちや期待や欲があるんですね。

 作家としての私自身も、若い人の気持ちがわかると思ったとたん、書けなくなる気がします。

 
 (作品では)おとなの不幸に子どもたちが巻き込まれています。学校を中退しなくてはならなかったり、家庭がばらばらになったり。
 でも社会に対して子どもは無力。参政権もないし、働いてお金をかせぐ事もできない。
 社会を変えていく力というのは、圧倒的におとなが強い。ほんとうにしっかりしなければなりません。

 「グラウンドの空」では少年たちだけでなく、おとなの力も書きたいと思いました。それが瑞希の母親や野球部の監督、透哉の祖母たちです。

 ―日曜版に一言。

 私も長い読者です。信念・信条がある新聞だと思います。

 共産党というと難しい、堅いというイメージがあるかもしれませんが、言っていることは、私たち庶民が幸せに暮らせる社会をどう作るか、ということですよね。
 難しくないです。そのことを多くの人に伝えるのが日曜版ですね。信念を曲げず、更なる進化・発展を期待しています。
 理不尽な苦しみにさらされるこの国の子どもたちが、幸せに生きられるように。

 
 あさの・あつこ
1954年、岡山県生まれ。『バッテリー』シリーズ全6巻で野間児童文芸賞、日本児童文学者協会賞など受賞。
 時代小説やSF作品も手掛ける。最新刊は『朝のこどもの玩具箱』(文芸春秋)

 (しんぶん赤旗(HPも毎日更新)2009年7月26日号)


 SF作品は読んでみたいですにゃ
 



 
 

 
 
 

ちばてつや・やなせたかし・降旗康男 赤旗インタビュー 小沢昭一さん死去

2012-12-10 | 各界インタビュー(新聞赤旗等より)
 俳優の小沢昭一さんが、残念ながら亡くなられたそうです。といっても、吾輩はお顔しか存じませんが。
  でも講演やラジオでパーソナリティなどで、社会的に貢献されていたようですにゃ。

  そういえば、先日亡くなられた森光子さんも、今年6月に亡くなられた地井武男さんも、何度かしんぶん赤旗に出ておられましたが、

 小沢さんも、以前2009年頃のしんぶん赤旗の「だから私は日本共産党」の欄に、あさのあつこさんらと共にお出になっていて、いいことおっしゃってたのでいつか載せようと思っていたのですが、捨ててしまったらしく・・・

 代わりにといってはなんですが、他の方のインタビューシリーズでもどうぞ。


 漫画家 ちばてつや さん しんぶん赤旗インタビュー


「あしたのジョー」で圧倒的な人気を博した、ちばてつやさん。初めての絵本『ごあいさつ』(講談社)を出しました。

 カナダに住む3人の孫に語りかけるように描きました。
 今はお話したり、遊んでやることはできないけれど、どこで暮らそうと、みんなにちゃんとあいさつし、仲良くするんだよと。

 漫画はこま割り、絵本は見開き。初めての絵本を、大きい絵でのびのびと書きました。
一方ー。「色彩、世界観、メッセージ。子どもにわかりやすい表現というのは難しい。難しいことを分かりやすく。うちの生徒にも、そう言ってるんです」

  *

 「うち」とは、文星芸術大学(宇都宮市)。ちばさんは、マンガ専攻の教授です。ことし4年になります。
 今の若者たちは、初めから絵がうまいといいます。子どものときからマンガやアニメゲームなどの映像を見て育っているからと。

 だが、若いマンガかも含め、少し気になることは、主人公たちの目が冷たいことです。世の中を恨んだり、自分の運命をのろったり。恨みがましい目が多い、と。

 「若い人は将来に不安があったり、希望がもてなかったり。そういう時代を映しているのだろうとは思います。でも、夢のある作品を描いてほしい」
 ちばさんが漫画を通して伝えるのは、夢に向かって生きるひたむきさ、人間賛歌です。

 * *

 1945年8月、ちばさん一家は「満州」(中国北東部)の奉天。8月、侵入してきたソ連軍におびえながら転々としました。一家が身を潜めたのは狭い屋根裏部屋。父の友人で中国人の徐集川さんの家でした。

 外には出られず、退屈な日々。6歳のてつや少年は、3人の弟たちのためにお話を考え紙芝居を作りました。

 「漫画家への原点です。弟たちがせかすので、色など塗っていられない。でも、線描だけのつたない絵でも人を喜ばせることができる、と気がついた」

 敗戦。地獄の旅を経て引き上げ船で帰国。高校の頃両親が相次いで入院。家計が長男てつやさんの肩にのしかかります。
いくつものアルバイトの末、漫画家になりました。

 敗戦から64年。今年『昭和二十年の絵手紙 私の八月十五日』の中国語版が出版されました。漫画家や作家101人の作品集です。8月には、その原画展が中国の南京虐殺記念館で開かれます。ちばさんも訪れます。

 「戦争は残酷なものです。憲法9条を変えようという動きもあります。改憲したら、戦後大切にしてきたものが、ガラガラと崩れてしまうのが怖いのです。戦争の『残酷な現実』をできる限り後世に伝えていきたい」

 玄間太郎記者 撮影・佐藤光信記者

 ちばてつや
 1939年、東京生まれ。56年、単行本作品でプロデビュー。58年『ママのバイオリン』で連載を始め、61年『ちかいの魔球』で週間少年誌デビュー。作品に『ハリスの旋風』『おれは鉄兵』『のたり松太郎』など多数。講談社児童まんが賞、小学館まんが賞、紫綬褒章など受賞。日本漫画家協会常務理事。
(しんぶん赤旗 日曜版 2009年6月7日号)



 
 
 アンパンマン作者 やなせたかし さん  しんぶん赤旗インタビュー
 
  少しの勇気でヒーローに


 今年90歳、画業60年を迎えます。すでに新刊を6冊。旺盛な仕事ぶりです。

 「生きている間は、人を喜ばせながら暮らしていこうかと」 が、満身創痍。肝臓がんや膀胱がんを手術、再発、手術。
 2年半で10回手術。すい臓は3分の2しかありません。
 「具合が悪くとも、仕事をしていると忘れちゃう。不思議だねぇ」

 新刊『足みじかおじさんの旅』(新日本出版社)は、おとなのメルヘン。あしながおじさんほど有名ではない。カッコよくも勇ましくもない。でも、人の心の叫びを聞きつけて助けに現れる。

 「さほどのことはできない。懐疑的になったりもする。本当に人を助けているのだろうか、と」誰かに似ている?そう、アンパンマンです。

 真っ赤な飛行服にこげ茶色のマントをひるがえし、空を飛ぶ。お腹がすいて死にそうな人に、自分の顔をちぎって食べさせる。
 「正義の味方だが弱いんだ。ちょっと顔がぬれただけで、『力が出ない』と助けを求める。それでも勇気を出してたたかうから、みんなのヒーロー」絵本『アンパンマン』シリーズは、5500万部出ています。

  * *

 アンパンマンは、作者の戦争体験から生まれました。1941年、福岡の小倉野戦重砲隊に入隊。中国・福州(福建省)の野戦重砲部隊へ。

 「軍隊の訓練は厳しかった。殴る蹴るの制裁もあった。でも、飢えがいちばんつらい」

 敗戦を迎えたのは、上海に近い泗渓鎮(しけいちん)。ショックでしたが、内心ほっとしました。

 戦後、漫画やテレビのヒーローが続々。スーパーマンや月光仮面、鉄腕アトムや仮面ライダー・・・。みんな強くてカッコいい。でも、何かが違う。正義の味方なら、まず餓死寸前の子どもたちを救うのではないか。ちょっと変わったヒーロー、アンパンマンの誕生でした。

 「どんなことがあっても、戦争はすべきではない。戦争とは、正義の戦いという美名のもとに国家が殺人を奨励することだ」

 敗戦から64年。自身も作品を寄せた『昭和二十年の絵手紙 私の八月十五日』の中国語版が出版されました。その原画展を八月、中国の南京虐殺記念館で開催します。「私の八月十五日の会」は、作品「百年後の八月十五日」に取り組みます。

 「100年後? 最大の環境破壊は、戦争。地球温暖化も大問題。もう国と国が争っている場合じゃないよ。地球が危ない。人類が生き残れるかどうかだ」

 玄間太郎記者 撮影・菊地信夫

 やなせたかし
 1919年東京生まれ、高知県育ち。漫画家、詩人、作詞家。アンパンマンは、日本漫画家協会大賞などを受賞。「アンパンマン」が、1768体で「最もキャラクターの多いアニメシリーズ」として、ギネス世界記録に認定。作詞の代表作は「手のひらを太陽に」。現在、日本漫画家協会理事長。

 (しんぶん赤旗 日曜版 2009年7月26日号)


 この日曜版2009年7月26日号の一面には、

 映画監督の降旗康男さんの、2009年総選挙に向けた、日本共産党への激励コメントが載っておりました。

 これまた支持者の浅田次郎作品・高倉健主演の『鉄道員(ぽっぽや)』、「ホタル」、「単騎、千里を走る。」(チャン・イーモウと共同監督)、妻夫木聡主演の「憑神(つきがみ)」など。。

 「不況、そしてリストラが横行する時代に、共産党が伸びなければおかしいのです。中途半端ではなく伸びてほしい。奮闘を期待しています。」と、締めくくられております。

 まぁ、3年前のハナシです。。。今回も伸びなさそうですが。。。



 
 

危険!TPP問題 みんなが議論して、発信を タレント フィフィさん 全国革新懇ニュースインタビュー

2012-10-23 | 各界インタビュー(新聞赤旗等より)
 
TPP問題  みんなが議論して、発信を


 タレント フィフィさん               

1976年エジプト生まれ。2歳のとき、愛知・名古屋市に移住。国籍はエジプト。テレビ、ラジオ、雑誌、講演活動などで多彩に活躍。現在、NHKラジオ月曜日8時の「すっぴん」のメーンパーソナリティーを務める。


崩される社会システム

 ― 日本の環太平洋連携協定(TPP)への参加に警鐘を鳴らしていますね。
 
 日本の国は「経済が活性化します」とだけ言って、TPPの中身をちゃんと発表していません。私はアメリカに留学していました。アメリカは儲けることしか考えていないし、TPPもその一環です。
 TPPに参加すれば遺伝子組み換えや農薬、添加物など日本の規制基準を満たさない食品がアメリカからどんどん入ってくる。

 東北の農産物を「食べて応援」と言いながら、TPPに参加しようという(日本政府の)姿勢は非常に矛盾します。国が放射能の値をちゃんと発表しないため、東北の農家はすごく不安を抱えているし、TPPで米やいろいろな食品が自由化されたら、ダメージは大きいでしょう。

 日本がずっと守ってきた国民皆保険も自由化されてアメリカのようになってしまう。アメリカでは虫歯一つ治すのに10万円はくだらないですよ。薬事法(医療品や医療機器に関する法律)も規制がゆるくされて、日本人には強すぎるアメリカの薬を使わせられると思います。国民の健康を守る義務を、完全に放棄していますよね。

 労働者も流入する。著作権などもフリーになり、「日本のものはアメリカのもの」という状態に変わるのではと思います。
 日本は丁寧とか時間を守る、正直など、独特のきっちりした生き方の中で平等の社会システムをつくってきた。それが「貧しい人は死んでください」というアメリカの弱肉強食の制度で崩されてしまいます。


若者は政治を知りたい

 ― 日本政府はTPP交渉で日本に有利な枠組みをつくると言っています。

 これまでの外交を見ても、対等に交渉できたことがありますか。アメリカのいいなりですよね。自信があるなら、なぜ沖縄の普天間基地問題はうまく解決できないの。

 政治に無関心にさせられていると、国のやりたい放題になってしまいます。日本と同じ親米政権だったエジプトでは、国民が食べることもできない、大学を出ても職がない状況が長く続いて、昨年2月、革命が起きました。

 日本の報道は欧米からの情報ばかりです。私がアラブ側からみる「アラブの春」(中東の民主化運動)やエジプト革命をブログに書くと、若者から「かっこいい」「日本の将来をみているみたい」「日本人はどうしたらこういうことができますか」など、たくさんのメッセージがきて励まされました。日本の若者は政治や世界の動きを知りたいとどん欲です。

 社会が良くならなければ、自分の生活だって良くならない。だから将来のことを考えるとき、自分の将来のことだけではなく、大きな枠で考えないといけない。

 日本に限らず若者は、大人のやっていることに疑問をもっています。資本主義が世界を支配し、日本も資本主義ですが、「理不尽だよな」「不公平だよな」と純粋な疑問をもっている。良い刺激を受ければ、いくらでも力を発揮します。


きっかけになりたい

 ― 国内外の政治課題や情勢についての意見を発信し続ける源は。

 中学時代、たまたまイスラエル軍によるレバノン虐殺の写真を見ました。(犠牲者は)私と同じ人種の顔をした人です。帰って親に、「レバノンってエジプトの近くじゃないの」と聞きました。日本のマスメディアでは報道されないし、私は知らずに学校で「戦争を知らない子どもたち」を歌っていた。

 マスメディアは政治と非常に結びつき、すごく影響力がある。両親に「(権力者は)あなたのお金やステータス(地位)を取り上げることができても、思想を取り上げることはできない」と言われ、写真や筆は強いと教えられました。

 いま、日本の国民は政治もテレビも信用していないですよね。インターネットを使って一人ひとりが情報収集し、配信する力をもっている。みんながいろいろなところで議論し、発信すればすごい力になります。政治や経済の本当の姿をわかると、自分たちの生活に直結するから重要だし、面白い。

 発言できる立場にある人は、政治や社会の問題に対して発言する方がすてきだと思います。自分らしいやり方でどんどん配信して、考えるきっかけになりたいですね。【聞き手 阿部悦子】


TPP
 太平洋を囲む諸国間で、農産物の関税や、医療・保険・労働などに設けられている制度・基準を撤廃し、経済連携を強めようという協定。
(全国革新懇ニュース2012・6月号)

全国革新懇の3つの共同目標

① 日本の経済を国民本位に転換し、暮らしが豊かになる日本をめざします。
② 日本国憲法を生かし、自由と人権、民主主義が発展する日本をめざします。
③ 日米安保条約をなくし、非核・非同盟・中立の平和な日本をめざします。
全国革新懇ニュースのお申し込みは
℡03(3357)5515
年間購読料1800円・送料込
〒160-0004 東京都新宿区四谷3-8 三橋ビル5F
℡03(3357)5515 FAX03(5363)8965
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ノーベル賞・山中伸弥教授の「倫理」☆藤竜也『人生いろどり』予告編・インタビュー 赤旗より

2012-10-13 | 各界インタビュー(新聞赤旗等より)
2012年10月10日(水)

しんぶん赤旗 きょうの潮流

 ノーベル医学生理学賞の京大教授・山中伸弥さんには、2人の娘さんがいます。山中さんは、顕微鏡でみる受精卵と「自分の娘の顔が重なり合った」そうです
▼動物の体は、ほんの一つの受精卵からつくられるさまざまな細胞でできます。骨、筋肉、血液…。科学者たちが、受精卵から万能の細胞を生み出し、傷ついたり失われたりした人の体の再生に生かそうとしたのも、うなずけます

▼しかし、赤ちゃんになるかもしれない受精卵を壊さないと、骨や筋肉の細胞に成長させられません。人の命を救うつもりが、人の生命のめばえを摘みとらないか。倫理、人の道にかかわります▼山中さんは、娘さんの顔のようにみえた受精卵の利用を拒みました。仲間の協力であみ出した別のやり方が、iPS(人工多能性幹)細胞です。皮膚の細胞を、どんな細胞にも成長する能力をもつ受精卵のような細胞へと「初期化」し、つくりだしました

▼科学と倫理。原発事故でも問われています。人々を日々危険にさらして成り立つ原発。いったん事故が起こると、労働者の被ばくの被害ぬきに後始末さえできない原発は、初めから倫理を欠きます
▼山中さんは、整形外科医を志してつまずき、研究も周りに理解されず一時は「やめよう」と思いました。座右の銘は「人間万事塞翁(さいおう)が馬」。人の災いや福は、移り変わり定まりない。中国の故事では、老人・塞翁の息子が馬から落ち足を折るが、おかげで兵役を免れ無事だった。やはり、なにより命が大切でした。

   
      


『人生、いろどり』予告編



映画 「人生、いろどり」 出演   藤 竜也さん


働く生きがいは 人を生きいきさせるよね

 銀幕に登場して半世紀。一本気な職人、浮ついた風来坊、背徳のにおう芸術家と、硬派も軟派も陰影深く演じてきた藤竜也さんが俳優生活50年の節目に選んだのは、70代女性が主演の映画「人生、いろどり」(御法川修監督)です。元気づく女性陣に男の自負を激しく揺さぶられる役どころ。「新鮮で魅力的だった」と話します。
 映画の舞台は、基幹産業のミカンが壊滅してしまった四国一小さな徳島県上勝町(かみかつ)。物悲しい町が、山で採れる料理の「つま」として売り出し華やぎだして・・・実話を元に描く物語です


分かち合える人や場所必要

 手詰まり状態のなか農協職員の呼びかけで始まる葉っぱ販売。やがて年商2億円をたたき出すまでに伸展しますが、当初は大方から白眼視されていました。藤さん演じる輝雄は、葉っぱ反対派の急先鋒。ところが妻の薫(吉行和子)が数少ない推進派に回ります。

 脚本を読み、「この夫婦に焦点を当てることで、単なる実話再生ドラマとは違う良いものができる」と手ごたえを感じました。
 輝雄の顔色を伺いながら始めた葉っぱの仕事から徐々に自信を得ていく薫。夫が問答無用の強権を握っていた夫婦関係が崩れ始めます。そこが面白いと藤さん。

 「今だって世界的に見ても男女がフィフティーフィフティーの関係にはなっていない。日本は女性議員の数だって少ないでしょ。それが上勝ではドラマチックに五分五分になっていく」

 妻から反旗を翻され、大風呂敷を広げて始めた新事業もままならない輝雄。甲斐性のなさにさいなまれ、行き詰まった男だての世界で不格好にもがきながら、家族との結びつきも働き方も問い直し始めます。

 「人間って、ただ働くだけじゃね。やっぱり働いて得たものを分かち合う人や場所がないとむなしい。輝雄は、薫や息子たちと労働の喜びを分かち合えるからね」
 撮影の1週間前からロケ地の上勝町に入り、一升瓶持参で土地の人に取材をしました。葉っぱに反対していた男衆が変わっていった様子を聞きたかったといいます。

人生の暮れ方に差し掛かった登場人物が皆、子や孫のためではなく自身の人生を謳歌する存在として描かれる本作。実際、上勝町で葉っぱの仕事を担う年かさの女性たちは元気でした。
 「働く生きがいは人を生きいきさせるよね。老後の悠々自適というのは、だらっと何もしないってことじゃないんだろうな。何か新しいことをやるってことなんじゃないの、悠々と」


これが最後と覚悟しながら

 自身も71歳。一本一本、これが最後の仕事と覚悟し、瀬戸際に立たされたときの知恵と気迫を発揮してきました。
 「実際次の仕事が来るかどうかは分からない。これで終わったとしても満足。そんなふうにやりたいよね」

 大学在学中にスカウトされ日活へ。30歳で日活を出てからは大きなプロダクションに属さず、「好きでもない、理解できない仕事はやらない」姿勢を貫いてきました。「細くてもいいから、自分の足で立っていたい」といいます。

 北京生まれ。4歳まで過ごした中国は単なる外国ではなく、俳優としての自身に有形無形の影響を与えていると、話は日中関係にも及びました。

 「今ごたごたしているけど、一方的に中国がけしからんとはならない。中国の言い分は何だろうかと考える。自分と違うものでも、大切に思えば複眼的な考え方が出てくるんじゃないだろうか。それは僕らの仕事にとってすごく大事。複眼的な姿勢で人間をとらえないと、演じたときに含みのあるものはできない」
(しんぶん赤旗2012・9・14 )

溝端淳平 人が笑顔になって初めて楽しい。永井愛舞台「こんばんは父さん」出演 赤旗インタビュー

2012-10-05 | 各界インタビュー(新聞赤旗等より)
 しんぶん赤旗インタビュー

  舞台「こんばんは、父さん」出演 「人が笑顔になって初めて楽しい」



俳優 溝端淳平さん

 見たことない自分を発見



「絶対、食らいついていきます」。気合みなぎる23歳。3人芝居『こんばんは、父さん』(作・演出/永井愛)の稽古中です。
 「永井さんの『ダメ出し』が千本ノックみたい(笑い)。でもうれしいです。きっと、成長できると思うから」

 舞台は廃工場。70代の元社長(平幹二郎)、長年離れて暮らす息子(佐々木蔵之介)、元社長を追ってきた青年(溝端)が出会います。「カネが全て」の社会に敗れた3人。゛人生に大切なこと〝を見つめる一夜を描きます。
 「おかしくて温かくて、平さんたちの稽古を見るだけでグッと来ます。永井さんは『一人ひとりの宇宙を見せてほしい』と言います。お二人のでっかい宇宙にのまれつつ、僕なりの宇宙を表現したい」

 高校2年のとき、姉が応募したコンテストでグランプリを受賞。デビュー5年で連続ドラマ12本、映画7本に出演。人気者ですが、願いは一つ、「演技で評価されたい」です。
 当初は、撮影で「配役ミスだ」「おまえなど売れない」と言われ、家で泣きました。でも仕事は続々。考える間もありませんでした。
 「人の顔色をうかがい、言われるまま演じている感じでした。イメージを壊したら嫌われると思いました」

 「もっと、わがままになれ。内側から出るもので演じろ」と言ってくれたのは、昨年出演した舞台の演出家。
 「自分の気持ちを見つめ、役と向き合う。思うままに表現すればいいんだと思えて、どんな役者になりたいのかと見直すようにもなってきました」
 昨年のドラマ「蜜の味」。今まで多かった好青年役から一転、狂気の医師に挑みました。ゆがんだ愛情が爆発し、部屋で暴れる。感情のままに演じた自分を放送で見て、「役の人間がちゃんと生きている」と思えました。
 「自分をさらけ出すと、思ってもみないところに着地して、見たことのない自分を発見できて。いま何やった?と覚えていないこともあるんです」

 故郷・和歌山が好き。ワンマン電車が走る山間の町です。「自分が楽しいだけじゃいや。人が笑顔になって初めて楽しい」と考える、人なつこい少年でした。
 実家の酒屋を手伝いながら、幼い自分をおんぶしてくれたのは、亡き祖母。仕事で葬儀に出られませんでしたが、近所の人が大勢惜しんでくれたと聞きました。「おばあちゃんみたいに、みんなの心にずっと生きられたら幸せだな」と考えます。
 「いつか、見る人の心に残る役者になるのが目標なんです。震災などで悲しい思いをしている人が多いいま、とくにがんばらなきゃ。厳しい現実にもう一度向き合う力をくれるのが、エンターテインメントだと思うから」
(しんぶん赤旗日曜版9月30日号 「ひと」コーナー 大塚武治記者)
 

溝端淳平(みぞばた・じゅんぺい)=1989年、和歌山県橋本市生まれ。テレビドラマ「BОSS」「新参者」、舞台「ウサニ」など幅広く活躍。NHKドラマ「つるかめ助産院~南の島から~」(火曜午後10時)、日本系「誰だって波瀾爆笑」(日曜午前9時55分)に出演。二兎社公演「こんばんは、父さん」は10月13日から全国公演。総合問い合わせ℡03(3991)8872。東京公演は26日~11月7日=世田谷パブリックシアター。℡03(5468)8113(ぷれいす)


 作/演出・永井愛さん関連記事も、「永井愛」で当ブログ内検索をしてどうぞご覧くださいまちぇ。
  「君が代問題」をコメディに。強制を変と思わぬこっけいさ、異常さ。



多彩な著名人のインタビュー記事「ひと」コーナーも好評の、しんぶん赤旗日曜版もよろしくお願いします。
10月7日号は 俳優 浅丘ルリ子さんです。
しんぶん赤旗日刊紙 月3,400円 日曜版 月 800円
お近くの日本共産党地区委員会事務所へ。

西川美和監督 しんぶん赤旗インタビュー2009 とスタジオパークでの最新作「夢売る二人」話   

2012-10-05 | 各界インタビュー(新聞赤旗等より)

 西川美和監督 インタビュー 「ゆれる」「ディア・ドクター」


「ゆれる」(06年)で脚光を浴び、国内の主要な映画賞を総なめにした監督です。
「思いがけず評価を得てしまい、重圧に苦しんだことが、「ディア・ドクター」着想のきっかけだった」と話します。

脚本はいずれも監督のオリジナルです。

今回はデビュー作「蛇イチゴ」から3作目の「ディア・ドクター」。
「いろんな矛盾を抱えつつ生きていく、切ない人間の姿に興味があります」。

山あいの村で、へき地医療に手を尽くし、村で唯一の医師として村人から慕われる伊野(笑福亭鶴瓶)の、突然の失踪で巻き起こるひと夏の騒動を描きます。

 失踪の一ヵ月前、彼はかづ子(八千草薫)という女性を診察します。一人暮らしの彼女を、親身に治療する伊野。
しかし東京で医師をするかづこの娘が帰省したことで、隠してきた嘘をつき通せなくなって・・・。

 失そうした伊野の本心はどこにあったのか、答えは観客にゆだねられます。

 「何が本物で何が偽者かを描きたかった」。

 「今まで信じていたものに対し、誰かがにせものだと言ったとたん、人は手のひらを返したように変わってしまう。そんな曖昧さへの興味や腹立ちがありました。」 矛盾をはらみつつ、人はどう生きるかも、この作品で描きたかったテーマです。

 伊野のとった行動は、監督の思いの発露でもあります。

 「彼は医師という形にとらわれて、ひどいジレンマに苦しめられながら人の命に向き合ってきたけれども、ある行動をとることで自由になり、自分の意思だけでかづ子と付き合うという選択肢を見出すんですね。自分がとらわれている形を捨てることも、とても大事だと思う」

 
 出し切った前作

 今回の作品は、自分についての初めての物語です。
 「『ゆれる』で、アイデアや今まで培ってきたものを丸ごと出し切ったんです。けれど周りは『次回作を早く早く』って。空っぽになったところでいろんな人に期待されて、重圧を感じました。自分のような、本来作り手の器量のないものは、映画監督として偽者なのにって。そんな思い自体を映画にしようと」

 「(監督業から)いつ逃げるかわからない」と苦笑します。けれど当分続ける、とも。

 「来た球を打っていきたい。本物になることが最終目的ではなく、止まらずあきらめずに、作り続けていくことが大切だと思います」

  (しんぶん赤旗 日曜版 2009年6月21日号よりネコ型編)
 


 ↑最後に、「来た球を打っていきたい」とありますが、スポーツ観戦が唯一の息抜き(他のものだと映画や脚本考案と結び付けてしまうので)だそうで。 結婚詐欺を働く夫婦を描いた最新作「夢売るふたり」では、騙される色々なタイプの女性を登場させるが、その中に重量挙げ選手も登場させている。実際に、彼女たちが何を思って「鉄のバーベル」にむかっているのか興味があったそうで。(9/14(金)『スタジオパークからこんにちは』の放送での話。)

スタパでは、「人を見る目が厳しい、思いやりに欠けるところを、指輪を見て思い出しなさい」等と言われながらお母さんに露店で買ってもらったという、人型の指輪を見せたりしておられた。

たしかに、人の心の奥底を覗いていそうだから仕方にゃいですにゃ。



以下は、元記事。


今日8/27は梅ちゃん先生の竹夫兄さん役・小出恵介さんでした。
ちらっと見たら、堀北真希さんのことを「鉄の女」「Sっ気がある」とか言ってた。

それに対して、永井アナが「【鉄の女】って、サッチャーみたいですが」とか。
英元首相サッチャーを映画にした【鉄の女の涙】のこと。当ブログも紹介してます。右のワード検索をご利用くだちゃい。

堀北真希ちゃん、スタパでの衣装が白のトップスと真っ青なパンツでした!本人か衣装さんか知らんけど、明らかにドラえもん生誕前100年祭を意識されてましたにゃ!(途中から見たから、話題に上ったかしらん)

ついでに9月3日からの一週間の映画。

9月3日月曜 「ローマの休日」(”赤狩り”でハリウッドを追われた脚本家が、偽名で書いたもの)、

4日火曜は、渥美清の寅さん前の主演作「拝啓天皇陛下様」、
7日金曜は「ネバーエンディングストーリー」ミヒャエル・エンデ原作。


それにしても、クイズ・ホールドオン!はいらんよにゃ~。
スタパ、にゃんだか短くてあわただしいトーク番組ににゃったじゃにゃいか。


貴乃花親方 相撲の未来・被災者支援・平和を語る。 革新懇インタビュー

2012-10-03 | 各界インタビュー(新聞赤旗等より)
 
革新懇インタビュー 相撲の未来・被災者支援・平和を語る
              
 貴乃花 光司さん  第65代横綱・貴乃花親方


 1972年東京生まれ。88年初土俵。数々の最年少記録を達成し、95年、第65代横綱に。相撲ブームの原動力となり、2003年引退。幕内優勝22回。現在、日本相撲協会理事。


 
 取材の翌日、早朝稽古を見学しました。驚いたのは、自ら胸を出し、力士の当たりをしっかり受け止めていたことです。弟子同士のぶつかり合い稽古のさいは受ける側の力士に、「『強くなってくれ』という気持ちで受けること」と、奥深い言葉をかけていました。

 ― 地域に根ざす部屋づくりを言われています。

 もともと相撲は勧進相撲(かんじん)(・ 江戸時代に社寺建設などの資金調達を名目に開催された興業)から始まっています。まちの人の行き来や息づかいがいつもあるのが本来の姿です。

 ここ(中野区中野新町)は近くの神田川がよく氾濫し、先代(故二子山親方)のときは弟子が老人ホームの方々をかついで手助けしたこともあります。昨年の大震災のときも若い衆にすぐ「おにぎりを握れ」と言って、7、800個握りました。ひどくなったときは近隣の方に部屋に避難していただこうと思いました。
 地元の方が「ちょっと遊びに来たよ」といって気軽に来れる、あるいは地震や災害のさい、一つのコミュニティーとして近隣の方々と協力できる、地域密着型の部屋を目指しています。

 ― 昨年の大震災のときは被災地に行き、炊き出しをされましたね。

 ただ寄付をするだけではなく、汗をかいて炊き出しにいこう、とにかく温かいものを食べていただこうと、宮城県の南三陸町と気仙沼市に貴乃花グループでおじゃましました。被災した方が何百人と来てくれ、感謝されました。朝から夕方までやりましたが疲れはなかったですね。「困った人たちがいたら助ける」は若い衆にとっても勉強になります。みんな生きいきと動いていました。
 神戸の震災や新潟の震災のときも物資を送り、炊き出しにも行きました。困った人たちがいると、いてもたってもいられない性質です。

 ― 力士だった人のセカンドライフの充実についても発言されています。

 相撲界をやめたあとも活躍できれば、関取や親方になれなかったけれども相撲界で学んだことで成功していると、感謝の気持ちを持ってもらえると思います。これは相撲協会の公益法人としての一大事業ですね。
 
 ― 土俵を全国に増やし、相撲の盛んな地域を広げたいとも。

 昔は各学校に土俵がありました。いま土俵のある学校は全国にたぶん3ケタはないと思います。
 一対一で向き合い、はだしでおこなう相撲は足腰が強くなるし、もみ合いで体力がつきます。しこなどの基本動作はきちんとやると、自分の体重だけでこんなにきつい運動があるのかというぐらい足が震えてくる。反復運動ですから精神的にも強くなります。
 大変な時代のいま、とにかく子どもたちには元気で、活発でいてほしいという思いが強いですよ。

 ― 画家のいわさきちひろの絵が好きだと。

 個展で拝見したことがあります。

 ― 作品には平和への願いを込めた絵が多い。

 画家の力はすごいと思います。ピカソの「ゲルニカ」(注・1937年、ナチスにより空爆を受けた町スペイン・ゲルニカを主題にした絵画)は体を張って平和を世に訴えかけた作品です。いわさきちひろさんもそうですね。相撲でもお客さんが喜ぶ、雌雄を決する相撲にはメッセージがあります。
 命を奪う戦争なんて、二度とあってはいけない。戦争の映像で機関銃などを見るのは大嫌いです。平和なくして日本は存在しないし、そこは不惜身命ですね。

 ― 人のために尽くすという、横綱昇進のさいの決意の言葉ですね。
 
 ええ。自分のためではなく、人のために生涯を過ごすことがやはり日本人の幸せであるし、そこに一貫性を持つことは相撲界が公益性をもって生き残るうえでも大事だと思っています。

 ― 平和への世論をより広げたいと思います。
 
 戦後60年以上が経過し、われわれ戦争を知らない世代が守り抜くことは、この国の礎の精神だと思います。
 自分さえいい思いをすればいいというのは苦手です。「武士は食わねど高楊枝」という言葉がありますが、相撲界には残しておきたい言葉です。相撲界は地位が上の者から食べますが、私の部屋では兄弟子たちに一番弱い立場の後輩に目を配れと言っています。体をつくらなければいけないわけですから。

 純粋かつ純朴に人々が接する、レッテルを貼るのではなく対話・会話してその人を知ることなどもより平和に繋がることであろうし、そういう時代に早く突入してほしいと思います。
(全国革新懇ニュース 2012・7・8号合併号341)


発行所  平和・民主・革新の日本をめざす全国の会(全国革新懇)
 全国革新懇の3つの共同目標
① 日本の経済を国民本位に転換し、暮らしが豊かになる日本をめざします。
② 日本国憲法を生かし、自由と人権、民主主義が発展する日本をめざします。
③ 日米安保条約をなくし、非核・非同盟・中立の平和な日本をめざします。

 
 10月号・革新懇インタビューは、小出裕章さん(京都大学原子炉実験所助教)です。6月号ではタレントのフィフィさんがTPPやメディアについて語っています。ほかにも市原悦子さんが平和について語ったり・・・。
 わずか4ページほどの月刊誌ですが、さまざまな著名人が【平和・民主】に対しての思いを語る「革新懇インタビュー」は見る価値ありです。
全国革新懇ニュース前納制 1年間1.800円 2年間3.400円 3年間5.000円。
http://www.kakushinkon.org/syuppan.htm

しんぶん赤旗の購読もよろしくお願いします。
日刊紙月3.400円 日刊紙月800円

 
 革新懇が呼びかけた「私たちは、原発の再稼動に反対し、『原発ゼロの日本』へ踏み出すことを求めます」
各界56氏から賛同やメッセージが寄せられています。
 ・赤瀬川隼人さん(作家) ・秋吉久美子さん(女優) ・安野光雄さん(画家) ・池田香代子さん(翻訳家) ・池辺晋一郎さん(作曲家) ・石川文洋さん(写真家) ・井出孫六さん(作家) ・伊藤誠さん(経済学者) ・稲川淳二さん(タレント・工業デザイナー) ・うじきつよしさん(俳優) ・宇都宮健児さん(前日本弁護士連合会会長) ・永六輔さん(放送タレント) ・海老名香葉子さん(エッセイスト) ・大城立祐さん(作家)・大橋巨泉さん(文筆家) ・奥平康弘さん(憲法学者) ・小山内美江子さん(脚本家) ・賀茂川耕助さん(IT企業会長) ・木村政雄さん(フリープロデューサー) ・倉本聰さん(脚本家) ・小出裕章さん(京都大学原子炉実験所助教) ・小林亜星さん(作曲家)
 ・澤地久枝さん(作家) ・ジェームス三木さん(脚本家) ・柴田徳衛さん(東京経済大学名誉教授) ・下重暁子さん(作家・エッセイスト) ・白旗史朗さん(写真家) ・進藤榮一さん(国際政治学者) ・妹尾河童さん(舞台美術家・エッセイスト) ・滝田栄さん(俳優) ・谷村志穂さん(作家) ・辻井喬さん(作家・詩人) ・出目昌伸さん(映画監督) ・富山和子さん(評論家) ・中島京子さん(小説家) ・中谷健太郎さん(大分・由布院亀の井別荘) ・中原ひとみさん(女優) ・那須正幹さん(児童文学者) ・根岸李衣さん(俳優) ・野田英二郎さん(元インド大使) ・野田正彰さん(精神病理学者) ・野中ともよさん(NPО法人ガイア・イニシアティブ代表) ・羽田澄子さん(映画監督) ・張本勲さん(野球評論家) ・ピーコさん(タレント・ファッション評論家) ・樋口陽一さん(憲法学者) ・平野レミさん(料理愛好家・シャンソン歌手) ・松元ヒロさん(コメディアン) ・三浦光世さん(歌人) ・無着成恭さん(曹洞宗泉福寺住職) ・村田光平さん(元スイス大使) ・山崎朋子さん(女性史研究家) ・山田洋次さん(映画監督) ・山中恒さん(児童文学者) ・湯川れい子さん(音楽評論家) ・吉原毅さん(城南信用金庫理事長) 。

人生歌う シャンソン歌手・ピーコさん 赤旗インタビュー 権力に抗す談話寄せる

2012-04-24 | 各界インタビュー(新聞赤旗等より)
 
人生歌うシャンソンが好き 悩みを人は乗り越えられる

シャンソン歌手 ピーコさん


 三つの肩書を持つピーコさん。容赦ない駄目出しで鳴らすファッション評論家であり、弱気を助け強気をくじくジャーナリスティックなタレントであり、そして、遅咲きのシャンソン歌手、でもあるのです。自身にとっても「まさか」の歌手デビューから、はや23年が経ちました。

 「シャンソンは本当に人生の歌。幸せってどこにあるんだろう、年をとって寂しい、とかね。そういう哲学的なところが好きなの」

 きっかけは、44歳のとき、左目の摘出手術でした。30万人に1人という悪性腫瘍。手術は成功しますが、半年ごとに再発の検査を受け、そのたび生死の瀬戸際に引き戻されました。
 
生きてる限り助けてくれる

 心配した友人の永六輔さんに勧められ習い始めたのが、若い頃から親しんでいたシャンソン。日本シャンソン界の草分けである石井好子さんにも目をかけられ、同じステージにも立ちました。双子の弟で映画評論家のおすぎさんは、何であんなへたな人に歌わせるんですか!と石井さんに食ってかかったといいますが、「石井さん、『歌は生きている間中、ピーコを助けてくれるのよ』って、おすぎに言ってくれたんですって」。

 今や数ヵ月ごとに開くコンサートやディナーショー。ゲイで中年で片目がない上に、抗がん剤で髪も抜け落ち、もう誰にも愛されない。そう泣き暮らした頃を切り抜けて歌うピーコさんのシャンソンに、自身の人生を重ね涙を流す女性たちがいます。

 「悩んでいるのは自分だけじゃないし、一人じゃないよって伝えられたらいいと思うのね。あなたと同じ悩みが昔のシャンソンに歌われているよ、それを人間は乗り越えてきたんだよって」

 5月19日にも、東京・成城ホールで恒例となった「シャンソン&トーク」を開きます。女優の白石加代子さんをゲストに迎え、気が置けない2人のトークに、「私の悲しい恋」など古い歌も並ぶ曲目。「大変な世の中でしょ。一息ついて、ほっこりしてほしいわね」

自分のことは後回しにして

 目の手術は、楽しさや気持ちの良さばかり追い求めてきた生き方を変える転換点でした。友人はもちろん嫌っていた人からさえ励まされ、高額な義眼のための寄付を受けたピーコさん。周囲の支えが「自分のことは後回し、人のために生きよう」との決意につながりました。地球上に自分のためだけに使っていいものなど存在しないと話します。

 「産業革命から300年と経たないうちに地球をこれだけ汚して。経済優先で原子力にまで手を出したわけでしょ」。そこに異を唱えるのは、特別ではなく普通のことだと、テーマがシャンソンであれファッションであれ、政治や世相の話を織り交ぜ、「国が冷たいじゃない」「絆?頑張れ日本? 口だけじゃだめ」と苦言が入ります。

 人柄さえ良ければいいのだと、「男らしくない」息子を決して否定しなかった両親に愛され、ゲイとして自然に育ったピーコさん。それでも、芸能界でカミングアウトして働けば、差別はついて回りました。

 片目を失ったことで障害を持つ人々の視点も得て、ゲイとして障害者として、少数者の役に立ちたいし、戦争が始まりそうになったら、生放送の番組で反対しなきゃいけないし、と仕事も「自分のためだけ」を排します。「全部が全部とはいかないけど、そうありたいのね」。

時代を逆に回す権力に抗し、本紙に寄せてくれる談話の裏にも、そんな思いがあるのです。
 
 (田中佐和子 赤旗日刊紙2012・4・23)

池脇千鶴 赤旗インタビュー 「三井のリハウス」でデビュー 映画『はさみ』先生役

2012-04-07 | 各界インタビュー(新聞赤旗等より)
 池脇千鶴さん  映画 「はさみ」 先生役で主演

       「演じる」でなく、役を生きたい


 理容美容専門学校を舞台に、社会へ出る一歩手前で不安にとらわれる若者と、彼らを巣立たせる教職員を描いた映画「はさみ hasami」(2012年1月14日公開)。 一途さがまぶしい新米教員役で主演した池脇千鶴さんは「甘酸っぱくて懐かしい作品」と話します。


 生の苦悩に触れ

 人間関係を上手く築けず、無理にはしゃいで疲れ、授業に出られなくなってしまう子。カットが思うようにできず、気力を失っていく子。と一人ひとりに問い続ける久沙江(ひさえ)先生に、やがて彼らのポーズは崩れ、本音が漏れ出します。

 「演じていて、何で今までこの子の底にあるものを分かってやれなかったんだろうって、苦しい思いでいっぱいになりました」子どもたちの生の苦悩に触れた瞬間、自信なげに揺らめく久沙江の表情で、新米教員の陰影を感じさせました。

 実在の専門学校のエピソードを元に作られた光石富士朗監督のオリジナル脚本。
 
 本作には、親の経済的理由で退学を余儀なくされる生徒も出てきます。
 「実際にあるんですって。私もあの話だけは悔しくって、いたたまれなかったですね」。

 教職員は何とか彼女の夢を実現させようと、様々な手立てを追及します。
 「本当に、どの学校もこうであったらいいなって思いますね」

 今、30歳。故・市川準監督に見出され、「三井のリハウス」のコマーシャルでデビューしたのは15歳のときでした。 
映像で見せた不安と期待がない交ぜの風情は話題になり、市川監督は映画「大阪物語」の主演にも16歳の池脇さんを抜てきしました。
 「市川監督からは、普通の生活をしなさい、人の痛みのわかる人になりなさいと言われました。それはずっと思ってやってきましたね」

 芝居を超えたい 

 朝の連続テレビ小説「ほんまもん」のヒロイン、映画「ジョゼと虎と魚たち」の憎たらしくも不思議に魅力的な少女、大河ドラマ「風林火山」の悲運な三条夫人。年齢とともに役の幅を広げ、「演技派」の評価を受けてきた池脇さん。
 転機となった作品はありますか?と問うと、
 「これといって・・。大きい仕事で、認知された作品は幾つかありますが、私としては、やってることが一緒なので」。

 淡白な言葉に、周囲の評価に一喜一憂せず、自身の仕事を見据える芯の強さを覗かせます。

 幼稚園の頃には、女優になると決めていたといいます。デビュー間もない16歳のとき、どんな小さな仕事でも、事前に相談してほしいと所属事務所に願い出ました。以来、必ず台本には自分で目を通し、仕事をしてきました。

 役を「演じる」のではなく、役そのものを「生きる」のが理想。
 「心を止めないというか、あくまでその役として存在したい。お芝居を超えたいんです」 
 (田中佐知子)

 いけわき・ちづる
 1981年大阪府生まれ。近年の出演作は、映画「パーマネント野ばら」、「必死剣鳥刺し」、「神様のカルテ」など。

 (しんぶん赤旗(HP版も毎日更新)2012年1月13日(金)より)

  ↑↑赤旗 Wikipedia で検索ください。

 戦前・戦時下、治安維持法の下、弾圧・拷問で何人もの命を奪われながらも反戦を貫いた日本共産党の、新聞(日本最大の政党機関紙)。

 他党に比べ、党中央のHP、しんぶん赤旗のHPを充実させるよう努力しています(巨大メディアが権力に巻かれ極力共産党の実績を目立たせないようにするため)。

梅ちゃん先生 堀北真希インタビュー、女医になる権利獲得への女性のあゆみ・歴史

2012-04-03 | 各界インタビュー(新聞赤旗等より)
 NHK連続テレビ小説 『梅ちゃん先生』  ヒロイン役 堀北真希さんインタビュー


 戦後復興期の東京・蒲田を舞台に、医師になる女性の成長を描くNHKの朝ドラ『梅ちゃん先生』(脚本・尾崎将也)がスタートしています。
 堀北真希さんがヒロイン・下村梅子を演じます。

 あらすじ
 大学病院の医師である父が、戦災孤児を救う姿を目の当たりにした梅子は、医師という職業に強い憧れを抱く。
 梅子たちは学徒動員にかり出されてまともに勉強できなかった。医学専門学校に入学すること自体困難な中、梅子は兄姉や友達に勉強を教えてもらうなど助けられながら医師となって診療所を開き、地域医療に生きる。
 
 インタビューより↓

 繊細な感情を表現したい

 家族やご近所の人たちとの日常の中で影響を受け、梅子がちょっとずつ成長していく姿が丁寧に描かれていきます。
 末っ子で誰かに甘えながら生きているところから、自分の意思で夢に向かっていく成長の過程で、梅子らしさを残しながら、喜怒哀楽では表現できないような繊細な感情も大切に表現したいです。

 梅子と違って私は次のことを考えて行動するタイプなんですね。だから、台詞だけじゃなく、ちょっとした動きでも梅子を常に意識して、”素”の自分が出ないように気をつけています。

 自分の道を見つける力

 終戦直後のがれきだらけの景色が再現されたオープンセット(茨城県高荻)での撮影は、梅ちゃん自身の明るさとつながらなくて戸惑いました。

 戦争が終わっても、食糧難で配給でしか食べ物が手に入らない時代。大切な人と別れなければならなかったり、人に会うことさえできなかったり・・・。世の中の出来事に振り回されながら生きています。

 生きていくことで精一杯だから、毎日どうやって生きていこうかとばかり考えてしまう。そういう時代に梅ちゃんが生きているんだということを忘れないで演じようと、強く感じました。

 『梅ちゃん先生』を見てもらえれば、元気な一日の始まりが迎えられると思います。

 
 

 ー女医のあゆみ 女性たちが門戸を開かせたー

 江戸時代から”産婆”は女性の職業で産科の医者もいたが、明治になると、医者になるには専門学校を卒業するか、もしくは資格試験に合格することが必要となった。女性は受験すらかなわず、女医への門戸は閉ざされていた。

 明治に入り1870年代から複数の女性が東京府や埼玉県、政府に対し、開業試験受験の請願。
 1884年(明治17年)に女性の医術開業試験の受験が認められ、翌年、資格を得た荻野吟子が女医第一号となった。

 門戸を開かせた済生学舎が途中女子学生の新入学を拒否したことなどから、吉岡弥生は1900年、東京女医学校(現・東京女子医科大学)を創立。
1915年には、産婆や看護婦の資格を取って働いていた田口安起が試験に合格し、神奈川県小田原市で女医として初めて開業した。

 こうして女性医師は増えていったが、公立の病院は、まだ女性を介補人(助手)としてしか採用しなかった。

 終戦後の1945年、「女子教育刷新要綱」が閣議決定され、「男女の相互尊重を基本方針」として女性に対して高等教育機関を解放すること、また女子中等学校の教育内容を男子中等学校と同程度として、大学における男女共学が実施されることになった。

 1947年施行の現憲法で男女平等がうたわれ、教育基本法にも誰もが等しく教育を受ける権利が保障された。

 1952年、東邦大学医学部が新制男女共学となり、東京女子医科大学が唯一の女子医大となった。
 長く閉ざされていた女医への門戸が大きく開かれた。


 参考 『日本女医史 追補』『日本女医会百年史』、『絵本日本女性史3 近代・現代』

     (--新婦人しんぶん 2012年4月5日号より)



 マルクスの解明した、人類社会の発展の法則によると、男女平等がどれだけ進んでいるかによって、その社会の発展度が図れるそうです。
 まぁ、そういわれなくても、どの国でもだんだんと民主主義が確立されると同時に男女平等に近づいていきますからにゃ。

 日本の民主主義は、せっかく築いてきたものがどんどんまた崩されていきますが・・・。



追記:8月14日(火)の梅ちゃん先生を見ましたら、

『蟹工船』の話が出ました。梅子の実家の隣(梅子の嫁ぎ先)の工場に田舎から集団就職してきた真面目な子(光男)が、梅子の父・建造(高橋克己)の書斎から『蟹工船』を借りて読んでいると建造に報告した場面。

「労働者の過酷さは今も同じだ、隣のバカ親父は労働者の権利なんか考えておらんだろうが」
「違います、親父さんは僕を一からいい職人に、自分の子と同じように育て上げてくださるつもりで、こったらありがたいこと・・」

とかいうやりとり。 
その前に、早く役に立たないと悪いと思って勝手に工場の技術を練習していた光男に、親父(片岡鶴太郎)が、
「何やってんだ。お前を一から育てるつもりで雇ったんだから」と言い、
梅子も「時間をかけることって大事なことだと思うのよ」と言う場面があり、おっ、脚本家の言いたいことが盛り込まれてる場面かにゃぁ?と思って注目した矢先でした。

 ちなみに、脚本家は、「結婚できない男」等コミカルな空気感で人気の尾崎将也氏。

朝ドラはほとんどほのぼのしてる場面が多いけど、前作にしても、このご時勢、さすがに、何らか訴えたいところも脚本家に見られます。前回も今回も、日本共産党にまつわる脚本ですが。^-^♪


今回のエピソードでは労働者は誰もがどこかできちんと育てられなければ”即戦力”などにはならないのであって、その環境を整えさせない国の教育・労働政策、企業の責任放棄、財界が煽る過剰な”自己責任”論等、社会の矛盾に一石を投じる意味と、人情の大切さを親しみやすく描いた・・のだと受け取りました。

 
 今日14日(火)の23時のBS再放送か、
 土曜日午前中にも、その週一週間分の再放送が、BSでありますので、18日(土)にチェックしてみてくださいにゃ。